物価高や教育費の増加などを背景に、お金への不安を抱える40代もいるでしょう。老後への漠然とした焦りが重なることもありますが、まずは家計の収支を把握し、対策を一つずつ実行することが大切です。
本記事では、40代の支出が増えやすい背景や固定費の見直し方、収入を増やすための副業について解説します。

40代でお金の不安が高まる背景とは?

20代・30代に比べて、40代でお金の不安がさらに高まりやすいのはなぜでしょうか。その背景を見ていきましょう。
○教育費が増えていく

40代の方のお子さんは、小学生や中学生であるケースも多いでしょう。高校・大学へ進学するにつれて、教育費が増えていく時期です。

国立大学の授業料と入学料の標準額は、入学料が28万2,000円、年間授業料が53万5,800円です。国立大学を選んだとしても、まとまった出費となります。増えていく教育費をどう用意するかは、親にとって大きな課題です。
○住宅ローンの返済が始まったばかりの人も

住宅金融支援機構の「2025年度フラット35利用者調査」によると、2025年度にフラット35の買取承認または付保承認を受けた利用者の平均年齢は43.3歳でした。

40代で住宅ローンを組む人も少なくなく、ローンの返済は数十年間続くことがあります。教育費が増える時期と住宅ローンの返済時期が重なると、家計の負担も大きくなりやすいでしょう。
○物価や金利も上がっている

物価の上昇を実感している方も多いのではないでしょうか。
食料品や光熱費などの値上がりが続けば、これまでと同じ生活をしていても支出は増えていきます。教育にかかる費用についても、今後さらに上昇する可能性があります。

さらに、日銀の金融政策の変更などを背景に、金利の動向にも注意が必要な状況です。とくに変動金利型の住宅ローンを組んでいる方は、将来金利が上昇した場合にも返済を続けられるか、確認しておく必要があります。
今すぐチェック!固定費の見直しポイント

家計を改善するために、今すぐ検討できる固定費の見直しポイントは次のとおりです。

あまり利用していないサブスクの解約
携帯電話の料金プランや通信会社の見直し
保険料や保障内容の見直し
電気やガスの契約プラン、契約会社の見直し

まず確認したいのが、携帯電話の料金です。格安SIMには、データ容量などの条件によって月額1,000~3,000円程度で利用できるプランもあります。ただし、大手携帯電話会社にも低価格のプランがあり、料金はデータ容量や通話オプションなどによって異なります。現在の利用状況に合うプランを比較しましょう。

次に検討したいのが保険料の見直しです。保障内容を充実させる一方で、毎月多額の保険料を支払っているケースもあります。公的保障や貯蓄の状況も踏まえ、現在加入している保障が本当に必要なのか、一度振り返ってみましょう。


電気やガスについても、契約プランや契約会社を変更することで節約できる可能性があります。ただし、セット割引が必ずしも最安になるとは限りません。使用量や解約条件なども含めて比較することが大切です。

たとえ毎月数百円程度の節約でも、1年、3年、5年と積み重なれば大きな効果になります。
副業で無理なく収入を増やす方法は?

お金の不安を少しでも減らすには、固定費の削減に加えて、副収入を得る方法もあります。副業初心者でも比較的始めやすい方法を紹介します。

なお、副業を始める前に、勤務先の就業規則や副業に関する届け出のルールを確認しましょう。収入の金額などによっては、確定申告や住民税の申告が必要になる場合もあります。
○不用品の販売

スマートフォンがあれば始めやすいのが、不用品の販売です。フリマアプリでは、家に眠っている意外なものが売れる可能性もあります。

さらに、不用品販売から一歩進んで、商品を安く仕入れて販売する「せどり」に挑戦する方法もあります。ただし、商品知識や市場の動向を見極める力に加え、仕入れ資金も必要です。
中古品を仕入れて継続的に販売する場合は、原則として古物商許可が必要になるため、事前に確認しましょう。
○スキルの販売

ココナラやクラウドワークスなどを利用して、自分のスキルを生かす副業です。具体的には、文章・イラスト・写真などの制作、相談受付、営業代行、SNSマーケティングなど、多種多様な仕事があります。

スキルを販売する際は、実績を積み重ねることがポイントです。最初は単価が低くても、経験を積みながら、徐々に報酬の高い案件の獲得に挑戦しましょう。
○作品の販売

ものづくりが得意な方なら、ハンドメイド作品をサイトやアプリで販売するのも一つの方法です。洋服やバッグ、編み物、ぬいぐるみなど、さまざまな作品を販売できます。

作品を販売する場合、どのサイトやアプリを利用するかも重要です。利用者層や手数料などを比較し、自分の作品の雰囲気や世界観に合う販売先を選びましょう。

安藤真一郎 あんどうしんいちろう マーケティング会社に勤務した後、フリーランスのライターに転身。 多種多様なジャンルの記事を執筆するなかで、金融リテラシーを高めることや情報発信の重要性に気づき、現在はマネー系ジャンルを中心に執筆している。 ライターとして、知識のない人でも理解しやすいよう、かみくだいた文章にすることが信条。
ファイナンシャルプランニング技能士2級、日商簿記検定2級取得。 この著者の記事一覧はこちら
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