ミドリ安全.comは2026年8月、「大地震と停電が重なった場合を想定した猛暑下の避難への備えと防災における生成AI活用に関する調査」の結果を発表した。同調査は2026年8月7日~10日、熊本県を除く全国の18~79歳の男女1,000名を対象にインターネットで実施した。


真夏に停電が起き、エアコンが使えなくなったときにどのように対応するか決めているかを聞いたところ、「具体的に決めている」はわずか9.5%にとどまった。

「なんとなく考えたことはあるが、決めてはいない」(40.5%)、「考えたことがない」(41.7%)、「わからない」(8.3%)を加えた計90.5%が対応を決めていない。この傾向は世代を問わず共通で、いずれの世代でも85%を超え、最も高いジェネレーションXでは95.6%にのぼる。

自宅にある真夏の停電への備えは、「飲料水の備蓄(3日分以上)」(38.7%)、「スマホ用のモバイルバッテリー」(29.0%)、「携帯トイレ・簡易トイレ」(25.4%)、「乾電池式・充電式の扇風機/ハンディファン」(23.8%)が上位で、「特にない」も24.8%と4人に1人を占めた。

災害時に避難所へ行くことをためらわせる要因を聞いたところ、1位は「プライバシーや安全面の懸念」(48.6%)だった。今年新設した「夏の暑さ・冷房がないことへの不安」は44.6%を集め、既存項目の「知らない人との共同生活への不安」(43.0%)を上回る2位となった。 「夏の暑さ・冷房がないことへの不安」を選んだ割合は、Z世代32.4%、ミレニアル世代42.4%、ジェネレーションX 49.2%、シニア世代54.4%と年齢が上がるほど高くなった。

実際、真夏に避難が必要になった場合、冷房のない体育館などの避難所で夜を過ごせる自信を聞いたところ、「あまり自信がない」「全く自信がない」が合わせて69.7%にのぼり、「過ごせる自信がある」は3.6%にとどまった。

文部科学省の調査によると、災害時に避難所となる公立小中学校の体育館等のうち冷房が設置されているのは33.1%にとどまる。設置率がどのくらいだと思うかを聞いたところ、実態に近い「約3割」と答えられたのは39.6%だった。30.0%は「約5割」以上と実態より高く見積もり、30.4%は「わからない」と回答し、約6割が正しく認識していない結果となった。

真夏に大きな地震が起きて停電が続いた場合どこで過ごすかを聞いたところ、最も多いのは「停電した自宅にとどまる」(32.9%)で、「指定避難所」(20.1%)、「わからない」(16.9%)と続いた。
「自家用車の中(車中泊)」も14.5%と7人に1人にのぼった。「わからない」はZ世代では26.0%と4人に1人で、シニア世代(5.6%)の4.6倍だった。

ペットを飼っている人では、停電が続いた場合の過ごし方として「車中泊」を想定する人が21.0%と、飼っていない人(11.9%)の約1.8倍にのぼった。避難所へ行くことをためらう要因でも、飼育者の38.1%が「家族の世話(子供・高齢者・ペットなど)が難しくなること」を挙げ、飼っていない人(9.7%)の約4倍だった。

防災の備えや防災グッズ選びについて生成AIを使ったことがあるかを聞いたところ、あわせて21.7%が防災でAIを使った経験を持っていた。世代別ではZ世代39.2%、ミレニアル世代26.0%、ジェネレーションX 12.4%、シニア世代9.2%と若い世代ほど高く、Z世代では購入まで至った人も13.2%と1割を超えた。

一方で、生成AIを使った防災サービスや機能を「利用したい」は38.0%。災害時にAIが提供する情報を「信頼できる」は28.1%にとどまり、利用への関心と信頼の間には差がみられる。

災害時のフェイクニュースへの心配は、シニア世代68.0%、ジェネレーションX 56.8%、ミレニアル世代50.8%、Z世代42.8%と年齢が上がるほど高くなった。

一方、フェイクニュースを一時的でも信じてしまった経験があるのはZ世代47.6%、ミレニアル世代38.0%、ジェネレーションX 28.0%、シニア世代20.4%と、心配とは逆に若い世代ほど高くなった。

災害時の情報取得は「テレビ」(59.1%)、「ヤフーニュースなどのポータルサイト」(47.1%)が上位で、最も信頼できるメディアも「テレビ」(46.9%)が最多だ。Z世代では「X」(42.0%)が「テレビ」(30.0%)を上回って首位となっている。
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