千葉・香取市に位置するグランピング施設“農園リゾートTHE FARM”で、アニメ『葬送のフリーレン』の世界観に浸りながら宿泊できるコラボ企画が開幕した。7月17日(金)から10月16日(金)の期間中は、グランピングエリアの宿泊棟、全32棟がすべてコラボルーム仕様に様変わりし、エーラ流星群やゾルトラークの魔法陣などのモチーフを散りばめた客室内で特別なひとときを過ごせる。

今回、クランクイン!トレンドは内覧会に参加し、本企画を一足先に体験。グランピング初体験の筆者でも、安心して『葬送のフリーレン』の世界に入り込める空間が広がっていた。

■名シーンが目の前に

 東京駅から高速バスに乗り、約1時間30分。来場者は“旅人”として、とある村を訪れる。今回「~思い出を紡ぐ、星と焚火の旅路~」をテーマに開催されるのは、コンセプトルームでの宿泊をはじめ、作中の名シーンやメインキャラの武器を再現したフォトスポット、オリジナルイラストを使用したグッズなどが楽しめるグランピング宿泊コラボだ。

 到着後、最初に目に入ったのは、村を見守るように建てられた“勇者ヒンメル”の像。ヒンメルの故郷の花“蒼月草”の花壇に囲まれた銅像は、表情や服のディテールまで忠実に再現されており、その完成度の高さに驚いた。高さはヒンメルの身長と同じ170cmに設定されているため、まるで彼がそこに実在しているかのようだ。

 ほかにも人気シーンをモチーフにしたフォトスポットが用意されている。例えばヒンメルが鏡蓮華の指輪をフリーレンに渡すシーンを再現した円形花壇。フリーレンとヒンメルの表情を、お互いの目線から見ると、2人の大切な思い出をのぞいている気分になる。

 また、ラウンジ内の展示スペースでは“ミミックに食べられる体験”がかなうほか、フリーレンの旅の思い出が詰まった“暗黒竜の角”や“聖杖の証”、フリーレン、フェルン、シュタルクの武器を持って撮影を楽しむことも可能。


 長い旅をともにする重厚感のあるフリーレンの杖、竜をも討伐したずっしりと重いシュタルクの斧、威力抜群のゾルトラークが放たれるとは思えない軽量なフェルンの杖、三者三様の武器の造形は、それぞれの戦い方や個性を想像させる。

■いよいよコラボルームへ

 客室は、浅瀬に沿って建てられた4人用の「リバーサイド」、5人で使ってもゆったりくつろげる「ファミリースイート」、滑り台やボルダリングが付いた「アスレチック」など全7タイプを用意。

 宿泊者にはオリジナルイラストを使用したポストカードが特典としてプレゼントされるほか、プライベート空間で贅沢な時間を過ごせる「クリフスイート」、「ヴィラ」、「フォレスト」、「グランテラス」に宿泊した人は、ヒンメルとフリーレンが焼きマシュマロを食べている様子をデザインした限定のアクリルスタンドもゲットできる。

 この日、筆者が泊まったのは、テラスから美しい風景が見渡せる「ファミリースイート」。テントに入ると、さっそくエーラ流星群に包まれたベッドが目に飛び込んできて、一気に作品の世界へ入り込んだような気分になった。フリーレンたちの思い出の写真が飾ってあったり、ゾルトラークの魔法陣をデザインしたクッションが置かれていたりと、作品のモチーフが随所に散りばめられていて、「来てよかった」と感動せずにはいられない。

 しかも、各部屋に冷蔵庫やエアコンが完備されているので暑い時期でも快適に過ごせるのがうれしい。コンセントもあるため、スマートフォンなど電子機器の充電もできて安心だ。1つ注意してほしいのが、パジャマは自分で持っていく必要があること。そのほか歯ブラシやタオルは用意されており、さらに共用スペースのパウダールームにはドライヤーやシャワールームで使えるバスタオルなども置かれていた。

 魅力たっぷりのコンテンツや、「魔導書クリアファイル」をゲットするために、フェルンが打ち抜いた“一番岩”をモチーフにしたストラックアウトを体験していたら、そろそろお腹が空いてきた…。夕食は、村で収穫できる新鮮な野菜や1ポンドのオージービーフのステーキをバーベキューで楽しめる。


 村では毎日夕方に、村人(スタッフ)によるバーベキュー講習を開催。名人がコンロの使い方や肉のおいしい焼き方を伝授してくれるので、初心者でも手際よく料理を作れる。加えて、村人が各テントを見回りに来てくれるので、分からないことがあればすぐに相談することが可能。今回、1人で参加した筆者も、着火や調理を手伝ってもらいながら楽しくバーベキューを満喫できた。

 そしてデザートには、自分の手で完成させる「メルクーア風プリン」が用意されている。優しい甘さのミルクプリンに、甘酸っぱいベリーソースと果実をトッピングすれば、“あの一皿”が完成! 濃厚なミルクプリンとさっぱりとしたベリーの味わいは相性抜群で、フリーレンが気に入って食べていた気持ちにうなずける。

■村は夜に…お楽しみはこれから!

 日が暮れると景色が一変。花壇やテントがライトアップされ、村はより幻想的な雰囲気に包まれていく。夜の円形花壇は、フリーレンとヒンメルを淡い光が照らし、2人の姿をより印象的に映し出す。

 また、勇者ヒンメル像もライトアップされており、その存在感は昼間以上。柔らかな光に照らされた表情はどこか穏やかで、夜ならではの魅力を感じられた。

 19時からは、勇者ヒンメル像を囲んで開催される「村祭り」に参加し、焚火で焼いたマシュマロやソーセージを味わいながら、旅人や村人との交流を楽しもう。
劇伴をBGMに、好きなシーンや思い出深いエピソードを語り合う、ファンにとってたまらないひとときが過ごせるのだ。

 「村祭り」の屋台で提供される食材や飲み物は現金またはPayPayで購入可能。オリジナルクラフトビールとノンアルコールの「こどもびいる」は、樽ジョッキで提供される演出もうれしく、思わず気分が上がってしまった。

 22時から翌朝7時までは、村の静寂時間。眠りにつく人々もいるため、周囲への気遣いを忘れず、気持ちよく1日を終えよう。

 ちなみに、宿泊者は、滞在中何度でも利用できる温浴施設「おふろ cafe かりんの湯」でも、キャラクター等身大パネルの展示に加え、コラボ限定グッズの販売を実施。それから、「THE FARM CAFE」では、村の朝の景色を眺めながら、新鮮な野菜をふんだんに使った朝食バイキングが食べられ、併設施設でのコラボコンテンツも充実している。

 なお、コラボ期間中に村へ足を踏み入れることが許されているのは宿泊者のみ。『葬送のフリーレン』の世界に包まれながら過ごすグランピング体験は、フリーレンたちの思い出を一緒にたどっているような気分を味わえる特別な時間だった。

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