夏目真悟監督によるオリジナル長編劇場アニメーション『ghost/夜の果て』(2027年2月11日公開)より、主人公の少女・ニケ役を堀田真由、ニケが出会うマス役を高橋一生が演じることが発表。併せて、特報映像が解禁されたほか、堀田と高橋、主題歌および挿入歌を担当した羊文学、劇伴音楽を手掛けた君島大空、キャラクター原案のオノ・ナツメのコメントが到着した。



【動画】『ghost/夜の果て』特報映像

 本作は、労働の必要がなくなった近未来を舞台に、満ち足りた社会の秩序にあらがいながらも、“本物” を求め続ける少女の物語。

 アニメーション制作は、長らく夏目監督ともタッグを組んできたアニメーションスタジオ、マッドハウスが担当。さらに、キャラクター原案は漫画家のオノ・ナツメ、キャラクターデザインは久貝典史が手掛ける。テレビアニメ『ACCA13区監察課』に引き続いてのチームとなる。

 主題歌および挿入歌「Sugar」を含む計6曲の書き下ろし楽曲を羊文学が担当。劇伴音楽は君島大空が手掛ける。

 優れた人だけが働き、世界を回す時代。18歳になると、世界に必要な人間かそうでない人間かに、誰もが“選別”される。成熟した社会だが不条理な世界を生きるニケは、15歳で既に“選別”された特権を持つ優秀な少女。世の中とのズレや孤独を感じ、自分の居場所を探していた。そして深い喪失を抱えるマスとの出会い。最後にニケが下す、誰にも想像できない、ある“決断”とは――。


 このたび、本作のメインキャストが解禁。

 主人公の少女ニケ役は、透明感と確かな演技力を兼ね備える堀田真由。そして、過去に家族を亡くしたことから深い喪失を抱え、身体に刺青を入れ続けながら日々を漂う中でニケと出会う男マス役を、唯一無二の存在感と深みのある演技で高い支持を得る名優・高橋一生が演じる。実力派の二人が、繊細で複雑な感情のにじむ表現で、ニケとマスの存在感を強く際立たせる。

 堀田は「ニケは、不器用なくらいまっすぐで、美しいものや本物だと思えるものを大切にしながら自分の居場所を探し続けています。観てくださる方のそれぞれの心に違う形で届く作品になっていると嬉しいです」とコメント。

 高橋は「(監督の)夏目さんの眼差しから生まれた針の穴のような光明は、私たちと地続きの世界の、その冬の美しさのなかに、道標として輝いています」と語っている。

 特報映像には、誰もが18歳になると“選別”される<労働の必要がなくなった世界>で、「私は特別だから」と語るニケの姿が。そんなニケに、マスは「ちゃんとここにいる」と寄り添い、ふたりの繊細な関係性も垣間見える。最後はマスの「おばけなんてないさ」という意味深なセリフで終了。羊文学の挿入歌「Sugar」に乗せて観る者を作品の世界へと誘う、期待感あふれる映像となっている。

 羊文学は「何度も脚本を読み、最後にはいつも涙が出ていました。
そして、この作品に向き合うとき、嘘がないようにしようと思いました。曲は、少し前、初めてのアメリカツアーの前後で完成させました。日本で感じていた自分の痛みを、アメリカの広大な景色に似合うカラッとした音に乗せることで、ニケの強さと脆さを表現したいと思いました」と、楽曲へ込めた想いを明かす。

 劇伴音楽を手掛けた君島は「音楽を作っていく中で、作中に登場する人物の誰へでも自分を代入できると気がつくような瞬間がありました。内省的であることは、ひとりの内に成り立つものではなく世界によって侵され、守られているのだと思います。この作品に出会ってから、ひとりの人間に根差している暴力が何によって世界に開かれるべきなのかを考えています」と語る。

 キャラクター原案のオノ・ナツメは「出来上がった映像を拝見した時はキャラクターデザインの久貝さんの手によって完成したキャラクターたちの表情に見入ってしまいました。目に残る色、耳に残る音、また映画館で味わいたいです」とコメントを寄せている。

 また今回、ムビチケカード型前売券(第1弾)の発売が決定。8月7日より、全国の上映劇場(※一部を除く)、メイジャー通販サイト、MOVIE WALKER STOREにて発売する。価格は一般1600円(税込)。

 長編劇場アニメーション『ghost/夜の果て』は、2027年2月11日より全国公開。


※コメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■堀田真由(ニケ役)

初めて台本を読んだ時、子どもの頃に抱いていた言葉にはできない沢山の感情を思い出しました。そんな私も、大人になるにつれて自分が傷つかないように気持ちをしまい込み、「聞き分けのいい子」や「いい子」でいることをいつの間にか覚えてしまった気がします。

ニケは、不器用なくらいまっすぐで、美しいものや本物だと思えるものを大切にしながら自分の居場所を探し続けています。ニケの強さはとても眩しく、演じていて時に羨ましくもありました。でも同時に、そのまっすぐさゆえの危うさも感じます。

この作品には、ひとつの答えを決めつけない魅力があると思うので、観てくださる方のそれぞれの心に違う形で届く作品になっていると嬉しいです。

■高橋一生(マス役)

喪失や、それに付随する絶望。そういったものを潜り抜けなければ見えてこないものは確かに存在しています。合理を突き詰めれば、世界はかえって人間の居心地の悪い場所になりますが、抗いようのない何かによって、私たちはまっすぐ、地獄と背中合わせの桃源郷に向かっているのかもしれません。

マスがどこかに抱いている諦観は、自分の視座と時折強く重なったように思います。夏目さんの眼差しから生まれた針の穴のような光明は、私たちと地続きの世界の、その冬の美しさのなかに、道標として輝いています。


■羊文学(主題歌・挿入歌)

何度も脚本を読み、最後にはいつも涙が出ていました。そして、この作品に向き合うとき、嘘がないようにしようと思いました。

曲は、少し前、初めてのアメリカツアーの前後で完成させました。日本で感じていた自分の痛みを、アメリカの広大な景色に似合うカラッとした音に乗せることで、ニケの強さと脆さを表現したいと思いました。

私たちの曲が、ghostが皆さんの思い出深い一本となるための、小さな力になれていれば嬉しいです!

■君島大空(音楽)

音楽を作っていく中で、作中に登場する人物の誰へでも自分を代入できると気がつくような瞬間がありました。それは大人になっていく過程そのものに敵対するような過剰な鋭さ、老成していく部分への省み、気持ちを守るために独自の儀式を執り行う個人と集団。内省的であることは、ひとりの内に成り立つものではなく世界によって侵され、守られているのだと思います。

この作品に出会ってから、ひとりの人間に根差している暴力が何によって世界に開かれるべきなのかを考えています。

■オノ・ナツメ(キャラクター原案)

キャラクター原案のお話をいただいた時、アニメ「ACCA13区監察課」の皆さんが勢揃いな中に参加させてもらえることをとても嬉しく光栄に思いました。

出来上がった映像を拝見した時はキャラクターデザインの久貝さんの手によって完成したキャラクターたちの表情に見入ってしまいました。目に残る色、耳に残る音、また映画館で味わいたいです。

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