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あのといえば、自身の冠番組『あのちゃんねる』(テレビ朝日系)において、タレント・鈴木紗理奈への発言がキッカケとなり、打ち切り騒動を起こしたばかり。渦中にいるあのが主演を務めるドラマとなり、いろいろな意味で注目度が上がっている。
そんな『わたしの相殺日記』は、主人公・萌のキャラクターがあのにマッチしており、ストーリーも非常に見やすい良質なドラマだ。
主人公の萌は、とあることがキッカケで会社をやめ、定職に就かずフリーターとして「今を幸せに生きる」をモットーに暮らす女性。将来への漠然とした不安から抜け出すために、暴飲暴食、夜遊び、朝寝坊、爆買いなど、後先を考えず欲望のままに日々を謳歌している。
例えば、第1話では臨時収入が入ったことで、欲望にまかせて深夜に公園で暴飲暴食。その"相殺"として翌日にハードワークし、マイナスをチャラにする行動が描かれた。悪いことをした後に、必ずプラスになることを行うーーそんな萌の考える「自己流相殺術」が楽しめるドラマとなっている。
独特な雰囲気が漂う同ドラマは、同局で放送する『孤独のグルメ』の脚本を担当するチームが手掛ける完全オリジナルストーリーだ。萌も、『孤独のグルメ』の主人公・井之頭五郎(松重豊)のように、脳内で繰り広げるモノローグが多く、愛すべきキャラに仕上がっている。
そんな萌を演じるあのは、まさにハマり役だといえるだろう。
女優としては、現在放送中のドラマ『惡の華』(テレビ東京系)や『外道の歌 SEASON2』(DMM TV)でも個性的な役を演じているが、『わたしの相殺日記』での演技がずば抜けて良い。地上波ドラマ単独初主演となる作品にして、代表作といえるドラマに出合ったと言えそうだ。
共演者も気になる俳優が多い。萌の良き理解者である弟・律役を、若手有望株の窪塚愛流が務める。マイペースすぎる萌としっかり者の弟というコンビネーションが良い。
また、ネイルサロンで働く萌の友人・翔子を芸人のゆめっち、アルバイト先である古本店の店長を竹中直人が演じ、不思議なドラマの世界観をあのと共に作り上げている。深夜ドラマらしく登場人物は少ないが、それぞれのキャラクターのクセが強いので、最後まで飽きずに楽しめるのも魅力だ。
『あのちゃんねる』の打ち切り騒動では、SNSで賛否両論が巻き起こった。そんな中で放送された『わたしの相殺日記』は、あのファンだけでなくすべてのドラマ好きにもぜひ視聴してほしい。全4話と短い作品ながら、あのの女優としての魅力が詰まっている。
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