「虎に本気で恋した」動物愛と、感覚だけで上達したダーツの才能を前編で語ってくれたプロダーツプレーヤーの熊谷麻音。後編では、その才能が輝く裏で抱えていた“いじめ”による2年間の不登校、彼女を救った母の言葉、そしてグラビア挑戦の裏側まで掘り下げていく。
(前後編の後編)

【写真】プロダーツプレイヤー&グラドル熊谷麻音の撮り下ろしカット【12点】

――学校生活は、どんな感じだったんですか?

熊谷 実は、中学2年生と3年生の2年間、いじめが原因で1日も学校に行ってないんです。

――そうだったんですね……。

熊谷 仲が良かった5人グループから、ある日突然、私だけ省かれるようになりました。ダーツの試合で学校を休んだり、先生から携帯を持つことを特別に許されたりしていたのが、たぶん原因なのかな……。カバンを2階から投げられたり、靴を隠されたり、座るときに椅子を引かれたり。もう、絵に描いたようないじめを毎日されていました。

――学校へ足が向かなくなったとき、支えになったのはどんなことでしたか?

熊谷 最初はママも「頑張って行きなさい」って感じだったんですけど、制服は着れるのに玄関から一歩も出られない日が続いたんです。それを見て、ある日「もう行かなくていい。学校なんてマジで行かなくていいから、ダーツやろう」って言ってくれたんです。

――お母様、すごいですね。

熊谷 本当に。その一言で、すごく楽になりましたね。
学校に行かない2年間は、ずっとダーツバーにいました。お店のお客さんたちがみんな40代、50代で、お父さんやお母さんみたいに接してくれて、私にとってはその人たちが友達だったので寂しいとかは全然なかったです。むしろ毎日ダーツができて、どんどん上手くなるから調子が良かったのかもしれないですね。

――お母様は、当時どんなふうに支えてくれていたんですか?

熊谷 大人になってから、実家でママが読んでいた不登校に関する本をたくさん見つけたんです。あとで聞いたら、当時はメンタルの先生に相談して、「娘が言ったことを全部メモして、どう返すか指導してもらっていた」らしくて。それを知ったときは、親ってすごいな、偉大だなって思いましたね。

――そのころ、転機が訪れたそうですね。

熊谷 「青森にめちゃくちゃダーツが上手い女の子がいる」って噂になっていたらしく、今もスポンサードして下さっているイギリスのダーツメーカーの社長が、わざわざ青森まで会いに来てくれたんです。それで契約していただきました。

――現在はプロダーツの選手だけでなくグラビアでも活躍されていますが、始めたきっかけは?

熊谷 会社員として働いてはいたのですが、座ってるのが向いてないなと思っていた頃に、今の事務所に声をかけてもらったんです。それでママに相談したら、「麻音、脱げば?」「ダーツだけじゃなくて、ちょっと痩せたんだから見せなよ!」って言われたのが決めてですね(笑)。ママは「ダメだったら、いつでも青森に帰ってくればいい。
お金のことは1ミリも気にせずに、好きなことやりなさい」って今でも言ってくれるんです。本当にカッコいいなって思います。

――グラビアを始めて、ファンとの出会いはどうですか?

熊谷 最初は水着でファンの方と会うのが不安だったんですけど、皆さんすごく優しいんですよね。友達みたいに話せる人ばかりで、ずっと楽しい。ダーツプロが先でグラビアを始めたのは私くらいなので、昔から知ってくれているダーツ仲間は応援のために雑誌は買ってくれるんですけど「子どもの頃から知ってるから、麻音のグラビアは見たくない」って言いますけどね(笑)。

――お話を伺っていると、どんなお仕事にも自然体で臨んでいる印象ですね。

熊谷 私、オンとオフがまったくないんですよ。テレビの収録でも、台本はざっくりしか見ないです。「こうしなきゃ」って考えると自分が出せなくなっちゃうので、いつも「ただお話に行こう」くらいの気持ちで行っています。それが良くないって言われることもあるんですけど。

――ダーツの試合もラフな感じで臨むんですか?

熊谷 試合が始まるまではめっちゃ緊張して吐きそうになりますよ(笑)。ダーツプロの試合ってお酒を飲んでいいんですよ。
だから朝6時半に起きて、ストロング缶を2時間くらい飲んでから会場に行きます。でも試合が始まっちゃえば、ファンの方が後ろで見てくれているのが嬉しくて、すごく楽しい。負けていてもニコニコしているので「負けているのに誰よりも笑顔だね」って言われます(笑)。

――今後、やってみたいグラビアの企画があればぜひ教えてください。

熊谷 「牧場グラビア」です!オーバーオールを着て、横乳とか出しながら、牛にベロベロ舐められたいです。牧場で撮影できたら、もうニヤニヤが止まらないと思います。

――では、熊谷さん自身の目標は?

熊谷 古民家を買って、動物にいっぱい囲まれて暮らしたいですね。知名度がほしいとか、有名になりたいっていう気持ちがそんなに強くないんです。今が楽しくて幸せだからやってるだけ。私の本当の幸せは、自然の中で動物と暮らすことなので、35歳までには酪農家さんと結婚して山で暮らしたいですね。毎日、馬糞の掃除とかしたいです。

クールな見た目の奥にあったのは、まっすぐすぎる動物愛と、それを丸ごと肯定してくれた母の存在。
その生き方は、誰よりも自由で幸せそうだった。

【プロフィール】
熊谷麻音(くまがい・まお)
1996年8月28日生まれ、青森県出身。T167、B86・ W59・ H91。血液型B型。両親が営むダーツバーで腕を磨き、プロライセンスを取得。以後、プロダーツ選手として活動しながら、グラビアアイドル・タレントとしても活躍中。妹はプロダーツプレーヤーの鹿内麻友。趣味は動物、シュノーケリング、海外旅行。初恋は虎のティガーくん。

【前編】プロダーツプレーヤー×Gカップグラドル熊谷麻音、「食べられてもいい」虎に恋した規格外の動物愛
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