【関連写真】7月26日に第2シーズンが始まるTBS系日曜劇場『VIVANT』
二宮はかつて、YouTube『よにのちゃんねる』の動画内で、「嵐」というフィルターが外れることで「魔法解けちゃう。ヤバい。片翼もがれる」と不安を吐露していた。つまり、この夏に放送される2つの大型続編は、1つの「魔法」が解けた後の真剣勝負の意味合いを持つ。そして、二宮の心配が杞憂であったことを証明する場になるはずだ。
二宮が挑むのは、2023年に社会現象を巻き起こした日曜劇場の続編『VIVANT』第2シーズン(TBS系)だ。
前作は主演の堺雅人、二宮、阿部寛、松坂桃李ら豪華キャストを迎え、1話1億円とも言われる破格の制作費と、考察、謎解き要素を絡めた高いエンタメ性で視聴者を熱狂させた。最終回は平均世帯視聴率19%台を記録している(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下/同)。
7月から2クール連続放送という異例のスケールで、主演級俳優がズラリと並ぶ中、二宮は再び物語の核心を揺らす役割を担う。
前作でサプライズ登場したノコル役を続投する二宮の強みは、知性と不穏さ両方を兼ね備えている点だ。彼の演技は「善にも悪にも読める」という特有の危うさを持っているため、国家規模の陰謀劇において、視聴者の考察を加速させる強力な推進力となるはずだ。
さらに特筆すべきは、二宮の「海外市場へのリーチ力」だ。前作は国内ドラマ賞を総なめにしただけでなく、海外バイヤー選出の『MIPCOM BUYERS’ AWARD for Japanese Drama 2023』でグランプリを授賞。また、制作費を考えても海外市場を見据えていることが推察される。
アジアを中心とした嵐としての知名度・人気に加え、映画『硫黄島からの手紙』でのハリウッド進出や、昨年の世界的ヒット映画『8番出口』主演など、二宮の演技力はすでに国際的な評価を得ている。そのため、彼は『VIVANT』第2シーズンの国内視聴率の更新だけでなく、グローバル展開を支える「顔」としての重責も担うことになるだろう。
一方、相葉は大森南朋、松下奈緒と共にテレ朝系の刑事ドラマ『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~』Season2で再び主演に立つ。前作は全話平均世帯視聴率8%台と安定した高視聴率を獲得。バラエティで「動けるMC」として確固たる地位を築いている相葉だが、俳優としても大きな転換点を迎えそうだ。
彼が演じる名波凛太郎は、エリートでありながら愛嬌のある刑事像として人気を博した。これまでの「嵐の相葉雅紀」としての透明感ある優しさをベースにしつつ、Season2では組織の論理や事件の残酷さと対峙し、「責任を背負う主人公」へと進化することが期待される。
相葉は人一倍「嵐への愛」を公言してきたメンバーだ。嵐活動終了後も、個人としてSTARTO ENTERTAINMENT社に残る選択をし、俳優業だけに重心を置くことはしていない。
SSBC(捜査支援分析センター)というデジタル捜査の最前線で、理屈を感情に書き換えられる彼の資質は、無機質な情報戦に人間ドラマを吹き込む重要なピースとなるだろう。
二宮は徹底した知性で視聴者の考察を翻弄し、作品の奥行きを作るキープレイヤーとして、相葉は独特の人間味を武器に、視聴者が感情移入できる物語の軸として、「魔法が解けた」後の真の戦いを見せてくれるのではないか。
「嵐」という看板を離れ、1人の俳優として人気シリーズの成否を託された二宮と相葉。彼らが新たなステージで刻む一歩を、これまで以上に注視していきたい。
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