昨年、主演ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(TBS系)のモラハラ男役で一大ムーブメントを巻き起こし、俳優として快進撃を続ける竹内涼真。今期は『FIFAワールドカップ 2026』の日本テレビ系スペシャルナビゲーターとして、熱すぎる応援ぶりが話題となった。


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『世界陸上』の熱血キャスターぶりで知られる織田裕二とも並び称されているが、今大会、日本戦全試合を解説し大好評だった本田圭佑とも共通点があるように思う。竹内は5歳からサッカーを始め、高校時代にはセンターバックとして名門・東京ヴェルディユースでプレー。その後、サッカー推薦で大学に進学するも、怪我でサッカー選手を諦めた。だからこそ、サッカーへの思いと選手へのリスペクトが並大抵ではない。

俳優としての地位を盤石にした上で、今大会のナビゲーター役を掴み、森保一監督や代表選手との対談をこなしたり、関連特番のMCをスムーズに務めた。サッカーの経験・知識があるとは言え、バラエティ番組などでのMC経験は無かったはずの竹内が、なぜこんなにMC慣れしているのかと不思議なくらい見事な立ち回りだった。

ナビゲーターとしての竹内の凄さは、熱さ、冷静さ、謙虚さ、クレバーさの全てを併せ持っていることだ。事前番組から「サッカーのことは大先輩、レジェンドの方がいらっしゃるので僕はしっかり中継をやる」「ピッチ内でも闘う、ピッチ外でも闘う」と魂を込めていた。経験者だからといって知識をひけらかしすぎることなく、共演する元代表選手、解説者らを立てた。

初戦のオランダ戦はスタジオでテレビ観戦しつつ、日本がゴールするたびに雄叫びをあげ、共演者と大きなハグをする姿が日テレ特番で映し出された。とにかく、熱い。それでも「よく我慢して粘り強く守備をした」と、2得点をあげた攻撃陣より先にディフェンスに言及。
元センターバックならではの視点で、俯瞰的に試合を見ていた。

第2戦のチュニジア戦は、メキシコのモンテレイスタジアム現地からリポート。試合前には日本代表選手の写真が貼られたボードの脇に立ち、解説者からのスタメン説明や戦前予想になぞりながら、慣れた手さばきで選手の写真を移動させていた。試合中はスーツからユニホーム姿になり、現地リポーターで元日本代表の槙野智章と共に、日本がゴールを決める度に立ち上がって絶叫し熱い抱擁を交わした。特番では「バモニッポン!」と代表チャント(応援歌)を共に熱唱する2人の様子が「熱すぎ兄弟」として紹介されたほどだ。

会場内で大声援を送り、周囲の日本サポーターに気づかれるも、手で煽って盛り上げ共に絶唱。「みんなで盛り上げよう!写真撮ろう!」と自ら声をかけ、一流俳優を気取らず撮影に応じていたようだ。

その熱さの一方で、試合後の選手のインタビューは俳優とは思えない知識量でこなした。得点を決めた上田綺世や鎌田大地に対し、試合中のプレーを的確に具体的に捉えながら必要なポイントを聞き出す。選手が違和感なく受け答えする様子から、元代表選手やプロのインタビュアーと遜色ない仕事ぶりだった。

その上、竹内は187cmで、オランダリーグ得点王で182cmの上田、イングランド・プレミアリーグで活躍する184cmの鎌田がやや小さく見えた。サッカーが体格だけで勝負するスポーツではないことまで体現してみせたのだ。


槙野が「サッカー愛と選手へのリスペクトに溢れた最高のブラザー」と竹内との肩組みショットを投稿すると、5大会連続W杯出場を果たした長友佑都からも「ずっと日本サッカー界に関わってください 共闘!!」とメッセージが寄せられた。SNSではその熱い姿から「世界陸上は織田裕二、W杯は竹内涼真」との声も溢れ、好感度も急上昇。一方で、時を同じくして世間から熱視線を浴びている解説の本田圭佑とも重なる点がある。

本田はレジェンドクラスの元代表選手で竹内と立場は全く違う。ただ「ナイスタックル!」「いこう!」など、臨場感のある気持ちの入った解説は、そこらへんのお兄ちゃんのようなフランクさ。親しみやすくも本質を突く様が、普段サッカーを見ない層からも、サッカー通からも好評だった。それでいて、自身の選手としての記録などをひけらかさない。現代サッカー事情についての知識では専門の解説者に劣ることもあるが、国民が「一緒にW杯を見たい人」として支持されたのだ。

竹内は2018年にもW杯のSPサポーターをTBS系で務めていた。だが今大会の反響は比較にならないほど大きい。8年経ち、俳優として脂が乗りに乗っているだけでなく、どうすれば最大限日本を盛り上げられるか入念に備えてきたのだろう。

日本代表は決勝トーナメント初戦でブラジル代表に敗れた。
Instagramで300万人超えのフォロワーを持ち、大会前からW杯関連の投稿をしてきた竹内は、「サッカー日本代表のみなさん本当にお疲れ様でした」「これからも一生応援します」と感謝を綴った。その姿は、まさに「サッカー界の織田裕二」だ。

今後も俳優とサッカーナビゲーターの二刀流で、日本サッカー界に欠かせない存在となるのは間違いないだろう。

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