SNSで独自のフェティッシュな世界観を発信し、多くの支持を集めるグラドルの美東澪。現在はADHD(注意欠如・多動症)の治療を続けながら活動しており、小学5年生で初めて学校に通えなくなって以降、中学、高校、大学でも登校が難しい時期を経験してきた。
一方で、試験では高い成績を収め、受験や資格試験では短期間で集中力を発揮して結果を残してきたという。今回のインタビューでは、学生時代から抱えてきた「生きづらさ」、双極性障害との向き合い方、そして数々の困難を経験しながらも唯一続けてきた「美東澪」という活動への思いについて話を聞いた。(前後編の前編)

【写真】グラビアアイドル・美東澪の撮り下ろしカット【7点】

――まずは学生時代についてお聞かせください。

美東 現在はADHDと診断されて治療を受けているのですが、振り返ると、小学校から大学まで、学校に通えない時期を何度も経験してきました。大学も最終的には中退しています。

――最初に学校へ通うことが難しくなったのは、小学生の頃だったそうですね。

美東 はい。小学5年生で初めて不登校になりました。その後も中学3年生、高校2年生と同じような時期があって、5年間通った私立の中高一貫校を退学しました。その後は通信制高校へ編入して、卒業資格を取得しました。

――そして大学へ進学されています。

美東 独学で受験して私立大学へ進学しました。
ただ、出席日数が足りず、3年生で退学することになりました。

――長いあいだ、学校生活に難しさを感じていたんですね。

美東 そうですね。ただ、勉強自体は好きでした(笑)。成績で評価される科目では単位を取れていたんですが、出席が重視される授業がどうしても難しくて。3年目で続けることを断念しました。

――ADHDと診断されたのは最近ですか?

美東 はい。今も治療を続けています。ただ、自分に合う薬を見つけるまでに時間がかかっていて、薬を変えたことで体調を崩してしまうこともありました。そういうこともあって通院先を変えながら、自分に合う治療を探しているところです。

――今振り返ると、当時の不登校や朝起きることの難しさも、その特性と関係していたと感じますか?

美東 そう思います。それに加えて、高校生の頃には双極性障害とも診断されました。
現在も寛解を目指しながら、ADHDと双極性障害、両方と向き合って生活しています。

――高校生という早い時期から、ご自身の状態と向き合ってこられたんですね。

美東 当時は「思春期だからかな」くらいに考えていました。朝起きられなかったり、体調を崩しやすかったり、気持ちが大きく落ち込んでしまったり。そういうことも、思春期特有のものだと思っていたんです。

――朝起きることが難しいというのは、どのような状態だったのでしょう。

美東 気分が落ち込む時期になると、一日18時間くらい眠ってしまうこともありました。学校でも眠ってしまうことが多くて、先生が起こしに来ることもありました。

――その一方で、学業では結果も残されていました。

美東 テストは得意でした。本当に課題は出席だけだったんです。不思議なんですけど、不登校だったのに部活動では副部長、委員会では副委員長を務めていました。


――部活動も続けていたんですね。

美東 オーケストラ部でした。高校2年で退学したあとも、定期演奏会にはOBとして参加させてもらいました。当時は診断名もありませんでしたが、「美東は朝が苦手だからね」と自然に受け入れてもらえていたのはありがたかったですね。

――学力の高さも周囲の理解につながっていたのでしょうか。

美東 それはあったと思います。通信制高校では受験生向けクラスで勉強していました。少人数だったので集中しやすい環境でしたね。

――受験期は順調でしたか。

美東 勉強以外の部分では、人間関係でいろいろ大変なこともありました。でも、不思議なくらい集中力が発揮できるタイプなので、何とか乗り切ることができました。

――お話を聞いていると、集中力の出方にも特徴があるように感じます。


美東 ありますね。例えば最近、ダイビングのライセンス試験を受けたんですけど、教材を前日までまったく開いていなかったんです。それでも飛行機の中と現地で一気に勉強して、翌日の試験では50点満点中47点でした。

――短時間で一気に集中できるんですね。

美東 そうなんです。興味が向いたときの集中力はすごく高いんですが、その反面、時間の管理が苦手だったり、眠り続けてしまうこともあったりして、本当に極端なんです。

――そうした状況のなかでも、グラビア活動は続けてこられました。

美東 学校もアルバイトも途中で辞めてしまいましたが、「美東澪」という活動だけは続けてきました。

――続けられた理由は何だったのでしょう。

美東 今では「美東澪」は自分一人のものではないと思っているからです。応援してくださる方がいて、「必要だ」と言ってくださる人がいる。その存在が、自分自身にとっても大切なんです。


――今後はどのような気持ちで活動を続けていきたいですか。

美東 体調の影響で、ご迷惑をおかけしてしまったこともあります。以前、長時間眠り続けてしまい、写真展や撮影会に参加できなかったこともありました。それでもファンの方や関係者の皆さんは温かく受け止めてくださいました。その優しさに支えられているからこそ、いただいた応援に少しでも活動で応えていきたい。そんな思いで、必要としていただける限り続けていきたいと考えています。

▼美東澪(みとう・みお)
東京都出身。身長161cm 、B85・ W58・ H85。グラビアアイドル、コスプレイヤー、モデルとして活動。フェティッシュな世界観や大胆な表現力を生かした撮影で注目を集め、雑誌グラビアや各種撮影会、イベントなど幅広く活躍している。

【後編】「勝訴しても未払い出演料はほぼ回収できず」美東澪が語るイメージDVD時代と“自分らしい表現”
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