近年のエンターテインメント界において、出演者のキャスティングに関して大きな変化が起きている。その象徴的な動きとして注目を集めたのが、仲野太賀が主演を務めるNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』第21回だった。


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この回では、仲野の父である中野英雄が竹田城城主の太田垣輝延役としてサプライズ出演。劇中では、仲野演じる小一郎が中野扮する輝延に激怒して殴りつけるという展開が描かれ、ネット上では「まさかこんな形で親子共演が実現するとは」といった驚きの声が相次いだ。中野自身も大河ドラマ初出演について、「ずっと出たかった大河に息子に導かれて出演、夢のよう」と語り、息子の「やってよ」という言葉で決心した胸中を明かしている。

「これまでは気恥ずかしさや、作品に変な色がつくといった理由から、公の場や作品内での親子共演、夫婦共演は一種のタブーと見なされる傾向がありました。しかし、令和の時代に入り、話題作や人気バラエティ番組では身内同士の共演が立て続けに実現し、視聴者からも好意的に受け止められています。コンプライアンスの縛りでがんじがらめとなるなか、プライベートのプロモーション利用を避けていた従来の常識が覆り、新たな話題作りの形としてポジティブな変化が起きています」(芸能関係者)

一方、出演者側の意識にも変化が生じている。TBS系で7月10日に放送された『それSnow Manにやらせて下さい』では、副支配人を務める南海キャンディーズ山里亮太と、新ドラマの番宣でゲスト出演した妻の蒼井優がバラエティ初共演を果たした。番組内では山里が蒼井の落下に駆け寄るなど、お互いを気遣う様子が随所に見られ、ネット上では「仲の良さにひたすらホッコリした」との声が上がった。

山里は自身のラジオ番組で、夫婦共演に対して周囲に気を遣わせてしまうのではないかという恥ずかしさや迷いがあったことを告白。一方で、蒼井が「できるだろ!」と一喝したことで出演を決めたと明かしており、結果として番組の大きな見どころとなった。

「山里さんと蒼井さんの共演は、まさに現代のテレビ事情を映し出しています。視聴者が求めているのは、過剰な演出ではなくリアルで健全な関係性です。
心配性の夫を肝の据わった妻がリードするという構図が番組内でも自然に表現され、それが視聴者の共感につながった。従来のような過度な配慮や自主規制を伴っていたキャスティングの常識が変わり、こうした自然体な夫婦共演企画が増えていく可能性は十分にあります」(民放関係者)

また、映画界でも同様の動きが見られる。俳優の水谷豊が監督・主演を務めた『Piccola felicita~小さな幸せ~』では、実の娘である趣里が出演し、初の親子共演が実現。父親の目の前でラブシーンを演じるという複雑な状況ながらも、プロとして演じきった姿が話題を呼んだ。

さらに、連続ドラマとして復活が決定した反町隆史主演ドラマ『GTO』(フジテレビ系)でも、妻である松嶋菜々子の出演が発表され、大きな反響を呼んでいる。

「公開されたビジュアルでは、松嶋演じる冬月あずさの胸元の名札が『鬼塚』になっていることが判明し、『あずさが鬼塚になってる』と歓喜の声が上がっています。現実の夫婦関係がドラマ内の設定にも反映されているという演出が、番宣における大きなフックとなっています」(テレビ誌記者)

今後もどのような意外な組み合わせがメディアを賑わせるのか、キャスティング担当者は頭をひねっていることだろう。

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