昨今、ドラマや映画で引く手あまたの俳優・吉川愛が7月17日(金)から放送を開始するミステリードラマ『名探偵のままでいて』(テレビ朝日系)に主演する。安楽椅子探偵の祖父を助ける小学校教師の楓を演じるが、今まさに進行中の現場で感じたことやこだわりを語ってくれた。


【写真】ドラマ『名探偵のままでいて』で主演を務める吉川愛【6点】

本作は、第21回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、累計発行部数30万部を突破した小西マサテルの同名小説を実写化したもの。物語の軸となるのは、ミステリー好きの小学校教師・楓(吉川)と、レビー小体型認知症を患う祖父(奥田瑛二)が、日常の謎や不可解な事件に挑む姿だ。祖父の影響でミステリーマニアになった楓が祖父に謎を相談すると、お香の煙をきっかけに彼が鮮やかに真相を導き出すという安楽椅子探偵ミステリーが展開される。さらに楓をめぐり、小劇団の俳優の四季(綱啓永)と同僚教師の岩田(髙松アロハ)という三角関係も。さらに楓の友人の美咲(恒松祐里)、刑事の我妻(吉沢悠)もまじえて、謎解きと人間ドラマが描かれていく。

――まず作品の印象を教えてください。

吉川 おじいちゃんと楓ちゃんを軸とした、家族の物語でもあり、謎解きだけでない温かいストーリーだと思います。おじいちゃんがわずらっている「レビー小体型認知症」についても、この作品を通して初めて知ったので自分自身の勉強にもなりました。もし自分の家族がなったら自分はどうするだろうということも想像するきっかけにもなりました。

――楓というキャラクターの第一印象は。

吉川 役を作り込みすぎないようにしました。私と似ているところも多く、そのほうが、台本を読んだ時の楓ちゃんに近いかなと思ったので。
今、撮影が進んでいますが話し方だったり相槌の打ち方だったりは、もう素のままですね。

――ミステリードラマですが、吉川さんはミステリーへの興味は?また、謎を解いたりするのは好きですか?

吉川 体験型の脱出ゲームは好きです。あとは、人の感情を分析するのは癖かもしれないです。例えば誰かに「これ好き?」と聞いて「好き」って返ってきても、「あ、本当は好きではないのかな」と直感で分かったり。小さな違和感に気づきやすいかもしれないですね。

――では、楓について吉川さんはどんな分析を?

吉川 芯が強そうに見えて、本当は強くないのかもしれないなと思います。でもそれをおじいちゃんになるべく感じさせないように、周りをよく見ているところが彼女の良さだと思います。

――そんな楓を吉川さんも素のままで演じているということは、吉川さんご自身の“芯の強さ”については?

吉川 この仕事をしていると、自然と芯は強くなるのかなと思います。プライベートの私はそんなに強くないと思いますが(笑)。世間でどんな評判を言われていても、自分が納得できていればいいのかなと。自分に嘘をついたり、間違ったことはしたくないと思うので、お芝居でも、嘘をつきたくはないですね。

――嘘をつかない芝居、とは?

吉川 たとえば、台本に「ここで笑う」と書いてあっても、その時の感情としてどうしても無理をして笑いたくないなと思う時があって。
それを台本通りだからと無理に笑っても、嘘になってしまうと思い、笑うことが不自然に感じるなら、それは私がまだその役に入り込めていないんだなと思います。

――すると、どうしても入り込めない時はありますか。

吉川 あります。そういう時は、監督に聞いています。「これってどういう感情になって、泣きますか?」と。私は普段あまり泣かない性格であるので(笑)。逆に、台本には書いていないのに、本番で自然と涙が溢れてくる時もあるんです。そういう時は「今泣いてしまったんですけど、大丈夫ですか?」という確認もします。嘘のない感情で動けているのであれば、いいのかなと思っています。

――今作の撮影現場の雰囲気はいかがでしょうか。

吉川 とても居心地がいいです。特におじいちゃん家は、縁側があったり、ほっこりするような小道具がたくさん置いてあって。
あとは……季節柄クーラーを設置していただいているのがうれしいです(笑)。おかげで硬くなりすぎないでお芝居ができています。

――ミステリードラマで主演を経験して、次に挑戦してみたいことはありますか。

吉川:実は、夢とか目標をあまり持ったことがないんです(笑)。お芝居が楽しくて、いただいている作品一つひとつに集中して頑張っています。今回セリフ量も多く、重めのシーンが多いのでつい緊張してしまいますが、現場では仲良く作品作りができていると思うので、この勢いで突き進もうと思います!

(プロフィール)
吉川愛 よしかわ・あい 1999年10月28日生まれ、東京都出身。
映画「ハニーレモンソーダ」(2021)で第 45 回⽇本アカデミー賞新⼈俳優賞を受賞。主な出演作は、ドラマ「真夏のシンデレラ」(CX/2023)「マルス-ゼロの⾰命-」(EX/2024)「降り積もれ孤独な死よ」(NTV/2024)「マイダイアリー」(ABC•EX/2024)「PJ~航空救難団~」(EX/2025)「東京 P.D. 警視庁広報 2 係」(CX/2026)「名探偵のままでいて」(EX/2026)、映画「⻤の花嫁」「⼝に関するアンケート」(2026)に出演。

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