Aぇ! group小島健が語る、初のダークヒーロー役に懸けた情熱と狂気
(撮影/堺優史)

178㎝のスラリとしたスタイルを活かして、モデルとしても活躍中の小島健。Aぇ! groupでは、リーダーで独特の名言を生み出すユーモアたっぷりの“最強漢”として知られる彼が、7月24日から配信されるHuluオリジナル「八神瑛子 -上野中央署 組織犯罪対策課-」では、フィリピンの殺し屋役で“最凶の男”に――。

邪魔な人間を躊躇なく殺めるグラニソで初のダークな役どころに挑んだ。本格的なアクションも初、全編英語台詞も初と、初めてづくしのチャレンジとどのように向き合ったのか、インタビューでたっぷり明かしてくれた。



念願の“敵キャラ”に歓喜! 名作『ヘルドッグス』深町秋生の世界へ

Aぇ! group小島健が語る、初のダークヒーロー役に懸けた情熱と狂気

2022年に映画化された『ヘルドッグス』シリーズなど話題作を世に送り出してきた人気作家・深町秋生の代表作が『組織犯罪対策課 八神瑛子』シリーズ。多種多様な文化が共存する東京・上野を舞台にした作品だ。物語は主人公の八神瑛子(黒木メイサ)が、フリーライターとして闇社会の核心に斬りこみ続けた夫の死の真相を追いながら、刑事として復讐のための仁義なき戦いを繰り広げるストーリー。警察と暴力団、半グレ集団たちの抗争を描くスリリングな作品で、小島健が瑛子と敵対するフィリピンの殺し屋グラニソを演じている。



「僕は天邪鬼なので、普通の主人公より敵キャラの方が好きなんですよ。ダークなキャラクターのほうがカッコいいと思って生きてきたんですよね(笑)。出演が決まった時は、これまで殺し屋という役を演じたことがなかったので、自分にこんな役をいただけるのかと嬉しかったです。原作の深町秋生さんの作品は、映画『ヘルドッグス』などで観ていたので、スリリングな世界観に入れることが楽しみでした。原作を読んで、『うわ~、この役を演じられるんだ』という喜びの気持ちが込み上げました」



人生初の殺し屋を演じるにあたってヒントを得るため、殺し屋が暗躍するような映画を観て研究をして挑んだという。



松田優作さんの『ブラック・レイン』を観ました。あと、監督にどんな作品を観たらいいかご相談したら、いちばんにまず韓国映画の『アジョシ』を観てほしいとおすすめされて、観てみたんですが、めちゃくちゃ面白かったです。

僕は今まであまり韓国映画って観たことなかったんですけど、韓国の『犯罪都市』シリーズとかアクションと犯罪描写があるような作品を観て、雰囲気を掴みました」



これまでドラマや映画にも数多く出演してきた小島だが、グラニソは過去最大級にぶっ飛んだ役どころ。サイドを刈り上げた金髪ヘアに身体にはタトゥーを施し、武器のようなゴツめのネックレスをしていてビジュアルから強そうなグラニソは普段とは、ガラリと違う雰囲気だ。監督と話し合いながら作ったというキャラクターはこだわりが満載。



「殺し屋役のキャストの方は、みんなムキムキな人ばかりでしたね。僕も撮影の数ヶ月前から、めちゃくちゃ身体を鍛えて増量できれば良かったんですけど、それが難しかったので、殺し屋の怖さは、ただ体がデカいだけやないやろうなと、とにかく“怖さ”を出すことを追及しました。パンクっぽい人ってガリガリの方が怖く見えることもあるじゃないですか。体格ではなく、どうしたら殺し屋としての狂気感が出るかなと考えましたね。髪型は、監督といろいろ相談をして、結ぶとか、編み込みとか模索した結果、刈り上げになりました。あと、指や爪を噛むしぐさは、原作にも描かれていたので、いろいろやってみて、自分にフィットするしぐさを探して。雰囲気やしぐさなどにもこだわって、演じました」



タトゥーメイクは1時間半! 体格に頼らない“狂気と怖さ”へのこだわり

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普段の穏やかな表情とは一変。闘いのシーンではより一層強く、鋭い眼差しが光る。最強最悪の殺し屋に見えるよう表情やタトゥー、メイクにもひと工夫が……。



「目つきはもちろんこだわりましたし、表情も気を付けましたね。

目元にクマを入れて、アップになった時に気にならへん程度の不健康さを出すようにもしましたし。メイクにはそんなに時間はかかってないですけど、タトゥーペイントはだいたい1時間半くらいかかっていたと思います。身体にタトゥーのペイントを入れるなんて、なかなか経験できないことで、楽しかったです。タトゥーペイントが入ったまま、ご飯を食べに行ったり、街を歩いてみたり、タトゥーがある状態を楽しんでいました(笑)」



瑛子と敵対する重要なキャラクターであるグラニソという人物像を理解するため、原作と台本を読んで深めていったという。グラニソは新宿エリアを中心に活動する半グレ集団・東京同盟のメンバーで組織を裏で操るボスの正体を探る瑛子を殺すように命じられる。亡き夫と我が子の復讐に燃える瑛子VS最強最悪の殺し屋・グラニソのバトルはもちろん、ナイフで次々とためらいなく敵を倒していく残忍な場面もたくさん。卓越した身体能力を持つ役のため、アクション稽古にも熱が入ったよう。



「アクション練習の時に色々とここにヒットしたら、ダメージを受けるというヒットポイント教えてもらいました。致命傷になるのは、首みたいなんですよね。グラニソを演じている時は、街中ですれ違う自分よりデカい人がいると、『この人だったら、ここ狙うな』と、どこを狙えば正解なのかという目線で見ていました。とにかく一撃で倒すにはどうしたらいいかっていうことをグラニソは考えている人物だと思うので、そういった思考でいるようにして。撮影期間中は、倒す時の一連の流れを練習するため、マネージャーさんの前で動きの確認をすることも。

ナイフの武器を使うシーンも多いので、練習を重ねました。手首のスナップの利かせ方とか、投げ方とか、ナイフの使い方は初めてで分からなくて、結構苦戦したところ。ジュニアの頃、ダンスの振り入れを練習していたことを思い出しましたね(笑)」



主人公の八神瑛子は、通り一篇のルールなんて無用。相手次第では暴力も厭わず、暴力団や中国マフィアとも平気で手を結ぶ。上司や同僚と衝突しながらも警察組織の中では評価を得ているという人間だ。孤独や葛藤と戦いながらも走り続ける瑛子というキャラクターだが、撮影中は黒木が瑛子そのものに見えたそうだ。



「もう八神瑛子といえば、黒木さんが頭に思い浮かびすぎて。どのシーンでも黒木さんは瑛子そのもので、すごいなと思いました。俺も頑張らないとあかんなぁと刺激を受けっぱなしでした。黒木さんはスタントなしでアクションシーンに挑まれていて。約3ヶ月間のアクショントレーニングを積み重ねたそうなんですよね。本当に立ち姿もカッコ良くて、強い信念を持って組織犯罪に立ち向かう瑛子と重なって見えました」



黒木メイサの立ち姿に刺激! ギャップと緊張感のなかで挑んだ激しい攻防戦

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黒木とは今作で初共演。アクションシーンで敵対して戦う場面も多く、役に入る姿を間近でみつめ、勉強になることばかりだったと話す。



「黒木さんは事務所に入る前からテレビやドラマでずっと観てきた方なので、今回共演させていただけるのが嬉しかったです。すごくクールビューティーな印象が強い俳優さんですけど、現場でドーナツや甘いものを食べている姿にめっちゃギャップがありました(笑)。合間には、おしゃべりして下さったりもしましたね。ご一緒させていただいて、とにかく真面目な方だと思いました。アクションリハーサルを一緒にやった時、短い時間の中ですごく集中されていて。飲み込みがめちゃくちゃ早いので、ついていくのがもうホンマにいっぱいいっぱいやったな~。英語の台詞も流暢でしたし、アクションも本番でマックスに持って行く姿は、勉強になりました。めちゃくちゃカッコ良かったです!」



注目は、黒木と小島が激しい攻防戦を繰り広げるバトルシーン。今作のために初めて長期間のアクショントレーニングを重ねて挑んだ、瑛子とグラニソのアクションシーンは大迫力な仕上がりに。



「黒木さんとのバトルシーンは、2、3日撮影があったんですが、アクションシーンは、緊張感がありましたね。『こんな緊張感あんねや』って思いながらやってました。長回しで撮るシーンも多くて、撮りなおしももちろんありました。

仕留めにかかるシーンで、監督から『ここを狙ってるように見えない』とか、角度によって見え方が違うので、細かい調整をしました」



特訓の成果もあって、腕っぷしがいい殺し屋の迫力が伝わってくるアクションシーンに。初めての本格的アクションとは思えない所作に注目だ。



「試写を観た皆さんから『アクションシーン良かったよ』と褒めて下さったのですが、自分自身、今回初めてアクションに挑戦してみて、めちゃくちゃ楽しかったです。漫画やアニメで、強いキャラが狂ってるみたいに笑いながら戦うシーンあるじゃないですか。最初はそっち系がいいかなと思って意識して表情を作ってみたら、監督からは笑わなくていいと言われて。恰好を付けずに本気の戦いがでいきましたね。でも、ときどき楽しくなってちょっと笑顔が出ちゃう……みたいな場面はありました」



指導の先生も絶賛! 苦戦した「フィリピンなまりの英語」と全力を出し切った手応え

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グラニソは瑛子の他にも東京同盟がマニラで違法薬物を製造していた工場の元金庫番で脱走したキタハラという男もターゲットにしているため、ヤクザ“千波組”とも敵対していく。警察組織と暴力団、半グレ集団たちの闘いに発展していく。最凶の男たちの中にいても、グラニソの怖さが際立つシーンもたくさん。



「手応えを感じたのはアクションシーンが多い第3話。グラニソの全身にタトゥーが入っている映像を観たら、光の当たり方がめちゃくちゃ迫力あって。怖い雰囲気の体型にもなっていたので、ご飯を抜いていた甲斐があったなと思いました。

自分が思い描いていた理想系のスタイルがちゃんと映し出されていたので、身体作りをして良かったです。」



劇中ではフィリピンなまりの英語を話すシーンがあり、英語の台詞を話すのも初めての試みになったそうだ。トレーナー指導のもとで英会話レッスンを重ねた結果、「フィリピンなまりの英語は、通常の発音と区別がつきにくい中で小島さんの習得スピードには驚くばかりでした」と指導の先生から絶賛されている。



「台詞は丸暗記だけでなく、まず言葉の意味もちゃんと理解して。フィリピンなまりの特殊なイントネーションを覚えるのに、めちゃくちゃ練習しました。発音は、アメリカの英語とはちょっと違うので、何回か撮り直すこともありましたね。テンション感やニュアンスも大事で、ここはクールに返すとか、いろいろ調整しました。結構その場でセリフが増えることも多かったので、フィリピン英語を話すキャストと二人で喋るシーンでは、緊張しました。無事、台詞を言えた時は、カットがかかってから、アントニオ役の田中偉登さんと思わずハイタッチしましたもん(笑)」



初めての本格アクションにダークな役、全編英語の台詞など、小島にとって、初めてづくしだった本作。全身全霊で役作りに挑んだ現場は、いい緊張感に包まれながらも楽しむことができたと振り返る。



「もちろんプレッシャーもあった現場で覚悟を決めて挑んでいましたけど、不安な気持ちよりも楽しい気持ちが勝ったというか。アクション稽古や英語の台詞の練習など、いろいろ準備は、ちょっとずつ頑張ってやりました。アクションシーンは、殴り合いのシーンでエキサイティングして熱くなっているので、振り返ってみると英語の台詞を話すシーンのほうがドキドキした気がしますけど(笑)。え、僕ってメンタル強そうに見えますか? 強そうに見せているだけなので、当然緊張はしましたよ。でも、緊張していたほうがいいものができると思っているので、緊張感も楽しみながらチャレンジできました」



容赦なく標的にナイフを飛ばし、血だらけで戦うシーンは今まで見たことのない狂気的な表情は、新鮮に映る。邪魔な敵を何の躊躇もなく、殺めていくダークな役で新境地の開拓に成功した小島。武器となる表現力の引き出しがまたひとつ増えた作品に。



「ボロボロになりながら戦うシーンは、この作品でしか見せたことがないはず。自分なりに考えて、役と正面から向き合って演じたので、グラニソが良かったかどうかは、観て下さる皆さんに委ねたいです。もう僕がやれることは全部やり切りました! 作品を通して、グラニソという存在がおって良かったな、小島がグラニソ役で良かったなと思ってもらえたらホンマに嬉しいですね」



<作品情報>
Huluオリジナル
『⼋神瑛⼦ -上野中央署 組織犯罪対策課-』



Aぇ! group小島健が語る、初のダークヒーロー役に懸けた情熱と狂気

7月24日より、Huluにて第1話~第2話 一挙独占配信
以降毎週金曜 最新話配信<全5話>
https://www.hulu.jp/static/yagamieiko/



監督:廣木隆一、木ノ本浩平、齊藤勇起
脚本:嶋田うれ葉
原作:深町秋生
出演:黒木メイサ 毎熊克哉 高良健吾 小島健(Aぇ!group) りょう 奥田瑛二池内博之 藤木直人

【ストーリー】
深町秋生の小説「組織犯罪対策課 八神瑛子」シリーズが実写ドラマ化。上野中央署の組織犯罪対策課に所属する刑事・八神瑛子(黒木)は、次々に起こる事件を手段を選ばない方法で解決し、高い成果を上げている。そんな彼女は、自死したとされるフリーライターだった夫の死の真相を詳らかにするために、密かに捜査を続けていた。ある日、瑛子の情報源のひとり・千波組の甲斐(藤木)とその組長・有嶋(奥田)から、卓越した身体能力を持つフィリピンの殺し屋・グラニソ(小島)が追っているある男の命を守れば、夫の事件の情報が手に入ると言われ…。

©︎HJホールディングス




撮影/堺優史、取材・文/福田恵子
ヘア&メイク—髙取篤史(SPEC)
スタイリング—寒河江健(Emina)
衣装協力/
ジャケット/¥66,000-/シャツ/¥48,400-/パンツ/¥61,600-/
以上全てUNDERCOVER(アンダーカバー)/その他スタイリスト私物
※プライスは税込

▼問い合わせ先
UNDERCOVER(03-5778-4805)



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