「もう映画に呪われていると思います」――。小川あんが、映画への強い思いを明かした。
○小川あんが映画『遺愛』の印象の変化を語る
映画『遺愛』の公開初日舞台挨拶が19日に都内で行われ、山下リオ、小川あん、酒井善三監督、プロデューサーの大森時生氏(テレビ東京)が登壇した。
同作は、鬼才・酒井監督と企画プロデュースの大森氏がタッグを組み、呪いを新たな視点かつ斬新な解釈で描いた“恐怖”映画。愛すべき家族がある日を境に忌まわしい存在へと変わっていく恐怖を描く。主演の山下が、献身的に母の介護を続けるも、疲弊の果てに次第に常軌を逸していく主人公・藤井佳奈を演じている。
佳奈から「母が“母ではなく、何かになってしまった”」という不可解な訴えを受ける妹・杏里を演じる小川は、『遺愛』について「最初はジャンルで定義してしまって、『あ、ホラー映画かな』と見てしまっていたけど、そんなことはなくて。ジャンルに留まらない、もっと濃密な何かがうごめいているのが、すごく面白いなと」と印象の変化を述べ、「ある種アトラクションのように、ただ目を向けているだけで、何かがうごめいている感覚みたいなものが味わえると思う」と魅力を語った。
佳奈を演じる山下とは、“霊感”がある者同士という共通点があったそうで、撮影中にポルターガイストも経験したという山下が「あんちゃんも霊感あるみたいで、意気投合しまして」と明かすと、小川は「でも、リオちゃんほどじゃない」と苦笑。さらに山下が「なるべくしてなった姉妹(役)だったな、というのはありましたね」と話すと、小川も「ありましたね」と笑顔でうなずいていた。
舞台挨拶では、映画の内容にちなんで「呪いたくなるぐらい愛しているもの」を紹介するトークも行われ、小川は「映画です」と回答。続けて「映画に狂わされてしまったし、寝ないで映画を観ることもあったし。映画館のスケジュールを毎日見て生活(スケジュール)を決める、ということを学生時代にずっとしていたので、やっぱり映画かなと思います」と説明し、「もう映画に呪われていると思います」と笑いながら、映画への思いを語っていた。
○映画『遺愛』ストーリー
実家で母の介護を続けていた藤井佳奈(山下リオ)が、ある日、妹・杏里(小川あん)のもとを訪ねてくる。佳奈は血色が悪くやつれた様子で、自分たちの母が“もう母ではない、何かになってしまった”ことを告げる。
父の死を機に実家に戻り、献身的に母の介護を続けていた佳奈。だが彼女は、話しかけてもほとんど無反応で、食べ物をこぼし、部屋を散らかし、ときに突然噛みついてくる母に対して次第に苛立ちを募らせ、疲弊していく。
そんななか、佳奈の周囲で不幸な出来事が立て続けに起こり、彼女はその原因が母――今はもう母ではない“何か”――による呪いだと考えるようになる。そしてその呪いの次の標的は、一家と懇意の精神科医・熊谷(マキタスポーツ)、さらに次は勇太の番なのだと。
果たして、佳奈が言うように本当に呪いが存在し、家族に危険が迫っているのか。それとも、介護に疲れ心身ともに限界に達した彼女が生み出した偽りの真実なのか。佳奈と共に母の暮らす実家へと向かった杏里は、そこで驚くべき光景を目にする。

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