高市陣営が先の総裁選や衆院選でライバル候補や野党を誹謗中傷する動画の作成・拡散に関与した疑惑。秘書の木下剛志氏と動画作成を主導した松井健氏との「面識」や「やりとり」について、高市首相はかたくなに否定するも、週刊文春に続き共同通信も松井氏の証言を報じた。
8日の首相官邸でのぶら下がり取材でも強気で否定したが、逃げの一手なのがクッキリだった。東京新聞によれば、あのぶら下がりは、記者クラブが事前に申し込んだ取材に官邸側が応じないと回答したため、高市首相が官邸を出る際に記者団が質問を投げかけ、立ち止まったものだという。しぶしぶ対応だから、ぶら下がりはわずか2分で打ち切られた。首相は「行事に出なければいけない」と慌てて官邸を後にしたが、首相動静によれば、行事出席は8分間で、すぐに公邸に戻っている。だったら、行事出席後に官邸で記者クラブの取材をじっくり受けることはできたはずだ。
とにかく逃げまくる高市首相だが、そうは問屋が卸さない。7月17日の今国会会期末まで、高市の“答弁地獄”は続くのだ。
■中公立は追及で連携
きのう中道・立憲・公明の幹事長が会談。「首相が積極的に真相解明に取り組む姿勢が見えないのはおかしい」(中道・階幹事長)として、3党が国会審議で連携する方針を確認した。
「重要広範議案の審議には首相が出席することになっている。今国会は4法案が指定され、2法案は既に成立していますが、再審制度を見直す刑事訴訟法改正案が衆院の法務委員会で、防災庁設置法案が参院の災害対策特別委員会で審議中。
7月の党首討論は120分に延長
G7サミット出席のための今月13~18日の欧州外遊を終えると、下旬には衆参の予算委で集中審議が開催される。中立公はこれに木下秘書らの参考人招致を要求し、自民は「首相に聞いてほしい」(磯崎参院国対委員長)と拒否している。
さらに、与党が今国会での成立を目指す「皇室典範改正」「衆院議員定数削減」「国旗損壊罪」についても、法案が提出されれば、その重要度からして首相は審議に出席せざるを得ない。特に「国旗」は高市の肝いり法案だ。
そして、来月は党首討論の実施が決まっている。45分と短すぎた先月と違って、120分に延長される方向だ。
どうも高市首相にはムキになってブチ切れ、不用意な答弁で自爆する癖があるから、この先の国会答弁も見ものだ。中傷動画は選挙を歪めた恐れがあり、民主主義の根幹に関わる。真偽をはっきりさせる必要があり、説得力のない逃げ口上は通用しない。
「これまでと同じ答弁で否定しつづけ、本人は逃げ切れると思っているのだろうが、それでは疑惑は払拭できない。同じ答弁の繰り返しに世論がどう反応し、支持率にどう影響するか……」(自民党関係者)
ブチ切れ癖が自分の首を絞めていく。
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