【ネオ・この有名人の意外な学歴】#8
「CM業界において田中みな実(39)は特別な存在」と話すのは大手広告代理店の営業担当。「特定のターゲットには飛び抜けた威力を発揮する」というのだ。
「3年前、サントリーがロングセラーの缶酎ハイの立て直しを図ろうと田中を抜擢。若手ビジネスマンの心をつかんだ」
この起用は企業側にとって当然の選択だったかもしれない。こうしたターゲットに対して根強い人気があることがすでに証明されていたからだ。2019年に発売された田中の「Sincerely yours…」は累計60万部(推定、以下同)を売り上げ、写真集では歴代3位を記録。断トツの165万部を売り上げた宮沢りえの「Santa Fe」(2位は菅野美穂「NUDITY」の80万部)には遠く及ばないものの、これは35年前の数字だ。「近年の出版不況の中では異例の超ヒット。しかも上位にきている大半がヘアヌード写真集であることを考えると、それが一点もない田中のケースは驚異的」と出版業界紙記者は話す。
ニューヨーク生まれの田中は金融機関に勤める父親の仕事の関係で少女時代をロンドンやサンフランシスコで過ごした。日本に戻ってきたのは小学校6年の時。中学受験のためだった。
「落ちることがイヤで絶対受かる範囲でしか受験しなかった」
米倉涼子演じる「ドクターX」の大門未知子の「私、失敗しないので」とはちょっと違い「私、失敗したくないので」というタイプだった。大学受験も同様で、青山学院大文学部英米文学科に入った。こちらも余裕だったようだ。ちなみに2歳上の姉は東大経済学部に進んでいる。田中が入学した05年は「青学人気が急落している時期だった」と振り返るのは同大の文系教授だ。
「青学はキャンパス移転問題でずっと迷走してきた。人気がなかった厚木を閉鎖したあと、03年に相模原キャンパスを開設するんですが、輪をかけて評判が悪かった。現在も理系学部が使っているので、あまり声高には言えませんが、不便きわまりない場所なんです」
田中は最初の2年間、この相模原に通わなければならなかった。実家のある埼玉県からは片道2時間半もかかった。
TBSを退職しフリーとなって12年。さらなる活躍を期待したい。
(田中幾太郎/ジャーナリスト)

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