仏エビアンで開催中のG7サミットに初参加した高市首相。これに先立ち、英国とイタリアで首脳会談をこなしてもいるが、一連の欧州歴訪で目立つのは、高市首相の「サッチャー好き」だ。

かねて、サッチャー英元首相を「尊敬する政治家」に挙げてきたが、すっかり「日本のサッチャー」気取りである。


 高市首相は直後に外遊を控えていた12日、英フィナンシャル・タイムズ電子版に寄稿し、ホルムズ海峡の安定に向けて各国と協力する考えなどを示した。原稿の後半では「日本の鉄の女」と自称。名指しこそしなかったが、自らをサッチャー元首相の異名になぞらえ、「(日本で)必要な変革を実現する強い決意を持っています」と力説した。


 さらに、14日の日英首脳会談でも「サッチャー好き」をのぞかせたが、大炎上だ。内閣広報官のXが会場の英首相官邸内で、スターマー首相が高市首相を案内する様子を収めた写真を投稿。飾られた歴代首相の写真の中から、高市首相はサッチャー元首相の肖像を笑顔で指し示したが、SNSでは「非常識」との声が上がっている。現労働党党首スターマー首相にとって、元保守党党首のサッチャー氏は“政敵”だからだ。



かつては「違い」を謙虚に受け止めたのに…

 われこそ「日本のサッチャー」と言わんばかりの自己陶酔。ずうずうしいにも程があるが、高市首相は過去の発言を振り返った方がいい。既に削除した自身のブログ(2004年10月22日付)では、こう書いていた。


〈私と違ってサッチャー元首相が偉大なのは、他人の評判に自らの言動を左右されはしないが、取りあえずは、自分を非難している相手に説明をしたり誤解を解く努力を怠らなかったことです〉


 裏を返せば、自らは批判に対し説明を尽くす度量がないということ。

そう謙虚にサッチャー元首相との「違い」を受け止めていたわけだ。なるほど、20年以上経っても高市首相の批判に向き合わない姿勢は変わっていない。にもかかわらず「日本の鉄の女」を自称するとは、ゴーマンすぎやしないか。


「総理は周囲の意見に耳を傾けず、自分の思ったことを貫き通し『鉄のように固い意志』を示すことをよしとしているフシがあります。結果、国会で問題答弁を連発し炎上している。この状況でいつまで持つのか、周囲はやきもきしています」(官邸事情通)


 気付いたら「鉄錆だらけ」となりかねない。


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 高市政権の勘違い言動については、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などで詳しく報じている。


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