テレビ局に代わり勝手に「情報開示」】


 たしかにサッカーってCM入れづらいですよね競技として。試合が始まってしまうとハーフタイム以外にはなかなか「CMを挟む余地」がない。

だから試合開始前や開始後にたくさんCM入れるわけですが、ぶっちゃけ試合結果が出たあとは、一気に視聴率が下がっちゃいますしね。


 国際的なビッグマッチの放映権料がどんどん上げられている現状で、地上波でサッカー中継をやりにくくなっている大きな要因のひとつはたぶんこの「CM入れにくい問題」が大きい気がするんですよね。


 だからそういう意味でハイドレーションブレーク(給水タイム)って、テレビ屋にとっては非常に良いCMタイミングなんですよね。試合のど真ん中で、言ってみれば盛り上がってる最中ですからCM入れてもチャンネル替えられる危険性がほとんどない。しかも長さも3分ですから、ちょうどピッタリです。普通の中CMはだいたい1回1分半とか2分くらいの長さで設定されることが多いので、余裕を見てちょうど3分あれば無理なく1回中CM入れられるな、と思える長さです。
 
 いや、たぶん「サッカーという競技にCMを入れやすくするために設定されたのがハイドレーションブレークなんじゃないか」としか思えないピッタリさです。間違いない。


 そういう目で見てみると、地上波に定着しているスポーツの中継って、だいたい「CM入れやすい競技」ですよね。「キング・オブ・CM入れやすいスポーツ」はたぶん「野球」なんじゃないかと思えます。1試合が1回表から9回裏まで18分割されていて、その間に「CM入れやすいくらいの長さの休憩時間」が挟まってるわけですから、これはあたかも「地上波生中継用に作られてる競技」と言えそうですよね。


 あと、箱根駅伝とかもスゲーCM入れやすそう。

まああれだけ長い競技ですし、CMを挟むタイミングはほぼいつでもOKなわけですが、往路復路が5分割されてて選手が変わるし、ある意味「見せ場が5つ用意されてる」から「チャンネルを替えさせない引っ張りというか山場」がちゃんと競技に内蔵されてるわけですもんね。地上波でスポンサー集めて視聴率をとれる構造になってるスポーツだよなあ、と改めて今思いました。


 やっぱりこれからは、地上波で中継できるスポーツは「中継しやすくてCMを挟みやすい構造になってるもの」だけになっていく時代なのかもしれませんね。フムフム。


(鎮目博道/テレビプロデューサー、コラムニスト、顔ハメ旅人)


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