【ネオ・この有名人の意外な学歴】#12


 ホラン千秋(女優)


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 8年間キャスターを務めたNスタ(TBS系)を卒業してからすでに1年3カ月。ホラン千秋(37)の本格的な復帰を求める声が高まっている。


「成長していない自分に危機感を募らせ、充電期間を設けることにしたホランですが、そろそろ長期のレギュラーを持つべき時期が来ている」と制作会社プロデューサーは話す。「あの聡明さは今のテレビ界に不可欠」だというのだ。


 アイルランド人の父と日本人の母の間に生まれたホランが芸能界に足を踏み入れたのは小学校に上がる前。キッズモデルがスタートだった。東京・多摩市の公立中学2年の時、大手芸能事務所のアミューズに所属した。だが、これといった仕事が入ってくることはなかった。


 高校は人気の都立国際に進んだ。生徒の3割は帰国子女と外国人。海外で活躍する人材を育成するために1980年代末に設立された。先日、朝の連ドラ「ほんのモキチ」(28年度前期)のヒロインに決まった河合優実(25)も同校OGだ。


 高1の時「魔法戦隊マジレンジャー」(テレビ朝日系)の悪役でドラマ初出演。3年の時は長瀬智也主演の「マイ☆ボス マイ☆ヒーロー」(日本テレビ系)にも出演しているが、生徒役の一人にすぎないホランにスポットが当たることはなかった。

そのぶん打ち込んだのは国際高校での活動である。生徒間での人望も厚かったホランは体育祭の団長に選出。同校最大のイベントである文化祭「桜陽祭」では、ミュージカル公演の実行委員長を務めた。


 充実した日々を送りながらも、焦燥が募っていた。最大の目標は女優として活躍することだった。大きな役が付くなら進学などどうでもよかった。しかし、オファーはほとんどなく、オーディションも落ち続けた。


 将来を見失っていたホランに声をかけたのは進路担当の国語教師だった。進学も一つの手だと説得された。国際高校が持つ指定校推薦枠を使い、青山学院大英米文学科を目指すことにした。国語教師はホランのために申請書類の書き方など一から指導してくれた。


 無事、青学に入学したホランだったが、女優への道をあきらめたわけではなかった。

授業が終わると誰とも会話することなく、すぐに教室をあとにした。バイト先に向かわなければならなかったからだ。パン屋、スーパーのレジ打ち、寿司屋……。バイトに精を出したのは留学費用を稼ぐためだった。女優になるのに何が足りないか考え、いま一度、演技の勉強をすることにしたのだ。


 青学3年の時、オレゴン州立大に留学。舞台を1年間学んだが、帰国しても状況は変わらなかった。大きな役は回ってこず、せめてテレビの世界に身を置きたいと、キー局のアナウンサー試験を受けたが全敗だった。


 だが、捨てる神あれば拾う神あり。青学卒業後に出演したドラマで髪をショートカットにすると、端役にもかかわらず注目を集め、キャスターやバラエティーの仕事が次々に舞い込むようになるのである。=おわり


(取材・文=田中幾太郎/ジャーナリスト)


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