【城下尊之 芸能界ぶっちゃけトーク】


 少年隊リーダーだった錦織一清が5月末に、“還暦イヤー”の最後としてソロ写真集&カレンダー「言魂」(ワニブックス)を発売した。少年隊の錦織ももう61歳になったのだ。


 ソロでのタレント活動も行っているが、近年では演出家としての活動も精力的に続けている。彼は生前のつかこうへい氏に師事して演出を学んだ関係もあり、定期的につか作品も手がけている。


 ちなみに、ある俳優から聞いた錦織の演出手法は秀逸だ。出演者が集まる稽古では冗談ばかり言い、演技のことは役者まかせの雰囲気なんだとか。ところが、実は俳優たちを細かく観察しており、稽古終わりに一人ひとりを食事に誘ってアドバイスしていく。人前で声を荒らげることなどなく、役者のプライドを大切にする演出家だ。


 そんな錦織も還暦なのだから、東山紀之植草克秀も今年の秋までに還暦を迎える。


 この“還暦”という言葉は使える。東山は旧ジャニーズの性加害問題の補償を抱えた事務所の社長となって芸能界を引退した。その補償問題も落ち着いてきたところで、東山は社長業から離れ、久しぶりに植草も含めた3人で顔を合わせるのはどうだろう。懐かしい話に花が咲くことだろう。


 しかし、それはファンにとっても同様だろう。

ファンも応援するタレントと一緒に年齢が上がっているのだから、昔のこともちょっと思い出したくなる。ここからは僕の持論なのだが、同窓会を開くという手があると思うのだ。解散してしまったアイドルグループは狙い目で、不仲とか金銭問題でバラバラになったグループも長い時間を経て話がまとまるもの。特に少年隊は何か問題があって別れたわけではないので、錦織が演出を担当して同窓会ライブをやろうと言えば、昔のファンクラブの会員たちはあっという間に集まってくるだろう。大都市で5、6カ所もやれば、それはもはや「ツアー」と同じことになる。


 しかも、ファンも年齢的に金銭に余裕ができる世代になっており、ライブチケットが少々割高でも売れるはず(錦織の写真集は税込み1万1000円)。記念グッズも売り上げが見込めるはずだ。やはり還暦の小泉今日子は追加公演が入るほどツアーが大盛況だった。


 アイドル時代にツアーをやったスタッフが戻れば、そのへんの動きは“お手のもの”。多くの人が喜んで集まり、収益も上がる。三方、とんでもなくいい話だと思う。


(城下尊之/芸能ジャーナリスト)


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