「人の金だと思って真剣にやってないだろ!」「自分の金を払って真剣にやれ!」


 刑事部機動捜査隊所属の50代の警部補はペアを組む30代の巡査部長にこう言って、クレーンゲームで景品を取らせていた。


 静岡県警は9日、勤務時間中にゲームセンターでクレーンゲームをしたり、不正に時間外手当を受け取ったとして50代の警部補を減給100分の10(1カ月)の懲戒処分にしたと発表した。


 警部補は昨年11月から今年4月にかけて8回、勤務中にゲームセンターに立ち寄り、クレーンゲームをしていた。2月には時間外にゲームセンターで遊んでいた1時間45分を勤務と偽り、「時間外勤務」として申請し、約3700円の手当を受け取っていた。


「機動捜査隊員は私服勤務で、事案対応が完了した後のトイレ休憩などのタイミングでゲームセンターに行っていた。警部補はアニメのフィギュアを集めるのが趣味で、目当ての景品は獲得できる数に制限があった。自身はすでに取っていて、もう1つ欲しかったため、金を渡して獲得するよう頼んだ。それでもなかなか取れなかったので、巡査部長にも金を払わせていた。2人がゲームセンターに行っているのを知った別の同僚から申告があり、発覚した」(監察課担当者)


 その調査の過程で警部補が威圧的な言動で部下に景品を取らせたことが判明し、パワハラと認定した。


 警部補は聞き取りに対し、「自分の中で線引きが甘く、安易な考えでやってしまった。相手の気持ちを理解せず、申し訳ない」と話しているという。


「勤務をサボってクレーンゲームで遊んでいたのは8回ですが、警部補はパワハラを受けた巡査部長以外ともペアを組んでいました。他の部下もジーンズの購入や獲得したフィギュアの売却に付き合わせていた」(前出の担当者)


 仕事ならまだしも、クレーンゲームを「真剣にやれ!」とけしかけられても……。巡査部長もさぞ困ったことだろう。


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