特別国会が大混乱となったうえ会期延長したことで、今年は霞が関の幹部人事が1カ月遅れだ。特に財務省は、5日行われた消費税減税の閣議決定まで異動できず、発令は今月7日となるが、トップの事務次官の人選をめぐって、高市首相vs片山財務相の暗闘が繰り広げられたという。
政府が先月31日に発表した人事によれば、財務省では新川浩嗣事務次官が勇退し、宇波弘貴主計局長(61)が昇格する。国税庁の江島一彦長官も勇退し、後任に青木孝徳主税局長(59)が就任する。
主計局は国の予算編成を担う中枢組織であり、主計局長が事務次官に昇格するのは財務省において既定路線とされる。ところが、高市首相は宇波氏の次官起用に難色を示していたという。
「食料品の消費税『実質ゼロ』にこだわる高市首相は、宇波氏ではなく、主税局長の青木氏を次官にしたがっていた。減税の設計をやらせたかったのでしょう。しかし、片山財務相はこれを『私のテリトリーに入らないで』とばかりに突っぱねたのです。元財務官僚の片山氏は、さすがに財務省組織を敵に回すことはできなかったということ。青木氏は既定路線の国税庁長官へ昇格となりました」(財務省事情に詳しい関係者)
片山財務相にとって宇波氏は財務省時代の部下
宇波氏の経歴も、高市首相に「宇波NO」を強く抱かせた理由らしい。
「宇波氏は岸田元首相の秘書官でした。岸田氏に尽くした結果、次官ラインに乗った人物。当然、財政規律路線ですし、官邸のこともよく分かっているから、高市首相は宇波氏を煙たく思っていた。
片山氏は表面的には積極財政で足並みを揃え、高市首相に“従順”に見えるが、実態は“財政・金融オンチ”の高市首相を見下しているとも。むしろ、放漫財政でマーケットを混乱させる高市首相に厳しい視線を向けるベッセント米財務長官と協調路線だ。そんな片山氏を高市首相は内心、疎ましく思い、今月か来月に行われるとみられる内閣改造人事で「片山更迭」説も囁かれているが……。
「片山氏本人は『秋の臨時国会で消費税減税の関連法案を出すのに、今、私を交代させられるわけないでしょう』と強気のようです」(自民党関係者)
高市首相vs片山財務相の暗闘と財務次官人事は、秋の消費税減税国会の行方にも影響しそうだ。
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円安をめぐっても高市首相と片山財務相の間には隙間風が……。関連記事【もっと読む】『高市首相と片山財務相が「1ドル=162円」突破で足並み乱れ…2人が“微妙な関係”に陥った裏側』で詳しく報じている。





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