【桧山珠美 あれもこれも言わせて】


 23日の「情熱大陸」は小日向文世を取り上げていた。御年72歳。

来年俳優生活50周年を迎える。


 現在、連ドラ「VIVANT」に出演中。その撮影風景にも密着していた。リハーサルでは長ゼリフに苦労するも、本番は一発OK。さすがベテランのバイプレーヤー。普段はニコニコ、穏やかだが、本番では一変、ピリッとした空気を醸し出していた。


■バンコクで妻の化粧品探しに奔走


 面白かったのがタイ・バンコクでの撮影を終えた夜のこと。「どうしても買って帰りたいものがある」と街へ出た。たどり着いたのはショッピングセンター。「うちの女房が……、友だちがタイに遊びに行ってお土産でこれをもらって。すっごく気に入ったらしいの、このサイズが。安くて。

これを20個くらい買ってきてって言われて」と手に持ったファンデーションのコンパクトを見せた。


「俺はもう何しに来てんだか」と苦笑しつつ探し回り、5軒目でついに目的の商品を見つけた小日向。在庫をすべて買い占めミッションクリア。


 ベテラン俳優が妻のために奔走する姿に好感を持った。後輩に「コヒさん、コヒさん」と慕われる愛されキャラということは以前から知っていたが、加えて愛妻家とくれば好感度爆上がりだ。



■隙あらば「うちのママ」と

 愛妻家の代表といえば、ヒロミだろう。


 妻・松本伊代への愛情を隠すことなく、むしろ隙あらば「うちのママは」と妻の話を挟む。結婚して何十年経っても昔のまんまだ。


 一時テレビから遠のいていたヒロミだが、戻ってきてからの活躍はすごい。DIYが得意というのもポイントが高く「24時間テレビ」でも毎回大活躍している。



■「ミキティ~」が最大の芸

 庄司智春は職業・愛妻家と言っていいほど。ミキティ~と妻の名を叫び続けて、それが芸になった。

今では夫婦共演のCMや番組も増え、品川庄司のコンビとしてテレビに出演する機会はめっきり減った一方で、庄司家の人気はうなぎ上り。


 愛妻家といえば、ひと昔前は女房の尻に敷かれて、「情けない」などと揶揄されたものだが、令和の今は違う。むしろ家族を大切にし、妻を立て妻と楽しそうに暮らしている男がどうやらカッコよく見えるようだ。


 最近、フィギュアスケートの「りくりゅう」こと三浦璃来、木原龍一の婚約が話題になったが、木原の尽くしっぷりを見ていると愛妻家になるのは間違いない。考えてみれば、今テレビのMCを務める人たちはおおむね愛妻家だ。恵俊彰中山秀征も。子だくさんは愛妻家の証しだ。


 そういえば、川島明も漫画を紹介する番組で「妻が面白いと言ってた」と何度となく、妻オススメ漫画を紹介していた。愛妻家アピールで、今の地位を盤石なものにする作戦か?


(桧山珠美/コラムニスト)


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