内閣改造にともなう人事情報がかまびすしい。


 去就が焦点とされる鈴木俊一幹事長について、「高市首相(自民党総裁)は続投させる意向を固めた」と3日大手メディアが次々と伝えた。

木原稔官房長官も留任で「政権の骨格」は動かさない。麻生太郎副総裁も留任だという。


 消費税減税の税制大綱を閣議決定した後の今月16~18日にも内閣改造と党役員人事が行われる見通しだが、主要な幹部はほとんど代わらず、パッとしない小幅改造に終わりそうだ。


 もっとも、今度の人事の高市首相の真の目的は、1年後の党総裁選での再選に向けた求心力維持とそのためのライバル潰しだ。「挙党体制」を建前にした主要幹部らの続投こそが再選への近道と考えているようなのだ。


「前回の総裁選で戦ったライバルたちを、来年の総裁選に出馬させないよう、閣内に取り込むというのが高市首相の基本路線。すでに、茂木敏充外相、小泉進次郎防衛相の留任はほぼ確定的です。小林鷹之政調会長も党から閣内に持っていくという観測がある」(官邸事情通)



閣内取り込みと「旧宏池会」分断

 そんな中で、注目されているのが林芳正総務相だ。来年の総裁選出馬への意欲を隠さず、総務相の立場を生かして熱心に地方を行脚。党島根県連の会合では「志を持ち続けていきたい」と発言し話題になった。早くから改造で閣外に出たがっているとみられてきた。


「林総務相が閣内に残らないなら、『私に反旗を翻すのね』ということになる。

高市首相は林さんが所属していた旧宏池会(旧岸田派)から、代わりに小野寺五典税調会長や田村憲久元厚労相を入閣させる算段をしているようです。林さんを支える旧宏池会を分断し、幹部らを閣内に取り込めば、林さんは動きにくくなる。他にも旧宏池会からは、村井英樹元官房副長官が初入閣するとの話もある。ただ、村井さんは前回総裁選では林さんではなく、小泉さん陣営だった。小泉さん対策も兼ねていると言えます」(前出の官邸事情通)


 一方で、こんな見方もある。


「林さんは、高市首相から閣内残留を要請されたら、断らないんじゃないか。総務相ポストは維新が取るとしても、農相や外相などに横滑りさせる可能性もまだある。毎度、緊急登板を引き受ける『119番』たるゆえんです」(自民ベテラン)


 人事が大好きな高市首相は、党所属衆院議員に役職希望のアンケートを書かせた。睡眠時間を削って、読みふけっている姿が目に浮かぶ。


  ◇  ◇  ◇


 高市首相が目論む人事については、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などでも詳しく報じている。


編集部おすすめ