終盤に入った沖縄県知事選(13日投開票)は、現職と新顔が熾烈な争いを繰り広げている。3選を目指す玉城デニー知事(66)と、与党とゆ党が総力を挙げて支える前那覇市副市長の古謝玄太氏(42)による事実上の一騎打ち。

自民党日本維新の会、国民民主党、参政党、日本保守党、公明党県本部が推薦する古謝氏の優勢が伝えられる中、高市首相の応援入りが浮上し、波紋を広げている。この勝敗が政権の浮沈を左右する一方、票を減らす可能性があるからだ。


 高市首相の沖縄入りは確定していないものの、ラストサタデーにあたる12日の見通し。連立を組む日本維新の会代表の吉村大阪府知事は、一足早く11日に現地入りするという。高市首相は8日の党役員会で「できることは全てやる」と改めて表明。その後、旧安倍派の西村康稔選対委員長から情勢報告を受け、「勝ってください」とハッパをかけたというから、与党2トップでラストスパートをかける腹積もりなのだろう。吉と出るか凶と出るか。


「そもそも自民党県連は総理遊説を要請しない方針だった。県本部推薦を出した公明党との関係ゆえです。保守色の強い総理を警戒して連立を離脱した公明党は、衆院側が中道改革連合結成に加わった事情もあって党本部推薦は無理筋。なんとか県本部でまとめたものの、それとて『総理の応援入りはナシ』が条件のひとつだった。これじゃあ台無し」(永田町関係者)



首相沖縄入りで負けたら目も当てられない

 首長選は現職有利がセオリーだ。

にもかかわらず、告示直後に古謝氏が形勢逆転し、リードしているとする「自民党調査」が出回った。西村らが告示直前に下地幹郎元衆院議員と握り、県連の頭越しに出馬を取りやめさせた「効果」の演出ともっぱらだった。地元メディアの情勢分析とズレていたからだ。


 琉球新報(1日付朝刊)は序盤情勢を「古謝、玉城氏 横一線」と報道。沖縄タイムス(7日付朝刊)は中盤を「古謝氏やや先行 玉城氏追う」、琉球新報(7日付朝刊)も「古謝、玉城氏 激しく競る」と報じた。


「先週末に実施された自民党調査でも両者は約1ポイント差。知事が苦しい戦いを強いられているとはいえ、戦況は最終盤まで予断を許さない」(県政関係者)


 首相が片道3時間も飛んで現地入りし、負けたら目も当てられない。となると、高市氏は勝利を確信しているのか。


「かねて〈総理を目指す〉と公言している西村氏が総理に花を持たせようと沖縄遊説を調整し、本人をその気にさせたようです。西村氏は貸しをつくるつもりなのでしょう」(与党関係者)


 策士策に溺れるのが世の習いだ。


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