かつてトレンディードラマの常連だった俳優・布施博(68)の個人事務所が破産手続きを開始したことが話題となっている。 


 東京商工リサーチによれば、布施が代表を務める芸能プロダクション「有限会社馬力屋」は8月4日、東京地裁立川支部から破産開始決定を受けた。

1990年設立で資本金300万円。負債額は現在調査中。東京商工リサーチは「布施氏の知名度を生かした経営だったが、近年は露出が減少していた」としている。


 布施は、80~90年代は、映画「私をスキーに連れてって」(87年)、「君が嘘をついた」(88年)「ずっとあなたが好きだった」(92年)など映画やドラマで活躍し、情報バラエティー番組「伊東家の食卓」(日本テレビ系)でも活躍した。ただ、近年はテレビより舞台に軸足を移していた。同時に、認知症だった実母の介護や、自身の痛風や脊柱管狭窄症などの病に見舞われていた。


 9月14日配信の「週刊女性PRIME」では、持病の脊柱管狭窄症の影響か、段ボールを杖代わりのようにして歩いていた姿を掲載。事務所破産について同誌の直撃に、「すべてを弁護士に任せていますから」と答えるのみだ。ただし、布施は馬力屋以外に、現在もサン・オフィス公式サイトで「俳優/常務取締役」として掲載されており、芸能活動自体をやめたわけではない。


 しかし、実は「馬力屋」の破産は、布施だけの問題ではないようだ。近年、芸能事務所の倒産や廃業が増えているからだ。


 帝国データバンクによれば、2026年1~8月に判明した芸能プロの倒産は16件。

これまで最多だった2016年通年の15件をすでに上回った。 2020年以降では年間5~13件で推移していたが、今年は8月時点で過去最多を更新した。


「近年、目立ったところでいえば、24年3月に壇蜜らが所属していた『フィット』、同12月には藤原紀香らが所属していた『サムデイ』が破産しています。そして今年8月5日には、かつてはしのえみやTAKE2の東貴博らが所属した老舗の『佐藤企画』が破産開始決定を受けています。さらに、破産まではいかなくとも、24年4月には、吉岡里帆らが所属していた『エー・チーム』が休業を発表していますね」(スポーツ紙芸能担当記者)


 その背景について、キー局番組制作関係者がこう話す。


「コロナ禍以降、制作費の締め付けはますます厳しくなる一方です。それは出演料に影響し、うちでもゴールデンタイムのバラエティー番組のひな壇でも、アイドルや若手タレントの場合、2万しか出せない。同時にYouTubeやInstagramなどSNSの普及で、タレントが事務所に頼らずに発信し、仕事につなげることも容易になった。さらに、吉本の闇営業問題やSMAPの解散問題などを経て、タレントが独立や移籍をすることも当たり前になった。新人を発掘して育てて、テレビやCMに出演できるよう売り込んで、出演料の一部をマネジメント料として得るという芸能プロのビジネスモデルは曲がり角を迎えていると思います」


 布施の事務所の破産理由は明らかにされていないが、背景にはこうした潮流がありそうだ。バブルでブイブイ言わせていた人気俳優も、時代の変化とは無関係ではいられなかったか。


  ◇  ◇  ◇


「トレンディーの星」から時は流れ、気づけば事務所破綻を迎えてしまった。

関連記事【もっと読む】「トレンディーの星」布施博の事務所が破産…古村比呂との泥沼離婚からの転落劇と酒と女のトラブル史…では、本人のこれまでを振り返っている。


編集部おすすめ