〈2日間寝られないことも当たり前でした。自律神経が崩れ、更年期とも重なって、2015年ころから音を立てて体調が崩れていきました〉


 ジャーナリストの岩田明子氏(57)が医療情報サイト『Medical DOC』(9月18日配信)で、現在、自身が患っている「シェーグレン症候群」について告白。

その一因となったNHKの敏腕政治記者として"過労"とも言える日々について冒頭のように語った。


「岩田氏は、東大法学部を卒業後、NHKに入局。20年以上に渡り安倍晋三元首相を取材し、『安倍晋三に最も近い記者』と言われました。13年から政治担当の解説委員としてニュース番組などにも出演。23年4月に独立し、フリージャーナリストとしてフジテレビ系『めざまし8』のコメンテーターなどを務めています」(週刊誌記者)


 現在はホリプロに所属し、穏当な雰囲気を醸している岩田氏だが、NHKの苛烈な勤務実態をこのように明かしている。


〈情報を必ず他社より早く取ってテロップを流さなければいけませんし、失敗が許されないポジションでした。それが7年8カ月続いたので、相当なプレッシャーを受けていたと感じます。海外出張も多く、総理の外遊に同行してニューヨークなど13時間の時差がある場所に行くと、着いたらすぐに中継が始まるので眠れず…〉


■今年8月には番組出演者からの性被害でPTSDになった職員も発覚


 NHKでは、13年に都庁記者クラブ担当の女性記者が亡くなり、翌年、労災(過労死)と認定された。これを受けてNHKは17年12月に、「NHK働き方改革宣言」をこのように公表した。


〈健康を最優先に、長時間労働に頼らない組織風土づくりを目指し、過度な働き方になっている職員の業務を職場全体で見直すよう、全職場で月2回、「働き方点検の日」を設けました〉


 しかし、19年にも男性管理職職員が亡くなり、3年後に労災(過労死)が認められている。さらに今年8月5日、NHKは職員が番組出演者から性被害に遭う事案があったことを発表している。長時間労働とは異なるが、被害に遭った職員はPTSD(心的外傷後ストレス障害)となって休職し、別の職場での復職を希望したが人事局などの担当者は異動を認めず、役員らへの報告もしなかったという。


「NHKは不適切な対応をしたとして性被害に遭った職員に謝罪したといいますが、時系列から考えると男性職員が過労死した時期とほぼ同じ頃に問題が発生していたことが伺えます。受信料で経営が成り立っている以上、職員にしっかり働いてもらわないと困るのは当然ですが、勤務ストレスで身体が悲鳴を上げたり、性被害を訴えても積極的に救済措置に動けない硬直した組織に問題はないのか。エリートの身内意識、仲間意識が強すぎて、自浄能力が働きにくいことも一因でしょう。外部から常に監視できる体制を作らないと“働き方改革”は無理だと言った声も内部から聞こえています」(前出・週刊誌記者)


 NHKで確たる地位を築いた岩田氏の今回の証言は組織運営に一石を投じることになるのか。


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