【その他の写真:FBから、現地ラジオ局入居ビル 倒壊の様子】
国家災害リスク削減管理委員会(NDRRMC)が10日午前に公表した最新報告によると、犠牲者の内訳は震源に近いソックスサージェン地方(Soccsksargen)で33人、ダバオ地方(Davao Region)で12人。被災者は43716家族、計197750人に上り、約16000人が31か所の公式避難所に身を寄せている。多くの住民は絶え間なく続く余震への恐怖から自宅に戻れず、屋外に設置された仮設テントなどで不自由な避難生活を余儀なくされている。
主要テレビ局ABS-CBNニュース(ABS-CBN News)の夕方ニュース番組『TVパトロール(TV Patrol)』は10日夕方の生放送で、最も深刻な建物被害を受けた港湾都市ジェネラルサントス市(General Santos City)の現状を中継。同番組によれば、市内中心部では地元ラジオ局が入居する商業ビルが完全に崩壊した現場で、現在も生存者の捜索と遺体回収作業(Search and Retrieval Operations)が続いている。同市防災当局の責任者ボン・ダセラ(Bong Dasera)氏は同局に対し、市内に「災難事態(State of Calamity)」を宣言し、外国からの支援受け入れも含めた緊急対応を進めていると語った。
また、GMAネットワーク(GMA Network)のニュース番組『24オラス(24 Oras)』は10日、公共事業道路省(DPWH)の集計を引用し、道路や橋などのインフラ被害額がすでに10億ペソ(約2030万米ドル)に達したと報道。特に物流の要であるジェネラルサントス国際空港(General Santos International Airport)は滑走路の亀裂により商業便の運航を全面停止しており、再開は11日以降にずれ込む見通しだ。各地の幹線道路は地滑りや路面陥没で遮断され、孤立した山間部への救援物資輸送が難航している状況も詳しく伝えた。
教育への影響も拡大している。教育省(DepEd)の発表によれば、フェルディナンド・マルコス・ジュニア(Ferdinand Marcos Jr.)大統領の命令を受け、被災地全域の公立・私立学校で無期限の休校措置が継続中。
地質学的分析では、フィリピン火山地震研究所(PHIVOLCS)が10日18時までにまとめた最新データによれば、8日の本震以降に記録された余震は2000回を超え、最大規模はM6.5に達した。PHIVOLCSの専門家は、今回の地震が南西沖のコタバト海溝(Cotabato Trench)沿いのプレート境界型地震(逆断層型)であると分析。今後数週間は強い余震が続く可能性が高く、傾斜地での二次的地滑りや、一度の揺れで弱体化した建物の倒壊に最大級の警戒を呼びかけている。
大手新聞インクワイアラー・ネット(Inquirer.net)の分析記事は10日、建物被害の背景にある構造的問題を指摘。フィリピンの国家構造基準(NSCP)はM7~8クラスの地震に耐えうる設計を義務付けているが、地方自治体の施工監査の甘さ、1990年代以前の古い建物、基準未適合物件が補強されず放置されていたことが被害拡大の主因とされる。政府は今後、完全に崩壊したビルなどについて設計や施工段階における瑕疵(かし)の有無を行政調査する方針だ。
【編集:Eula】








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