スターバックスコリアは、カフェ文化が根付いた韓国で、韓国人シニアの新たな雇用先として「シニアバリスタ」を養成する教育機関を設立し、保健福祉省や韓国シニアクラブと業務協定を結び、2019年から着実に活動を続けてきた。

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 しかし、今年5月18日の光州民主化運動記念日に、スターバックスは重大な過ちを犯した。
この日は国民が平和と自治を求めて蜂起した日であり、犠牲者の記憶が深く刻まれている。にもかかわらず「タンクデー」と銘打ち、スペシャルデーとして商業利用したことで、韓国内に大きな波紋を広げた。

 この騒動を受け、シニアバリスタ養成は2026年2期生まで継続するものの、それ以降の募集は中断すると緊急発表された。これまでに2500人余りの高齢者が参加し、認知症安心センターや高齢者福祉館などで生き生きと働いてきた。資格手当の有無は不透明ながら、地域のカフェで美味しいコーヒーを提供してきた功績は大きい。日本人でも一度は「コーヒー屋をやってみたい」と夢想するような場を、彼らは現実にしてきたのだ。

 ところが、共に育成を進めてきた韓国政府の一部省庁では、スターバックス商品の購入を控える動きが出始めている。韓国社会は「三顧の礼」で迎え入れた存在を、失策があれば容赦なく叩く。これは歴代大統領の末路にも通じる構図だ。韓国では突出した者を神輿に担ぎ上げ、やがて奈落へ突き落とす文化がある。スターバックスコリアが韓国独自法人として設立された背景にも、その社会的特性が透けて見える。

 バリスタ資格を得た高齢者たちは、ただ無心に自宅で美味しいコーヒーを味わってほしい。
彼らの努力と誇りは、決して失われるものではない。
【編集:fa】
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