2026年7月8日、フィリピンの大手紙「マニラ・タイムズ(The Manila Times)」は、マレーシア・ペナン州に本拠を置く精密金属加工メーカー「クリエイティブ・ブリス(Creative Bliss)」が、わずか3年間で国内外に計6工場を展開する多国籍製造グループへと急成長し、東南アジアのビジネス界で高い評価を得ていると伝えた。

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 世界的な人工知能(AI)の普及と半導体需要の爆発的拡大を背景に、同社は単一の町工場から地域トップクラスの精密製造エコシステムへと変貌した。
マニラ・タイムズによると、ASEANやアジアの記録機関は「3年間で1工場から6工場へ拡大した初の企業」として、その驚異的な成長スピードを正式に認定した。

 クリエイティブ・ブリス社は1994年設立の老舗で、30年以上にわたり自動車・家電・医療機器向けの精密金属プレス加工やCNC切削加工、金型設計・製作を手がけてきた。しかし2022年から2025年にかけて、サプライチェーンの脱中国・分散化、いわゆる「チャイナ・プラス・ワン」の潮流に乗り、マレーシアが半導体後工程や高度製造業のハブとして注目される中、同社は最先端産業向けコンポーネント供給網の主役へと躍り出た。

 現在の供給製品は、半導体ウェハー搬送装置やパッケージング部品、さらには巨大データセンターやクラウドインフラを支えるサーバー用精密金属パーツにまで及ぶ。

 常務取締役アレックス・リー氏は「持続可能な製造業には生産の『規模』と市場変化に応じる『柔軟性』の両立が不可欠だと確信した」と急拡大の動機を語る。

 最大の勝因は、自社開発のデジタル品質管理システム「Q2DB(Quality-to-Database)」にある。製造ラインの品質検査データをリアルタイムで中央データベースに統合し、クラウド上で一元管理する仕組みで、国内外の工場を同一基準で統制。急拡大に伴う「現場統制不全」をデジタル技術で克服した。

 さらに同社は、自動車業界の国際規格「IATF16949」や医療機器向け「ISO13485」を網羅し、世界の先端企業から信頼を獲得している。

 マニラ・タイムズは「東南アジアが戦略的製造ハブとして重要性を高める中、クリエイティブ・ブリス社の成功は、地元メーカーが能力の多様化・業務統合・デジタル化を通じて国際舞台へ迅速に拡大できることを示す好例だ」と評した。

 AIや半導体サプライチェーンで東南アジアの存在感が増す中、独自技術と圧倒的スピードで地域を牽引する同社は、日系企業にとっても見逃せないライバル、あるいは強力なパートナーの誕生といえる。
【編集:Eula】
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