【今日のにゃんこタイム~○○さん家の猫がかわいすぎる Vol.207】

「ポポは、我が子のような存在。ただの猫だと思っていたのに、あまりにも長い時間を一緒に過ごす中で、愛がより募っていって、いつの間にか本当の家族になっていました」

亡き愛猫ポポくんに、そう愛を伝えるのは、ユーモア溢れる“猫ニュース動画”を配信している222NEWSさん(222nushi)。
自身のYouTubeには「偽の“猫の手”を貸した罪」や「布団に不法侵入」など、愛猫が犯した(?)クスッと笑える罪をニュース風に仕立てた動画が並んでいます。

「もっと何かできたのでは」自責の念を抱えながら。ガン闘病の愛...の画像はこちら >>
 最愛の相棒だったポポくんは、14年11ヶ月という長い時間を共に駆け抜けた子。扁平上皮がんとの闘いの末、2025年8月に天国へと旅立っちました。

添い寝で腕が痺れた夜の幸せが忘れられない

ポポくんは、知人宅で生まれた子猫。2010年の秋、家族が自宅にポポくんを連れてきたことからお迎えすることに。臆病だが、気を許した相手にはとことん懐く愛らしい猫に成長しました。

「もっと何かできたのでは」自責の念を抱えながら。ガン闘病の愛猫を看取った飼い主がたどり着いた、後悔なき供養の形
222NEWSさん ポポくん
自ら膝に乗ってきては抱っこをねだり、幸せそうに喉を鳴らす姿は愛おしかった。冬には時々、布団に潜りこみ、添い寝をしてくれたといいます。

毎回、1時間も経たないうちに自分の寝床へ戻っていったが、愛猫の重みを感じて腕が痺れた夜の幸せを、222NEWSさんは忘れられません。

「飼い主を温めてくれたのか、それとも自分が温まりたかったのか……。もしかしたら、その両方だったのかもしれません」

家族であり、動画制作のパートナーだった愛猫

マイペースなところもあった、ポポくん。一緒に暮らす中では、気分が読めない時もあった。中でも困惑したのは、喉を鳴らしながら抱っこされているのに突然、気が変わって腕を噛まれた時です。

「もっと何かできたのでは」自責の念を抱えながら。ガン闘病の愛猫を看取った飼い主がたどり着いた、後悔なき供養の形
222NEWSさん ポポくん
「最初は『痛い!』と叫んでいましたが、ある日を境に噛まれることを受け入れました。
『風の谷のナウシカ』で、ナウシカがテトに指を噛まれたシーンみたいに。そしたら、なぜか噛まれなくなりました(笑)」

ポポくんは家族であると同時に、動画制作のパートナーでもありました。一緒に制作した動画の中で一番心に残っているのは、2022年5月にアップした「【猫ニュース】誤ってカリカリ4630粒が振り込まれる【記者会見】」。

「もっと何かできたのでは」自責の念を抱えながら。ガン闘病の愛猫を看取った飼い主がたどり着いた、後悔なき供養の形
222NEWSさん ポポくん
「実際に発生した事件を元ネタにした、パロディ動画。ポポの食いしん坊な性格を面白おかしく表現できました」

楽しい日々を一変させた「扁平上皮がん」

同居猫ソラちゃんを迎えた当初、ポポくんは良きお兄ちゃんとして甲斐甲斐しくお世話をしていたそうです。ただ、成長したソラちゃんが思春期の女の子のような態度を取るようになってからは、付かず離れずな距離感になりました。

「もっと何かできたのでは」自責の念を抱えながら。ガン闘病の愛猫を看取った飼い主がたどり着いた、後悔なき供養の形
同居猫のソラちゃん
「ちょっと頼りない兄としっかり者の妹のようでした。ご飯の時は一緒に来てくれたし、ポポが爪切りなどのピンチに見舞われていると、ソラは助けようと駆けつけました」

愛猫たちとの楽しい日々が一変したのは、2024年12月のこと。ポポくんの左頬が腫れていることに気づき、動物病院へ。原因が分からず、ひとまず処方薬で対処することになりましたが、症状は良くなりませんでした。

「もっと何かできたのでは」自責の念を抱えながら。ガン闘病の愛猫を看取った飼い主がたどり着いた、後悔なき供養の形
222NEWSさん ポポくん
そこで、別の病院を受診。さまざまな検査を行った結果、扁平上皮がんであることが分かりました。

扁平上皮がんは、猫の皮膚や粘膜に現れるがんです。
ポポくんの場合は上あごに腫瘍ができており、手術で完全に切除することは難しかったのです。治療法に悩んだ222NEWSさんは、何度も獣医師に相談。悩みに悩んで下したのは、緩和ケアという決断でした。

222NEWSさんは愛猫たちと作り上げてきた動画配信をストップ。ポポくんのケアに励みました。

「ご飯を食べる時には激痛で苦しむようになりましたが、それでも膝に乗って甘えてくれて……。弱りながらも生きていてくれたんです」

生きている飼い主にできる最大の供養は「忘れないこと」

左頬の腫れという異変が見られてから8ヶ月ほど経った2025年8月上旬、ポポくんは家族に見守られながら天国へ旅立ちました。亡骸を棺に納める時には、ポポくんをのぞき込むソラちゃんの姿が心に刺さったといいます。

「もっと何かできたのでは」自責の念を抱えながら。ガン闘病の愛猫を看取った飼い主がたどり着いた、後悔なき供養の形
弱っていくポポくんを見て、ソラちゃんはそばに寄り添うようになった
「苦しかったのはポポなのに、自分が苦しいことが悔しかった。悲しみだけでなく、『もっとできることがあったのではないか』という自責など、さまざまな感情が込み上げてきました」

愛していたからこそ、今もなお、ポポくんを思い出すと胸は苦しくなる。ですが、一緒に過ごした日々を忘れたくはないと222NEWSさんは語ります。

「もっと何かできたのでは」自責の念を抱えながら。ガン闘病の愛猫を看取った飼い主がたどり着いた、後悔なき供養の形
222NEWSさん ポポくん
「大切な存在が旅立った後にできる最大の供養は、忘れないことだと思うから。苦しい時や悲しい時に泣くことも大事だと思うので、楽しい時のことも思い出しながら涙しています。
あのモフモフな体を抱きしめられない今は、とても寂しいです」

ペットロス後に近づいてきた“痛みにつけこむ人たち”

ペットロス後は家族間でも亡き愛猫を想う気持ちに温度差が現れ、孤独を感じることがあります。222NEWSさんも、そうした苦しみを味わいました。

「もっと何かできたのでは」自責の念を抱えながら。ガン闘病の愛猫を看取った飼い主がたどり着いた、後悔なき供養の形
222NEWSさん ポポくん
そんな時、追い打ちをかけるような出来事が……。自称霊能力者や宗教勧誘の人が近づいてきたのです。

「私のもとには、『亡くなった愛猫と対話できる』と話す人や供養を口実に宗教の勧誘をする人がたくさんやってきました。弱った心につけこもうとする彼らと接するたび、余計に傷つき、悔しい思いをしました。孤独で辛い時こそ、他人に惑わされず愛猫を思うことが大切なのだと痛感しました」

「もっと何かできたのでは」自責の念を抱えながら。ガン闘病の愛猫を看取った飼い主がたどり着いた、後悔なき供養の形
222NEWSさん ポポくん
ポポくんを思い出すと寂しさや悲しさを感じて涙することもありますが、222NEWSさんは一緒に過ごした楽しい日々も忘れません。

「ポポとは楽しい思い出もたくさんあります。楽しかったエピソードを家族やYouTubeの視聴者さんと話して笑ったりすることもあるんです」

悲しみと共存しながら、今もポポくんを愛し続ける222NEWSさん。その愛はきっと、天国のポポくんにも届いているでしょう。

<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>

【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。
共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
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