2026年7月24日、フィリピン沿岸警備隊は、中国海警局の船舶が南シナ海スカボロー礁(フィリピン名・バホ・デ・マシンロック、通称パナタグ礁)付近でフィリピン水産資源局(BFAR)の船に放水銃を発射したと発表した。事件は漁民への燃料や食料の補給活動中に発生し、乗員に負傷はなかったものの、衛星通信が一時途絶するなど深刻な影響が出た。
フィリピン側は「危険で無謀な行為」として強く非難し、スカボロー礁が自国の排他的経済水域(EEZ)内にあることを改めて強調した。

その他の写真:フィリピン沿岸警備隊の動画から

 インクワイアラーによれば、7月24日午前6時26分、中国海警船3107がフィリピン沿岸警備隊のBRPケープ・サンアグスティンに約400メートルの距離から放水を行った。続いて午前7時35分には別の中国海警船21581がBFARのBRPダトゥ・パドゥヒノグに接近し、わずか7メートルの距離で放水を繰り返した。船は一時的に衛星通信を失ったが、任務は継続された。さらに中国海上民兵船がフィリピン船の航行を妨害する行為も確認された。

 ラプラーは、7月23日にも中国海警船がBFARのBRPダトゥ・ドゥマンシルに放水を行ったと報じている。中国海警船は危険な操縦を繰り返し、フィリピン船に衝突の危険を与えたが、フィリピン側は漁民への燃料補給任務を完遂した。ラプラーは「中国は2012年以来スカボロー礁を実効支配しているが、国際法上その主張は無効である」と指摘し、フィリピンの正当性を強調した。

 両紙の報道は一致して、中国の行為を「挑発的で違法」と断じている。2016年の仲裁裁判所判決は、中国の「九段線」主張を国際法上無効と認定しており、フィリピン漁民の伝統的漁場であるスカボロー礁での活動は正当な権利に基づくものだ。フィリピン政府は「漁民の生活を守るため、補給活動を続ける」と表明し、国際社会に支持を求めている。

 今回の連続する放水銃事件は、フィリピン漁民の安全と生活を脅かすだけでなく、地域の安全保障環境を著しく悪化させている。
フィリピンは国際法に基づき正義を守る立場であり、中国の行為は国際社会に対する挑戦である。フィリピン国内メディアの報道は、漁民の権利を守る国家の姿勢を鮮明に示し、中国の違法行為を断固として糾弾している。
【編集:Eula】
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