Fate/Grand Order』(以下、『FGO』)の開発などで知られるディライトワークスが7月24日、東京都にある同社ボードゲームカフェにて「ボードゲームパーティー 2019.07 わくわく海開き」を開催しました。

ゲーム業界の活性化につながることを目指し、定期開催を行っている同イベントは数えて1周年。
同日は約120人が参加し、交流会のロゴを再現した記念ケーキも用意され、大きな盛り上がりを見せました。

■「ボードゲームパーティー」は1年間で1,400人以上が参加
月1回のペースで開催された同イベントの1年間の累計参加人数は1,400人以上。ゲーム・エンターテイメント業界の人や業界に興味のある人が中心となって、参加しています。同社ボードゲームカフェを新設した同社執行役員クリエイティブオフィサーの塩川洋介氏には、「クリエイター同士の交流に繋がることと、様々な“面白さ”が突き詰められているボードゲームに触れて、面白いことを考えるという文化を根付かせたい」という思いがありました。

その後、『FGO』を題材とした英霊召喚ボードゲーム『Fate/Grand Order Duel -collection figure-』(以下、FGO Duel)、さらにはオリジナルボードゲーム『The Last Brave』と『CHAINsomnia~アクマの城と子どもたち~』など、同社はアナログゲーム事業に力を入れて来ました。

8月3日発売予定の『Fate/stay night』のボードゲーム化作品『Dominate Grail War -Fate/stay night on Board Game-(ドミネイトグレイルウォー ~フェイト/ステイナイト オン ボードゲーム~)』も注目を浴びている最新作の一つです。その背景には、アナログゲームの祭典「ゲームマーケット」の参加者が約18年で400人から2万人に増加したことや、全国でボードゲームを遊べる場所が300軒を超えるなど、日本におけるボードゲーム人口の増加があるからです。どうしてボードゲームはここまで大人を惹きつけるのでしょうか?

■ボードゲームは欧米が主流!?
そもそもボードゲームの広義は、カードゲームやダイスゲーム、といったテーブルゲーム全般を指しており、日本でならば「将棋」、「囲碁」なども含まれます。しかし、バリエーションの多さに関しては欧米が抜きん出ており、ファンタジーやホラーに限らず、日常生活を題材にしたオリジナルアナログゲームが年間多く制作され、日本でも海外ボードゲームの愛好家に親しまれています。

特にドイツで毎年選定されるボードゲームの最も権威ある賞「ドイツゲーム大賞」は世界のボードゲームファンに周知されており、ノミネートや大賞作品ともなれば売り上げ増加が期待されるためにデザイナー同士の競争が激しいです。

同日は、ドイツゲーム大賞受賞作品を中心とした夏にちなんだゲームがピックアップされました。

・ブルーラグーン

・ウミガメの島

・それは俺の魚だ!

・リーフ

・海底探検

・ライネンロス

・アイランド

・ペンギンパーティー

・サメ警報

・オーシャン・ラビリンス

・センチュリー:イースタンワンダーズ

・ライフセイバー

・遥かなる喜望峰-航海時代-

同社ボードゲームカフェには300を超えるボードゲームがあり、自由にプレイすることも可能。
さらに同社オリジナルボードゲームだけでなく、8月3日発売の『Dominate Grail War -Fate/stay night on Board Game-』の一般向け最速試遊も実施され、同社の高嶋啓明氏とアナログゲーム制作団体「BakaFire Party」代表のBakaFire氏による実況付き。今や日本のボードゲームも欧米に負けず劣らず面白い作品が多く登場しており、会場ではその一端が垣間見えました。

実際にボードゲームを遊ぶと気づくことがある

■「ボードゲーム大賞2019」ノミネート作品『ラマ』をプレイ

同ゲームでは、「1、2、 3、 4、 5、 6、ラマ!」の7種類の手札がランダムに配られ、プレイヤーは手札を無くすことを目指します。2~6人で遊べて、先に手札を無くす、もしくは相手が降りた時点での持ち札の点数をマイナスとして計上します。つまり、いかに手札を少ない状態でターンを終えるかが大事になってきます。

1プレイ3~5分で遊べ、場に出ている数字と同じか一つ上の数字を順番に出していくシンプルさですが、カード運だけでなく、数ターンを終えた合計値で勝敗が決まるので、1ターンの内でいつ降りるか駆け引きも楽しめます。実際にプレイした面々が誰しも面白いと絶賛しています。かなり安定した完成度でした。

一方で、「これだけ面白いのに大賞に届かなかった決め手はなんだろう?」という思いも。これは個人的な考えとなりますが、同ゲームは長時間プレイのボードゲームを遊び終えた時に、箸休めがわりに遊ぶのがベストかもしれません。1年間審査員にプレイされて批評をくぐり抜けた面白さがあっても、「もう一要素欲しい」というのが、素直な感想でした。いかに審査員の選定基準がシビアで的確なのか伝わってきます。


しかし、一緒に遊んだ面々は全員が初対面なのに、「自然と笑顔になって楽しめた」という事実が、ボードゲームの面白さを物語っていました。日常におけるあらゆる題材をテーマにしているため、デザイナーのアイデアが突飛過ぎると感じることはそう滅多になく、共感しやすいのも後押ししているからでしょう。昨今は多くの交流会が開催されますが、ディライトワークスがボードゲームによる交流会を推すのは、短時間で初対面同士の距離が縮まりやすいからかもしれません。

次回の「ボードゲームパーティー」開催は9月予定。また、8月23日には恒例の肉会が開催され、「ボードゲームディレクター」の人材を広く募るとのこと。ディライトワークスはますます、本気でアナログゲームに打ち込むようです。
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