VTuberグループ「ホロライブ」を運営するカバーは8月12日、「第10期定時株主総会 質問への回答について」を公開しました。資料では、198件にも上る株主からの質疑応答が記載されています。


◆「ホロライブ」タレントへのサポートや縮小の「ホロスターズ」、サービス終了した『ホロアース』関連の質問も
公開されたのは、2026年6月25日に開催された「第10期定時株主総会」にて上がった質問の質疑応答の要旨と、事前質問に対する回答です。株主からは事業戦略やクリエイター支援の詳細、海外展開、VTuberグループ「ホロライブプロダクション」の運営方針など多岐にわたる質問が寄せられており、合わせて198件にのぼる回答が公開されています。

質疑応答では「中長期の成長戦略に関する質問」や「円安の影響」、「監査等委員を除く女性の取締役が選任されていない理由と、ダイバーシティに関する今後の方針」などのほか、事前質問への回答として「タレントに関するサポート環境や卒業、現在の改善状況等に関するご質問」「ホロスターズの運営体制変更に関するご質問」についての項目も記載されていました。

「タレントに関するサポート環境や卒業、現在の改善状況等に関するご質問」では、「従来の体制では十分に応えきれず認識の齟齬が生じていたことを真摯に反省」しているとしつつ「個別の事案ごとに丁寧な要因分析を実施し、継続的なコミュニケーションを通じて改善」に努めていると回答。具体的な施策も挙げられ、タレント個々の特性を最大限に活かしたサポートを行うために「稼働負荷が過剰とならないよう配信頻度や時間をモニタリング」のほか、「会社負担による健康診断の受診サポートなど心身の健康維持を最重要課題」とするとともに、密接なコミュニケーションを通じた「課題の早期把握と対応」を行っているとしました。

タレントの負荷軽減やコミュニケーション改善はカバーにとって継続的な課題であり、2026年2月の決算説明会や5月の決算発表でもタレントマネジメント強化やコミュニティ健全化を重点施策に掲げていました。そのほか、谷郷氏がタレントマネジメント部門を直接統括する体制へと移行したことについても触れ、「現場の重要課題をより速やかに経営判断・支援へとつなげる体制を構築」するとしています。

また、男性VTuberグループ「ホロスターズ」の運営体制変更についての質疑応答もありました。ホロスターズを巡っては、2026年4月3日に運営体制の変更を発表。2019年の活動開始以来、会社主導で進めてきたグループ全体の活動を一区切りとし、個人活動を主軸とした方針へ移行しています。

この体制変更についてカバーは、事業環境や市場環境を継続的に評価した結果として、「男性タレント事業を今後より安定的かつ持続可能な形で運営していくために、事業全体の最適化と効率化を目的とした経営判断」と説明。また「単なる事業からの撤退を前提としたものではなく、固定費の最適化を図りながら、限られた経営資源を適切に再配分するための再編」としています。


なおタレントの動向やファンからの懸念や指摘については「極めて重く受け止め」ているとして「今後はタレントとの発表内容の連携も含め改善に努め、信頼の維持・回復に取り組んでまいります」と綴られています。

そのほか、当日の質問として株主からは「ホロアースの事業終了」や「卒業タレントのIP活用方針」、『hololive OFFICIAL CARD GAME』の需要の高さによる品切れや今後の戦略についての質問が上がっています。

質疑応答の全文については、カバー公式サイトのIRページにて公開されている「第10期定時株主総会 質問への回答について」をご確認ください。
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