「宝くじが当たる」「縁結びで有名」——そう聞くと、どうしてもご利益を求めて足を運びたくなるもの。しかし、『神様がいる神社 いない神社』(飛鳥新社)の著者・あらかし時雨氏は、「人気の金運・恋愛神社ほど注意が必要」と言います。


実は、切実な願いが集まる有名神社ほど参拝者の“執着や念”が渦巻き、場合によっては「逆パワースポット」のようになってしまうことがあるのだそう。

ご利益を得るはずの参拝で、重い気をもらわないためにはどうすればいいのでしょうか。今回は本書より一部を抜粋し、有名神社を訪れる際に必ず知っておきたい「参拝の心得」と「おすすめの時間帯」を紹介します。

■有名な金運・恋愛神社ほど「重い念」が渦巻く?
有名な神社には、さまざまなご利益があります。

宝くじ当選で知られる神社。恋愛成就で有名な神社。健康や足腰守護で信仰を集める神社。ご利益が強いほど、当然ながら人は集まります。

けれど霊的な視点で見ると、その中でもとくに注意が必要なのが、金運系と恋愛系の有名神社です。

理由は単純です。

この二つは、人の願いの中でもとくに執着を生みやすいからです。

金銭の願いは、生活苦、焦り、物欲、見栄と結びつきやすい。


恋愛の願いは、独占欲、未練、寂しさ、復縁願望と結びつきやすい。

どちらも、「どうしても手に入れたい」「思い通りにしたい」という気持ちが強まりやすく、そのぶん念も重くなります。

有名な金運神社や恋愛神社には、そうした強い願いが全国から集まります。

しかも、切実であればあるほど、そこに込められる念は強くなります。

神社には、本来そうした念を浄化する力があります。

神様の力、境内の木々、水、風の流れ——そうしたものが、持ち込まれた重たい気を少しずつ洗い流してくれます。

けれど、有名神社では、その浄化が追いつかないほど人の念が集まることがあります。

そうなると境内は、本来の澄んだ気の場ではなく、参拝者の願望や執着で満ちた場所になってしまうのです。

■激しい頭痛と吐き気……神社が“逆パワースポット”化する瞬間
私は、都内の某神社にあるパワースポットとして有名な井戸で、まさにそれを感じたことがあります。

その井戸は一時期、「浄化の力がある」「待ち受けにすると運気が上がる」と大きく話題になりました。

もともとは、たしかに力のある場所だったのでしょう。

けれど、私が訪れたときは、井戸に近づくにつれて頭痛と吐き気がしてきました。
あれは明らかに、人の念の影響でした。

実際、井戸の前には長蛇の列ができ、人々は携帯電話を手に写真を撮り、幸運を持ち帰ろうとしていました。私はその空気に耐えられず、井戸を見ずに引き返しました。帰宅後もしばらく気分の悪さが残り、数日ひきずったほどです。

つまり、もともとは浄化の力を持つ場所であっても、それを上回るほどの人の欲や願望が集まれば、一時的に逆パワースポットのようになることがあるのです。

繁華街に行くと妙に疲れる人がいますが、それは単に人混みが苦手だからとは限りません。そこに満ちている欲や焦り、色欲や金欲のような念を受けている場合もあります。金運神社や恋愛神社でも、同じことが起こります。

本来は開運のために訪れたはずなのに、そこで強い念を受けてしまい、気持ちが沈む。やる気が落ちる。ツキが逃げる。そうしたことは、十分あり得るのです。


有名であること、ご利益で知られていることと、自分にとって本当によい神社であることは、必ずしも同じではありません。

■有名神社は、早朝に行ったほうがよい理由
私が霊障で悩んでいた頃、山伏からこう教わりました。

「神社に行くなら早朝にしなさい。夜は避けなさい」と。

理由ははっきりしています。

朝は神社のご神気が強く、夜は神様ではない別のものが動きやすいからです。

ご神気とは、神社や神棚に祀られている神様から発せられる気のことです。

私の感覚では、神社のご神気は朝から昼にかけて強く、夜になるにつれて弱くなっていくように感じられます。ご神気が強いほど、心身が整いやすく、祈りへの返事も受け取りやすくなります。

山伏のこの教えは、神話の感覚ともどこか重なっているように思います。

天照大神は太陽神です。朝は光が立ち上がる時間であり、昼はもっとも力強く世界を照らす時間です。
神社参拝を朝にすすめる考え方には、そうした太陽の神の働きと重なる感覚もあるのかもしれません。

霊的な視点から言えば、神社参拝はやはり早朝が向いています。

とくに有名神社では、その差がはっきり出ます。

■澄んだご神気をたっぷり授かる参拝のコツ
そのことを強く感じたのが、先ほどお話しした都内の某神社にある井戸です。

ブームの最中に訪れたとき、私は井戸へ近づくにつれて頭痛と吐き気を感じ、人の念の強さに耐えられず、そのまま引き返しました。

ところが後日、東京・原宿に別の用事で行ったとき、たまたま早朝の時間帯にその神社へ立ち寄る機会がありました。まだ人が少なく、観光客がぽつぽついる程度でした。そこで改めて井戸へ向かってみると、以前感じたような重たい念はかなり薄れていました。

私はそのとき、深夜から早朝にかけて、人のいない時間に場が浄化されているのだと感じました。それは神社の森そのものが持つ力であり、その井戸が本来持っている自然の力でもあるのでしょう。

これは、ほかの有名神社でも同じです。

知名度が高い神社ほど参拝者が多く、そのぶん人の念も増えます。


だからこそ、有名神社へ行くなら、人の念の影響をできるだけ避けられる時間帯を選んだほうがいいのです。

おすすめは、やはり早朝です。

私の感覚では、朝6時~9時ごろがもっともよい時間帯です。

この時間なら、
・神様のご神気が強い
・境内がもっとも浄化されている
・人の念がまだ少ない
・静かに参拝できる

という利点があります。

有名神社に行くなら、ただ有名だから行くのではなく、どの時間に行くかまで考えること。それだけでも、参拝の質はかなり変わってきます。

この書籍の執筆者:あらかし時雨 プロフィール
幼い頃より霊感があり、霊障が醜く引きこもりの時代を過ごす。山伏から榊を使った気の浄化法を学び、心身が回復したことを機に榊の浄化法を研究している。第六感を使った占い、神社鑑定、神棚鑑定をメインに活動中。著書に『悪い気は植物が吸ってくれる』(飛鳥新社)。YouTubeチャンネル「あらかし時雨」運営中。
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