芸能界や音楽業界では、親が著名人の「2世」が数多く活躍している。そんな中、今回は「祖父が有名」という少し変わったケースの「3世」である俳優とミュージシャンを紹介したい。


「タケモトピアノ」でお馴染み、名優・財津一郎の孫

 一人目は、俳優としてさまざまな作品に出演する財津優太郎だ。現在公開中の『映画 正直不動産』に出演している財津だが、祖父は俳優・コメディアンとして昭和の時代に大活躍した財津一郎である。

 一郎は数多くの映画やドラマに出演し、長年にわたり「タケモトピアノ」のCMに出演していたことで記憶に残っている人も多いだろう。

 そんな名優の血を受け継ぐ優太郎は、1999年生まれで26歳になる若手俳優だ。個性派演劇集団「劇団番町ボーイズ☆」の候補生として舞台『壬生狼ヤングゼネレーション』で俳優デビューを果たした。

 2020年にはバラエティ番組『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)へ出演し、「親への不満大暴露!最強2世大集合SP」と題した企画に参加。ここで財津一郎の孫であることが広く知れ渡ることになる。

 俳優としての実績だが、『正直不動産』(NHK総合)をはじめ、日曜劇場『下剋上球児』(TBS系)や『フェイクファクトリップス』(BSフジ)などに出演。舞台でも活躍するなど、品のある顔立ちのイケメン俳優として着実に仕事の幅を拡げている。

祖父・細野晴臣の「ある一言」がバンド結成の契機に

 そしてもう一人は、祖父が日本を代表する音楽家で、自身もバンド・シャッポ(Chappo)のベースを担当する細野悠太だ。細野の祖父は、はっぴいえんどやイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)のメンバーで、現在もソロで活躍している細野晴臣である。

 2000年生まれの細野は、2019年にインストゥルメンタル・バンドとしてシャッポを結成。バンドメンバーの福原音と出会ったのは、祖父がキッカケだったとインタビューで明かすなど、変わった経歴を持っている。

「ベース・マガジン」が2025年5月に行ったインタビューで、大学2年生の時に福原が祖父の事務所に突然あらわれ、1940年代の音楽について40分ほど熱弁を振るったことがあると告白。
その後、晴臣から「昨日おもしろい子が来たよ」と聞いたことがキッカケで2人は仲良くなり、バンドを結成する流れになったそうだ。

 ちなみにシャッポは、2025年4月23日にファースト・アルバム『a one & a two』をリリース。同作は「第18回CDショップ大賞2026」で〈青〉に入賞し高評価を得た。2026年は「FUJI ROCK FESTIVAL ’26」への出演も決定し、1940年代の大衆音楽や映画音楽にルーツを持つサウンドが注目されている。

偉大な才能を受け継ぐ2人の今後

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 今回紹介した財津と細野は、祖父が昭和を代表する著名人ということで、一般的な2世タレントやミュージシャンとは毛色が異なる。ただ、類まれなる才能の系譜を受け継いでいることは間違いなく、注目すべき存在だ。果たして、2人とも祖父と同じように日本を代表する俳優、ミュージシャンになれるのか。今後の活躍から目が離せない。

<文/ゆるま小林>

【ゆるま 小林】
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆
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