2026年5月1日に第1子の出産を発表したタレントの藤田ニコルさん(28)。最近ではまたテレビにも出演するようになり、妊娠中の苦悩や子育てのことなどを発信しています。


藤田ニコル28歳が女性誌『VERY』新専属モデルに。「イメー...の画像はこちら >>
そんなニコルさんが、女性ファッション誌『VERY』(光文社)の専属モデルに起用され、10月号(9月7日発売)から大々的に登場しています。

専属モデルになったことが発表された9月1日以降、SNSでは喜ぶファンの声がある一方で、「イメージと合わない」という困惑も囁かれていました。10月号の誌面では、ニコルさん自身が「『っぽくない』と思う人にも読んでほしい」と語っています。

藤田ニコル28歳が女性誌『VERY』新専属モデルに。「イメージと違う」の声もあるけれど、変わらなきゃ生き残れない雑誌業界の荒波
『VERY』2026年10月号の表紙は武井咲。スニーカーなどカジュアルなファッションの特集も多い

いまだ井川遥、滝沢眞規子のイメージが強い人も

10代からモデルとして活躍してきたニコルさん。『nicola』『Popteen』など10代向けの雑誌の専属モデルを務めてきたので、どちらかと言うと明るく可愛らしいファッションでローティーンに支持されているイメージが強いのも事実です。

一方で『VERY』と言えば、30年の歴史を持つ、30代から40代向けの女性誌。「VERY妻」という言葉があるように、もともとは「都心や近郊に住み、ハイスペ旦那を持つ富裕層の母親」というイメージを色濃く反映する内容でした。ファッションも上品で大人っぽく、洗練された都会的な雰囲気。

タレントやインフルエンサーであるニコルさんの、“本音キャラ”との乖離は確かにあるのかもしれません。

藤田ニコル28歳が女性誌『VERY』新専属モデルに。「イメージと違う」の声もあるけれど、変わらなきゃ生き残れない雑誌業界の荒波
井川遥が表紙の2013年8月号。特集が「いつだって機嫌のいい奥さん」とは…
SNSの声を見ると、同誌の専属モデルとしてすぐに思いつくのが、女優の井川遥さん(2007~2016年表紙)や滝沢眞規子さん(2016~2019年表紙)という人が多い様子です。

ニコルさんはまだ20代ということもあって、「年齢的にも早いのでは?」「にこるんに『VERY』のキラキラ主婦感はあんまり感じない」と、ギャップを感じる旧読者がいるのは仕方ないことなのかもしれません。

ただ、今の『VERY』を見てみれば、井川遥さん時代とは様変わりしているのです。

もうキラキラ主婦の雑誌ではない

ニコルさんは「VERYの専属モデルになることは、ずっと思い描いていた夢のひとつ」で、2年前に自ら編集部に売り込みに行ったそう。同誌の羽城麻子編集長は「『VERY』もまた、新しい専属モデルとともに成長していきたい」(光文社リリース)とコメントしています。


1995年に創刊し、絶大な支持を集めてきた女性ファッション誌『VERY』。ですが、日本雑誌協会によると、2016年に27万部を超えていた印刷証明付き発行部数は、2024年1~3月には11万6900部に減少。さらに2026年4~6月には8万3607部と、10年前の約3割となっています。

『VERY』に限らず、雑誌全体が部数激減しており、各誌とも生き残りをかけて変化を模索しているのです。

SNSには「少し年上の綺麗なお金持ち専業主婦のための雑誌だと思ってた」というコメントも散見されましたが、現在の『VERY』は働くママがメインターゲット。

誌面も、「仕事と育児」や「子どものお迎え後の生活」、「復職」など、働く母親を強く意識した内容が増えています。社会全体で働く女性が増えている中で、『VERY』の読者層も同様でしょう。

雑誌もネット動員力がないと生き残れない

そしてどの雑誌にも共通するのは、Webメディアやオンライン物販が大きな収入源となっている現状。SNSでの発信力も重要で、ニコルさんのようにインスタグラムフォロワーが約580万人、Xが約257万人、YouTubeが約72万人というインフルエンサーが起用されるのも当然の流れなのかもしれません。

藤田ニコル28歳が女性誌『VERY』新専属モデルに。「イメージと違う」の声もあるけれど、変わらなきゃ生き残れない雑誌業界の荒波
ベビーを抱っこする藤田ニコルさん(本人Instagramより)
また28歳という若さでの専属モデル起用についても、若い読者を増やすうえで理にかなっています。

「何もしないと読者が雑誌と一緒に年を取っていく」という現象はよくある話。「30代向け雑誌として創刊したから、30代が入れ替わりながら読み続けてくれる」わけではなく、新しい30代がその雑誌を買わなければ、当然読者は高齢化します。

そのため、若く、同世代への影響力も大きいニコルさんは適任。
単に「若いモデルを入れました」ではなく、10~20代の頃からニコルさんを知っている層が結婚や出産世代に入りつつあるので、『VERY』読者になるかもしれません。

ニコルさんにとっても転機になりそう

妊娠中に太ったことや、仕事でカフェイン入りのお茶を飲まなくてはいけなかったこと、産後に体重がなかなか戻らないことなど、プライベートも赤裸々に発信しているニコルさん。

今後はテレビでもママタレとして活躍していく姿が想像できますが、単に「出産を経験したタレント」にとどまらず、ファッションや美容、子育てを発信する『VERY』の顔の一人となることで、これまで培ってきたモデルとしてのキャリアと母親としての新たな一面を結びつけることができます。

今回の起用は、藤田さんにとっても、出産後の芸能活動を長期的に広げていく大きな転機となりそうです。

<文/エタノール純子>

【エタノール純子】
編集プロダクション勤務を経てフリーライターに。エンタメ、女性にまつわる問題、育児などをテーマに、 各Webサイトで執筆中
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