過酷な環境から救出され、ガンの大手術を乗り越えた11歳の保護猫ポピー。
外で人間に撫でられるのが大好きなポピーのために、飼い主のアリーさんは自宅の前庭にペイントした石を置き、通りすがりの人が立ち止まってくれるよう「ロックガーデン」を作った。
最初は誰も興味を示さなかったが、SNSでポピーの姿とロックガーデンを投稿したところ、世界中から色とりどりの石が次々と送られてきた。
そして今では、近所の人々が石を手に取り、ポピーを撫でに訪れる愛あふれる場所となったのだ。
置き去りにされた凍傷になった保護猫にようやく家族
ポピーは、凍てつく寒さの中で捨てられ、足に凍傷を負った状態で地元の保護施設にやってきたメスの猫だ。
すでに年老いており、ようやく安全を手に入れたものの、引き取り手はなかなか見つからなかった。
家族になれさせるため、預かりボランティアをしているアリーさんが一時預かりを名乗り出た。
ところがアリーさんは、すぐにポピーの魅力の虜となり、家族に迎え入れることを決めた。
彼女はすぐに正式な手続きを済ませ、これからはじまるポピーとの暮らしに心を躍らせた。
ガンと診断されたポピー、誰かに撫でられるのを待つ日々
だが悲しいことにその1か月後、ポピーは乳ガンと診断された。
手術のために高額な費用が必要となったが、アリーさんはポピーを絶対助けるという強い思いで資金繰りを開始した。
闘病生活はつらいものだ。
手術を待つ間、ポピーとアリーさんは毎日のように庭に行きった。
ポピーにはお気に入りの場所があり、そこに座るのだ。
前にそこにいた時、通行人が立ち止まって撫でてくれることがあって、人懐こいポピーはそれが大好きな時間だったのだ。
そしてようやく手術を迎え、ポピーは無事、ガンとの戦いに勝利した。
誰かがポピーに気づいてくれるよう、ロックガーデンを作る
アリーさんはポピーのために何か特別なことをしたいと考えた。
ポピーが庭に座り、誰かに撫でられることをどれほど望んでいるかを知っているアリーさんは、その場所にコミュニティ・ロックガーデンを作ることにした。
コミュニティ・ロックガーデンとは、地域の人々がペイントした石などを持ち寄り、飾って楽しむ共有の庭のことだ。
石に絵を描くことはアリーさんにとって癒しになったし、庭に人々を引き寄せ、ポピーに挨拶に来てくれることをアリーさんは願っていた。
SNSへの投稿を機に世界中から石が届き始める
ロックガーデンが完成した直後は誰も立ち止まることはなかったが、アリーさんが庭について、また、新しい友達が立ち寄るのを辛抱強く待つポピーの姿をSNSに公開したところ大反響となった。
世界中の人々が愛らしい11歳の老猫のポピーの物語に感動したのだ。
そして、ポピーにペイントした石を送り始めた。
あっという間に、庭は世界中から送られてきた石で溢れかえった。
ロックガーデンは近所の人達が集う温かい交流の場に
庭の変化は近所の人たちの行動も変えた。
近所の人が立ち止まるようになりり、石を手に取り、ポピーを可愛がるために時間を割いてくれるようになったのだ。
現在、ポピーのロックガーデンにはたくさんの色とりどりの石がある。アリーさんは庭を拡張しなければならないかもしれないと考えている。
ポピーはそれら石の隣に座って太陽の光を浴びながら、今日もポピーに声をかけ、撫でてくれる人を待ち続けている。
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