SAMURAI DEEPER KYOの上条明峰が描く『傷モノの花嫁』本編の約15年前の物語。

『傷モノの花嫁』ファン必読! “傷モノ”の真髄を受け継ぐもうひとつの愛の物語

あやかしに刻まれた傷によって“傷モノ”と蔑まれてきた少女・菜々緒が、「皇國の鬼神」と恐れられる夜行との出会いをきっかけに、自分の居場所を見つけていく和風シンデレラファンタジー『傷モノの花嫁 』。

シリーズ累計600万部を突破している人気作から誕生した公式スピンオフ第1弾が、2026年5月29日発売の『皇國の双璧 傷モノの花嫁 外伝』です。


物語の舞台は、本編から遡ること15年前。主人公は陰陽寮退魔部隊弐番隊副隊長・青樹志苑(あおきしおん)と、隊士・藤堂悠生(ふじどうゆい)。
「皇國の双璧」と呼ばれる若き二人の恋を描いています。
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藤堂家の分家長子で優秀な隊士・悠生は、幼い頃から剣を交え、許嫁でもあった志苑と結ばれるはずでした。しかし、異母妹を妖から守った際に負った傷を理由に婚約は破棄され、家では虐げられる日々を送ることに。
あやかしから国を護り「皇國の双璧」と称される二人の恋の行方は?<傷モノの花嫁 外伝>
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さらに異母妹と志苑の婚姻が決まるなか、悲しみを押し隠して祝福しようとした、その瞬間。悠生の運命は、志苑のある一言で大きく動き出します。
あやかしから国を護り「皇國の双璧」と称される二人の恋の行方は?<傷モノの花嫁 外伝>
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傷を負ったヒロイン、生きづらさを抱える日々、そしてその傷ごと受け止めてくれる相手――。根底に流れるテーマは本編と重なっており、「これは間違いなく『傷モノの花嫁』だ」と感じました。本編ファンはもちろん、本作から読み始めた人も『皇國の双璧』の世界に惹き込まれるはずです。

夜行に負けない、“重すぎる愛”

溺愛ファンタジーとも称される『傷モノの花嫁』の魅力の一つが、一途で重い愛。本作でも、その魅力は健在です。

悠生は陰陽寮退魔部隊の隊士として最前線で戦い、志苑を守るためなら命も惜しみません。
その実直で揺るぎない愛情は、戦う姿の格好よさと相まって強く胸を打ちます。
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そんな悠生を一途に想い続けてきた志苑の愛もまた、夜行に負けないほど重い。「雌雄太刀」を悠生に持たせている意味、飄々(ひょうひょう)とした軽さを見せながらも虎視眈々と悠生を迎えに行く機会を待ち続けていた執念は、本編ファンの女性たちを沼らせる魅力が詰まっています。
あやかしから国を護り「皇國の双璧」と称される二人の恋の行方は?<傷モノの花嫁 外伝>
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本編11巻につながる、胸が熱くなる演出

物語のラストには、本編へとつながる嬉しい演出も用意されています。志苑の前に現れたのはまだ少年の紅椿夜行と京極零時。

「ゆくゆくは彼らが皇國の守護を引き継いでいってくれるだろう」という言葉は、世代を超えて受け継がれる想いを感じさせ、本編を読んできたファンにはたまらない一幕です。

実は本編を追っている方は、11巻の陰陽総会の一コマで青樹家当主が登場していることにお気づきかもしれません。彼こそ15年後の青樹志苑なのです。こうした本編との繋がりを感じられることもスピンオフの魅力です。

本編11巻から始まった新章を、より深く味わうためにも読んでおきたい一冊です。

「傷モノ」が描く、本当の希望

『傷モノの花嫁』というタイトルの「傷」は、あやかしにつけられた傷だけを指しているわけではありません。

劣等感、喪失、後悔、自分には価値がないという思い――誰もが心に抱える“傷”。

本作が描いているのは、その傷が消える物語ではなく、その傷ごと受け止めてくれる人と出会うことで、人はもう一度前を向けるという希望です。

『皇國の双璧』は、単なるスピンオフではありません。
『傷モノの花嫁』が描き続けてきた「傷を抱えた人にも、幸せになる資格がある」という真髄を受け継ぐ、もうひとつの『傷モノの花嫁』です。

傷を抱えた人が愛される物語ではなく、傷を抱えていても愛される物語。その想いは、本編から外伝へと受け継がれ、『傷モノの花嫁』という世界を貫いています。
あやかしから国を護り「皇國の双璧」と称される二人の恋の行方は?<傷モノの花嫁 外伝>

皇國の双璧 傷モノの花嫁 外伝

著 : 上条 明峰
監 : 友麻 碧

オンライン書店で探す 試し読みをする 陰陽寮退魔部隊弐番隊副隊長・青樹志苑と、隊士・藤堂悠生。あやかしから国を護り「皇國の双璧」と称される二人は、深く想い合う幼馴染みであり許嫁同士だった。しかし、幼い頃に負った傷を理由に悠生は生家で「欠陥品」として扱われ、非情にも最愛の志苑の許嫁の座を妹・鈴音に奪われてしまう。複雑な想いを抱える悠生だが、志苑と鈴音の結納の日は迫っていて――。 詳細を見る 既刊・関連作品

レビュアー

あやかしから国を護り「皇國の双璧」と称される二人の恋の行方は?<傷モノの花嫁 外伝>

Micha

ライター。フリーランスで働く一児の母。特にマンガに関する記事を多く執筆。Instagramでは見やすさにこだわった画像でマンガを紹介。普段マンガを読まない人にも「コレ気になる!」を届けていきます!

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Instagram:@manga_sommelier

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