絶望系アニソンシンガー・ReoNaが“愛”を歌う!TVアニメ...の画像はこちら >>

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TVアニメ『きみが死ぬまで恋をしたい』のオープニング主題歌となるReoNaのニューシングル「Amore」は、自らのお歌を通して様々な形の“絶望”に寄り添ってきた彼女にとって、新境地を切り拓く“愛の歌”となった。かねてよりファンを公言していた『きみ死ぬ』の非情な世界観、死と隣り合わせの日常の中で、それでも生きていく少女たちの物語に、ReoNaは“会いたい”というシンプルかつ切実な願いを重ねてお歌を届ける。

“絶望系アニソンシンガー”を掲げて活動してきた彼女が、今このタイミングで“愛”を歌う意味、アーティストとしての現在地について、故郷・奄美大島への想いを形にした「結々の唄」といったカップリング曲の話題も含めて語ってもらった。

INTERVIEW & TEXT BY 北野 創

『きみ死ぬ』との出会いがもたらした、ReoNaが歌う“愛の歌”

――今回の新曲「Amore」はTVアニメ『きみが死ぬまで恋をしたい』(以下、『きみ死ぬ』)のオープニング主題歌ですが、ReoNaさんは元々原作コミックのファンだったんですよね。

ReoNa はい。以前、FM802の番組「ハチパレ(802 Palette)」に準レギュラーとして出演させていただいていたのですが、その番組内の「作品に合った曲を選ぶ」という内容の企画で、私が歌っている「Lotus」という楽曲を、番組側が『きみ死ぬ』の主題歌に合いそうな楽曲としてセレクトしてくださったんです。その時に作品のことを初めて知って、私もなぜ「Lotus」をマッチングしてくれたのか気になったので、その当時3巻まで出ていたコミックスを買って読んだのが作品との出会いでした。最初の5~6ページを読んだだけで「なるほど」と納得したのと同時に、作品の世界観に一気に心を掴まれてしまって。新刊が出たらその日のうちに買うくらい大好きな作品になりました。

――どんなところに「Lotus」っぽさを感じましたか?

ReoNa すごく簡単に説明すると、『きみ死ぬ』は戦争用の兵器として育てられる少女たちが暮らす孤児院兼学校を舞台にした物語なのですが、かわいらしい女の子がたくさん登場するのに、みんな何かを失ったところから始まっているんです。身寄りのない子供たちが集められ、誰かを殺めるため、戦うために育てられている。だけど、そんな中で日々の生活の営みがしっかりと描かれていて、そこでは、食べたり、話したり、学んだり、寝たり起きたりという日常の生活が繰り返されている。その営みの中で、大切な仲間や友達、好きな人ができていくけれど、その大切な人に触れた手で、その日の夜には誰かを殺めに行かなければならないかもしれない。ファンタジーの設定でありながら、生きることの生々しさが克明に描写されているんです。その“絶望”と“美しいもの”とのバランスが、「Lotus」という楽曲に通じるものがあると感じました。

「Lotus」はハヤシケイ(LIVE LAB.)さんが、実体験に寄り添った赤裸々な痛みを、花が開くようなメロディや言葉に昇華してくださった曲です。だからこそ、この作品に選んでくれたんだなと、当時コミックを読んで感じました。

――その後、『きみ死ぬ』と「ハチパレ」がコラボした際にはReoNaさんが“きみ死ぬアンバサダー”に任命されて、原作者のあおのなち先生から描き下ろしのイラストをプレゼントしてもらうなどの交流もありました。アニメのオープニング主題歌のお話をいただいた時は、さぞ嬉しかったのでは?

ReoNa 実はお話をいただいたのは、まだアニメ化の情報も世の中に出ていないタイミングだったので、大好きな作品のアニメ化の情報と主題歌のお話を同時に知って、感情の置きどころがわからなくなるくらいでした(笑)。元々コミックのPVでも高橋李依さん(シーナ役)と日高里菜さん(ミミ役)が声を当てられていましたけど、その彼女たちが実際に動き出す姿が見られることがまず嬉しかったですし、そこに自分の歌で寄り添わせていただけるというのは、責任重大だなと感じました。今考えると、もし他の方が担当されていたら、悔しくて枕を濡らしていたかもしれません。

――あはは(笑)。新曲のタイトル「Amore」は、イタリア語で“愛”“愛する人”を意味する言葉で、文字通り“愛”をテーマにした曲です。『きみ死ぬ』のオープニング主題歌として、作品のどんな部分に寄り添おうと考えて制作を進めましたか?

ReoNa 制作の最初から、“愛”という言葉が1つの大きなテーマとして上がっていました。『きみ死ぬ』の物語にある、死と隣り合わせの絶望や日々の生活の中で、どこにフォーカスすべきかと考えた時に行き着いたのが、「いつか失うかもしれない」という前提があるうえでの“愛”でした。『きみ死ぬ』の世界の子たちは、私たちよりもずっとタイムリミットを意識して生きていると思うんです。大切な人がいつ戦地に駆り出されるかわからない。

自分がいついなくなるかわからない。いつか失うことがわかっていても、それでも誰かを愛するということ。そんな部分に寄り添えたらと思って。私自身、大事なものができると、つい“終わり”を考えてしまうタイプなんです。

――過去のインタビューでも、“終わり”を怖がるタイプということは度々お話されていました。

ReoNa すごく“終わり”を意識してしまう性分で、幼い頃に初めて“死”を自覚したとき、「家族は自分より先に死んでしまうんだ」と怖くなって、置いていかれるような感覚になったことが心に残っていますし、今の生活でも、飼っている猫が毎朝ちゃんと息をしているか、帰宅したときに迎えに来てくれるか、常に失う可能性をどこかで意識していて。「失うかもしれないけれど、愛おしい」という感情は、『きみ死ぬ』の世界ほど切羽詰まったものではないにせよ、私たちの日常にも通じるものだと思うんです。これまでのReoNaだったら、ここまで真っ直ぐ“愛”を表現できたかはわからなかったけれど、今だからこそ「Amore」という言葉を紡げるようになったのかなと思います。

――自分も、この曲はReoNaさんのキャリアの中でも転換点になるのかなと感じていて。ここまで真っ直ぐ“愛”を歌えるようになったのには、何かきっかけがあったのでしょうか。

ReoNa 自覚していなかっただけで、今まで歌ってきたお歌の中にも“愛の欠片”は散りばめられていたんだと思うんです。私はあまり素直な性格ではないので、これまで「思いを真っ直ぐ言葉にすること」に対してどこか捻くれた自分もいたなと思っていて。

友達だと思っている人に「友達だよね?」と確認するような感覚になってしまうというか。でも、一歩ずつ階段を上るように活動を続けてきたなかで、特に3rdアルバムの『HEART』だったり「結々の唄」を経て、ようやく素直に思える今の場所にたどり着けた気がします。

――それは音楽的な表現に限らず、ReoNaさんの人間性の変化としても素直に自分の気持ちを伝えられるようになった、ということ?

ReoNa 常に心がけてはいますけど、そこまで成長できたかは、まだわからないです。でも、17歳の頃に「こえにっき」(ReoNaの音声で綴る日記コンテンツ)を始めたきっかけも、当時の私が自分の感情を言葉にするのが苦手だったからなんです。今お話しているみたいに人前で言葉を伝えたりとか、歌詞を書いたりする練習の一環として始めたもので。そうやって自分の感情を1つ1つ言葉にしていくなかで、絶望の裏側には、誰かに愛されたいとか期待してしまう自分がいて、光を見つめているからこそ、絶望が色濃くなるということに気付いたんです。その光と影、愛と絶望のバランスは変化していってもいいもので、今までは影寄りにフォーカスしてきたけれど、それが何に照らされてできた影なのかというところまで視野を広げてくれたのが、『きみ死ぬ』という作品との出会いだったのかもしれないです。

――その意味では、“絶望系アニソンシンガー”を掲げて活動するReoNaさんにとって、この「Amore」は活動全体の中でどんな立ち位置になると感じていますか。

ReoNa 決してこれまでの活動から外れたものではなく、“今の私”が自然に辿り着いた場所だと思います。それこそスタート地点のメジャーデビュー曲「SWEET HURT」は甘くて痛い愛の歌でしたが、あの曲を歌うにあたって自分にとっての“愛をくれたあなた”を考えたときに、私にとっての“あなた”は“お歌”ということにたどり着いて。それはものすごく、19歳の私の“今”だったんですね。その後、1stアルバムの『unknown』で「何者でもない」という表現になったのも当時の私の“今”だし、その後も、時に怒ってみたり、時に楽しんだもの勝ちになってみたり、リリースごとに色んな“今”を置いてきて。

そして2026年の私が紡ぐ“今”が、この「Amore」なんです。もしかしたら未来の私は愛をさらに掘り下げて歌っているかもしれないし、この曲で愛を表現したから、次はもう一度影の部分を濃く深く見つめようとするかもしれない。ここからどんな場所に踏み出していくかは、きっと未来の私の“今”が紡いでくれるんだと思います。

“会いたい”――シンプルな言葉の裏側に込められた感情と願い

――「Amore」は、これまでにも「Runaway」や「3341よ」などを手がけてきたPan(LIVE LAB.)さんが作詞・作曲・編曲を担当。どのようなやり取りがありましたか?

ReoNa まず、“愛”をテーマにお歌を紡ぎたいとなった時に、色んな『きみ死ぬ』に向けたお歌やお歌の欠片が生まれたのですが、その中でPanさんから届いたのが、この曲でした。歌詞については、作品の世界観だけでなく、現実世界の私たちが生きるリアルな生活にも重ねられるように、想像しやすい言葉になっていきました。

――完成した曲を聴いて、作品のオープニングとしての印象はいかがでしたか?

ReoNa 私がこの作品を読んでいて最も心を動かされるのは、当たり前でささやかな日常が繰り返されるシーンなんです。「お腹が空いたから帰ってご飯を食べる」とか、「自分では結べない髪を誰かに結ってもらう」とか、そんな何気ないシーンにふと胸が熱くなるんです。当たり前だと思っていることは、実は当たり前ではない。それは私たちの現実でも同じですし、それはあおのなち先生が描きたいことの1つでもあるのではないかなと感じていて。作中で交わされる「ただいま」「おかえり」という挨拶も、すごく何気ないものですけど、相手がいないと成立しない言葉で。だからこそ、このお歌の中にも“おはよう”と“ただいま”がちゃんと描かれていて、そうした“当たり前”の大切さを込めています。

――冒頭の“会いたい きみに会いたい”というフレーズも非常に印象的です。

この言葉の裏側には「会いたいけど思うように会えない」という気持ちが見えますし、特に2番以降は相手の不在が強調された歌詞になっていて。

ReoNa 『きみ死ぬ』の物語の中には、シーナやミミ、アリ、セイランといったメインキャラクターだけでなく、例えばシーナがたまたま見かけた先輩や、シーナと相部屋だった子、メインキャラクター以外にも登場人物たちがたくさんいて、彼女たちにも失いたくない大切な存在や、すでに失ってしまった人がいるはずだと思うんです。「会いたい」という感情は、目の前に相手がいないからこそ涌き出るもので、それは私がこれまで歌ってきたことの根底にもあるもの。Panさんが編曲に携わっている「ガジュマル ~Heaven in the Rain~」も、もう二度と会えないとわかっていても、会いたいと思ってしまう気持ちを歌っていて。でも、会えないからといって、その人との思い出や言葉が失われるわけではない。今は会えない。だから“会いたい”というのは、すごくシンプルな言葉ですけど、その裏側にある深みや重みを感じながら歌いました。

――歌唱において大切にしたことや、苦労した点はありましたか?

ReoNa 私の中で、こういう声音や温度感にしたい、という理想像があったのですが、その形に持っていくために自分の技術が追いつくまでに少し時間がかかりました。最初に歌ってみた時、自分ではそのつもりはなかったんですが、すごく痛々しく悲しく聞こえてしまったんです。

――それは今までのReoNaさんらしい、とも言えるのかもしれません。

ReoNa 確かにそれが私の声の特徴ではあるのですが、今回はそれだけではない響きが欲しかったんです。なので今回は本番のレコーディングまでに何度も歌を録って試行錯誤を重ねました。

失ったもの、今ここにはないものに対する切実な思いと、愛情や燃えるような情熱、温かさと冷たさのバランス。そのちょうど良い境目を探すのに時間をかけました。

――この曲の歌に関しては、清らかと言いますか、押し付けがましくない強さを感じました。正直、歌詞の内容的にもっと感情的に熱く歌い上げることもできる曲だと思うんです。でも、ReoNaさんの歌声には、どこか淡々とした部分があって。

ReoNa そう言っていただけると嬉しいです。特にサビなどは楽器の音がすごく情熱的で、迫ってくるような迫力があるので、歌もそれに釣られて力が入りすぎてしまうんです。その情熱的な音の中でピアノだけはバラードのように切なく弾いていて。一度、ピアノだけをバックに歌ってみたら、スッと心が落ち着いて、冷たい場所に落ちることができたんです。その感覚を覚えたまま、再びすべての楽器の音の中に飛び込んでいくことで、求めていた情熱と切なさの間の温度感に辿り着けました。

――イントロなどの浮遊感あるコーラスワークや要所で入るオクターブ下のハーモニーなど、主線以外のボーカルも非常に凝った作りですよね。

ReoNa そこはPanさんのこだわりが詰まっています。何人もの声が重なっているように聴こえるコーラスもそうですし、実はそのメロディが学校のチャイムと同じフレーズになっているんです。寄宿学校という作品の世界観に寄り添いつつ、耳に残るような仕掛けを色々入れ込んでくれました。

――「Amore」はMVに関しても、ReoNaさん、バレエダンサーの森岡恋さん、白猫が登場する、楽曲のテーマに合わせて独自のストーリーが浮かび上がるような素晴らしい映像に仕上がっています。

ReoNa ありがとうございます。何度も打ち合わせを重ねて、単なるお芝居ではなく、受け取る人に余白を残しつつ、この歌にある“会いたい”という思いや“愛情”をどう表現するかを突き詰めました。白い衣装のバレリーナさんと白い猫、2人は“私のそばにいる存在”のメタファーになっていて。もし『きみ死ぬ』という作品のことを忘れて、私が「Amore」を表現するとしたら、どんな形になるかを聞かれた時に、真っ先に思い浮かんだのが自分の家の猫だったんです。

――ReoNaさんにとって、飼い猫は“Amore=愛おしい人”そのものなんですね。

ReoNa 私が中学生の時からずっと一緒にいて、人生の半分を共に過ごしているので。もうだいぶいい年なんです。私がミルクをあげていた頃から思うと、もうすっかりおじいちゃんになって、瞳孔が閉じにくくなっていたりして。猫は人間よりも寿命が短いので、どうしてもいつか自分より先にいってしまう存在で。「あと何回、一緒に夏を過ごせるんだろう」と考えると、本当に大切にしなくちゃなと思います。

――撮影場所も草花に囲まれたスポットで、独特な雰囲気がありましたね。

ReoNa 『きみ死ぬ』の作品の中でもお花が印象的に描かれていて、アニメのキービジュアルもお花畑の中にいるイラストですし、きっとあおの先生もどのシーンにどのお花を出すか考えていると思うんです。ReoNaとしても、それこそ「Lotus」だったり「forget-me-not」のように、お花を重ねたお歌もあるなかで、今回は“愛”を象徴するバラをはじめ、いろんなお花を印象的に入れていただきました。

――バレエのシーンも素敵でした。

ReoNa 撮影を通じて「バレエってなんて情熱的な踊りなんだろう」と驚きました。それまでは上品でクラシカルなイメージを持っていたのですが、プロの方は小さい頃からたくさんの時間をバレエに注ぎ込んできて、指先から足の爪先に至るまで、全身の筋肉を使って、動きや踊りで感情を表現して物語を紡いでいく。その表現力に圧倒されました。

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また別の角度から『きみ死ぬ』の物語に寄り添うカップリング曲

――カップリング曲のうち「結々の唄」は、今年3月にReoNaさんの故郷・奄美大島で開催された凱旋フリーライブ“シマユイあまみ”に合わせて配信された楽曲。改めて自分のルーツと向き合うなかで、新しい気付きや変化はありましたか?

ReoNa 気づかされることばかりでした。私自身、故郷と言いながら、自分のルーツから目を逸らしていた時期が長かったんです。東京に出てきて学校に行けなくなり、普通と呼ばれることができない自分に対して「シマに胸を張って帰れない」という後ろめたさを感じていた時期があって。でも、ReoNaとしての活動を重ねて、今の自分なら「私はこの土地で育って、羽ばたいていった人間です」と言えるかもしれないと思って帰郷した時、改めてシマ良さに気づかされました。実は私のおばあちゃんも、その上のおばあちゃんもシマ唄を歌う“唄者(うたしゃ)”だったことを知ったり。そんななか、シマでポロッと私から出てきた言葉が、このお歌の中にも出てくる“やっぱり人が好き”という言葉だったんです。
――そうだったんですね。

ReoNa もちろん奄美大島には、景色や海、美味しいご飯とか、魅力的なものがたくさんありますけど、「私は何に会いに奄美に帰ってるんだろう?」と考えた時に、やっぱりシマの人たちのお節介なまでに人を1人にしないところが大きいんだなと思って。自分もそんなシマで育ったからこそ、東京に出てきてからも、性懲りもなく色んな人と関わり続けて、人を嫌いになりきれず、憎みきれず、何度も期待して裏切られて。それでもやっぱり、今こうして“やっぱり人が好き”と言葉にできているのは、多分、奄美大島にいた頃の私を纏っていた空気とか人なんだろうな、と思いました。

――「結々の唄」は、これまでReoNaさんが歌ってきた絶望ソングとは違う場所にあることを感じていて、その意味でも大きな手応えがあったんだろうなと思いました。

ReoNa そうですね。多分、「結々の唄」があったからこそ、今回の「Amore」もこの形になったんだと思います。

――だからこそ今回カップリングに収録される意味があると。また、期間生産限定盤(アニメ盤)には、ハヤシケイ(LIVE LAB.)さんが作詞・作曲した「それは魔法でした」を収録。個人的には「Amore」とテーマを共有しているような楽曲に感じました。

ReoNa この曲は「Amore」の隣にどうしても置きたかった曲です。「Amore」は、いつか失うかもしれない人との“今”を大切にしたお歌。それに対して「それは魔法でした」は、まさにその人と出会えた奇跡的な瞬間、今までからっぽだったかもしれない心に何かが灯った瞬間の温かさみたいなものが感じられて。愛や愛情の表現って人それぞれだと思うんですけど、私が思う愛の形の1つに「自分の“当たり前”を象ってくれるもの」というのがあって。

――というのは?

ReoNa それは例えば、人でもモノでも、お歌でも、映画でも、孤独な時間でも、家族でも、恋人でも、それこそペットだったりでもいいんですけど、それがあるから自分の“当たり前”が成立するものというのは、自分自身の中だけにあるものだから、誰に否定することもできないし、誰に奪うこともできない。それは私にとって“愛”の形のひとつでもあるんです。だから私は、人と会う時間も、孤独な時間も愛している。そんな自分の中にある概念的な愛の存在にピタッと当てはまったのが、この曲なんです。“あなたの居ない世界を失くした”という言葉は、あなたがいないと私の世界は完成しないということで、それは「Amore」で歌っている“当たり前にある奇跡”と出会った瞬間のように感じて……すごく温かい気持ちになったんです。

――わかります。ケイさんには何度か取材でお会いしたことがありますが、すごく飄々としている方じゃないですか。

ReoNa そんな飄々としているケイさんが、今は会うたびに「娘がかわいくて」と話しかけてきてくれるんです。お子さんが生まれてパパになったケイさんが、愛をテーマに紡いだお歌が「それは魔法でした」だったので、私、すごく気持ちが動かされてしまって。

――とても良い話ですね。

ReoNa 今の私だから紡げるお歌があるように、きっと今のケイさんじゃないと描けない愛の形がここにあるなと感じました。ケイさんとは私がデビューする前から一緒に色んなお歌を形にしてきて、それこそ「SWEET HURT」ではちょっと狂気的な愛の表し方をReoNaに託してくれましたし、「ALONE」のような“別れの歌”もたくさん紡いできたなかで、実はケイさんとはこれまでも絶望の光と影、表裏一体の部分をたくさん紡いできたんです。例えば「forget-me-not」の“振るった剣は 差し出された手に刺さって 抜けないよ”は、手を差し伸べてくれていた人がいたわけですし、「Till the End」の“ずっと 痛い 痛い 叫んでも 届かない声 君だけ 君だけに ちゃんと聞こえてたんだね”も、絶望の中に“君”という存在がいて。今までは痛みや傷にフォーカスして見つめることが多かったけれど、少しだけ視野が変わったところから、今だからこそ紡げる愛のお歌が生まれたことを嬉しく思います。

――ケイさんとのこれまでの歩みを含めて生まれた曲だったんですね。もう1曲の「心痛」はPan(LIVE LAB.)さんが提供。こちらは先ほどの話になぞらえるならば、絶望の影の側面が色濃く出た曲です。

ReoNa 今回のシングルの他の3曲たちは、愛や情熱、故郷を想う気持ちといったわかりやすい心の動き、今のReoNaが色濃く反映されていると思うのですが、「心痛」は今までずっと見つめ続けてきた感情、10代の頃の捻くれ上げていた私でも歌えるようなお歌です。こういうどんな痛みや絶望にも寄り添えるお歌が、このシングルの中に1曲いてほしかったんです。それは『きみ死ぬ』に重ねても響くと思いますし、絶望にグラデーションがあるとしたら、そのグラデーションの幅が広いお歌だと思います。

――何もできなくなるくらい悲痛の最中にいる気持ちを歌った曲で、確かに『きみ死ぬ』の物語や登場人物にも重なる瞬間がきっとあるんだろうなと感じました。

ReoNa この曲を作ってくださったPanさんと私は多分似ているところがあって、人に弱みを見せづらかったり、素直に「助けて」と言えないところがあるんだと思うんです。人にお願いされたら断るのが苦手だし、何となくSOSのヒントは出せたとしても「助けて」と人の腕を掴む勇気の出ない弱さみたいなものがあると思うんです。そんなヤドカリみたいな感じの「心痛」をPanさんが描いてくれたので、自分にも重ねて歌いやすかったです。

――ある種、色んな角度から『きみ死ぬ』という作品に寄り添ったシングルになりましたね。また、6月8日には『ぱちんこ eソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』搭載曲となる新曲「CLUTCH!」が配信リリースされました。こちらは毛蟹(LIVE LAB.)さん制作のアッパーなロックチューンですね。

ReoNa 「GG」の時もそうだったのですが、毛蟹さんが色んな遊び心を差し込んでくださって。それこそゲームでプレイヤーが日常的に使う言葉やスラングがたくさん入れ込まれていて、タイトルの「CLUTCH!」という言葉も、スラングとしては「やったな!」とか「ナイス!」みたいな意味合いがあるのですが、FPSだと、超危機的状況から逆転勝利することを指す言葉なんです。レンちゃん(『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』の主人公)も大ピンチから逆転勝利する展開がよくあるので、まさにピッタリなタイトルだと思います。

――爆走ロックンロールという感じで、グランジに取り組んだ「GG」以降ならではの熱量を感じました。

ReoNa お歌の中にコール&レスポンス的なパートも含まれているので、きっとライブに来てくださる方と一緒に楽しみ方を覚えながら作っていくことになるんだろうなと思います。

――ライブでどう化けるのか楽しみですね。そんな新曲たちを携えて7月よりスタートするオールスタンディングのライブハウスツアー「ReoNa Live Tour 2026 “De:TOUR -動脈-”」、そして10月から全国7都市8公演を巡るコンサートホールツアー「ReoNa Concert Tour 2026 “De:TOUR -静脈-”」への意気込みをお聞かせください

ReoNa 最初に“De:TOUR”というタイトルのツアーを開催したのが2022年で、それは2023年の初めての武道館ワンマン(“ReoNa ONE-MAN Concert 2023″ピルグリム” at 日本武道館 ~3.6day 逃げて逢おうね~”)に向けての“回り道”という意味合いがあったのですが、今振り返ると、“De:TOUR”なくして“ピルグリム”はなかったと思うんです。スタンディングとシーティング、いろんなリズムと響きを感じながら歩んだからこそ、その回り道が2023年3月の私を作ってくれた。今回も来年3月のぴあアリーナMMでの2DAYSに向けて、“動脈”“静脈”という2つのコンセプトで全国を回れることが嬉しいです。そして今回、「Amore」と同時期にもう1つアニメ主題歌(『追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する』エンディング主題歌「Lv.1 職業:人間」)を担当させていただいて、そのシングルもリリースするので、かなりの量の新曲を携えてツアーを回ります。特に“動脈”は久しぶりのオールスタンディングツアーになるので、前回の“SQUAD JAM”とはまた違ったReoNaをお届けできればと思っています。

●リリース情報
12thシングル
「Amore」
発売中

【初回生産限定盤(CD+BD)】

価格:¥2,640(税込)
品番:VVCL-2948~9

<CD>
1.Amore (TVアニメ『きみが死ぬまで恋をしたい』オープニング主題歌)
作詞・作曲・編曲:Pan(LIVE LAB.)
2. 結々の唄
作詞:宮嶋淳子、ReoNa 作曲:荒幡亮平 編曲:小松一也
Strings Arrangement:宮野幸子(SHANGRI-LA INC.) 奄美三味線・チヂン:城 南海
3. 心痛
作詞・作曲・編曲:Pan(LIVE LAB.)
4. Amore -Instrumental-
5. 結々の唄 -Instrumental-
6. 心痛 -Instrumental-

<BD>
1. Amore -Music Video-
2. 結々の唄 -Music Video-

【通常盤(CD)】

価格:¥1,650(税込)
品番:VVCL-2950

<CD>
1. Amore
2. 結々の唄
3. 心痛
4. Amore -Instrumental-
5. 結々の唄 -Instrumental-
6. 心痛 -Instrumental-

【期間生産限定盤(CD+BD)】

価格:¥2,200(税込)
品番:VVCL-2951~2
あおのなち先生描き下ろし「きみが死ぬまで恋をしたい」イラスト三方背ケース仕様&ミニポスター封入

<CD>
1. Amore
2. 結々の唄
3. それは魔法でした
作詞・作曲:ハヤシケイ(LIVE LAB.) 編曲:Ryo’LEFTY’Miyata
4. Amore -TV ver.-
5. Amore -Instrumental-
6. 結々の唄 -Instrumental-
7. それは魔法でした -Instrumental-

<BD>
1. 「Amore」Music Video – ReoNa × TVアニメ「きみが死ぬまで恋をしたい」Rough Sketch –
2. TVアニメ「きみが死ぬまで恋をしたい」第2弾PV

13thシングル
「Lv.1 職業:人間」
2026年8月26日発売

CDの予約はこちら
https://reona.lnk.to/Lv.1_SG

【初回生産限定盤】
品番:VVCL-2955~2956
価格:¥2,640(税込)

<CD>
1. Lv.1 職業:人間(TVアニメ『追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する』エンディング主題歌)
作詞:毛蟹(LIVE LAB.) 作曲:毛蟹(LIVE LAB.)、小松一也 編曲:小松一也
2. 敗走
作詞・作曲:傘村トータ(LIVE LAB.) サウンドプロデュース & 編曲:島田昌典
3. アンナコト with Annacoto
作詞:Annacoto、ハヤシケイ(LIVE LAB.)、Pan(LIVE LAB.)、ReoNa 作曲:城 音羽(Annacoto) 編曲:Pan(LIVE LAB.)
4. Lv.1 職業:人間 -Instrumental-
5. 敗走 -Instrumental-
6. アンナコト with Annacoto -Instrumental-

<BD>
1. Lv.1 職業:人間 -Music Video-
2. アンナコト with Annacoto -Documentary Lyric Video-

【通常盤】
品番:VVCL-2957
価格:¥1,650(税込)

<CD>
1. Lv.1 職業:人間
2. 敗走
3. アンナコト with Annacoto
4. Lv.1 職業:人間 -Instrumental-
5. 敗走 -Instrumental-
6. アンナコト with Annacoto -Instrumental-

【期間生産限定盤】
品番:VVCL-2958~2959
価格:¥2,200(税込)
TVアニメ『追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する』描き下ろしイラスト三報背BOX仕様

<CD>
1. Lv.1 職業:人間
2. 敗走
3. 上をちょっとだけ向いて歩こう
作詞・作曲:ハヤシケイ(LIVE LAB.) 編曲:Pan(LIVE LAB.)
※期間生産限定盤に収録
4. Lv.1 職業:人間 -TV ver.-
5. Lv.1 職業:人間 -Instrumental-
6. 敗走 -Instrumental-
7. 上をちょっとだけ向いて歩こう -Instrumental-

<BD>
TVアニメ『追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する』ノンクレジットED映像

デジタル先行配信情報
ReoNa
「Lv.1 職業:人間」
先行配信中

Pre-add/Pre-saveキャンペーン
https://ReoNa.lnk.to/Lv.1_paps

※キャンペーンの詳細はこちら
https://www.sonymusic.co.jp/artist/ReoNa/info/584195

●作品情報
TVアニメ『きみが死ぬまで恋をしたい』

AT-X:毎週火曜日21:30~ (リピート放送毎週木曜9:30~ / 毎週月曜15:30~)
TOKYO MX、KBS京都、サンテレビ、BS11:毎週火曜日24:30~
WOWOW:毎週火曜日24:00~

【Cast】
トツキ・シーナ:高橋李依
カガリ・ミミ:日高里菜
リジィ・セイラン:瀬戸麻沙美
モード・アリ:石川由依

【Staff】
原作:あおのなち(コミック百合姫/一迅社刊)
監督:友田 康
副監督:榎本直央
クリエイティブアドバイザー:かくちたくだい
シリーズ構成/脚本:花田十輝
キャラクターデザイン:油布京子
プロップデザイン:中山奈々
美術デザイン:綱頭瑛子(草薙)
美術監督:中田洵輝(草薙)
色彩設計:中野尚美(ステラ) 永井唯香(ステラ)
撮影監督:許庭禎(Cypic)
3Dディレクター:千野勝平(CHOTOTU)
編集:瀧川三智(REAL-T)
音楽:橋本由香利 未知瑠
音響監督:明田川仁
音響効果:安藤由衣
アニメーションプロデューサー:應地一晃
プロデュース:インフィニット
プロダクトサポート:EVOLROAR
アニメーション制作:ROLL2

オープニング主題歌:「Amore」ReoNa
エンディング主題歌:「エテルネル」sajou no hana

(C)あおのなち・一迅社/「きみ死ぬ」製作委員会

TVアニメ『追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する』

毎週木曜日0:26~全国同時放送中
MBS/TBS系28局“スーパーアニメイズムTURBO”枠にて連続2クール放送

AT-:毎週土曜日23:30~(リピート放送毎週火曜日29:30~ / 毎週土曜日8:30~)
BS日テレ:毎週金曜日26:00~

配信情報
U-NEXT・ABEMA・アニメタイムズ・アニメ放題にて配信中

【スタッフ】
原作:猫子・武六甲理衣・じゃいあん「追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する」(講談社『ヤングマガジン』連載)
総監督:鈴木信吾
監督:横峯克昌
キャラクターデザイン:谷圭司 内田孝行
総作画監督:谷圭司 古田誠
チーフディレクター:山岸徹一
メインアニメーター:大久保宏
音響制作:グロービジョン
音響監督:中島えんじ 郡司哲也
音楽:Ludvig Forssell
アニメーション制作:GoHands
製作幹事:SHOCHIKU anime

【キャスト】
エルマ・エドヴァン:大塚剛央
ルーチェ・ルービス:若山詩音
マリス・エドヴァン:阿部菜摘子

<イントロダクション>
<重騎士>ーー
それは守り特化で敵の攻撃を引き付けて味方を守るクラスである。
だが、他の防御クラスと比べても性能に応用が利かず、攻撃性能が低すぎてレベルもまともに上げられない。
それゆえにーー”不遇”を超えた”欠陥”クラスといわれていた。
代々<剣聖>の血筋であるエドヴァン伯爵家に生まれたエルマは、跡継ぎとして大切な儀式である<加護の儀>で”欠陥”クラスといわれる<重騎士>を発現し、次期当主の座も奪われ不当に追放されてしまう。
しかし、その際に前世の記憶を取り戻し、この世界が生前にやり込んでいたVR対応オンラインゲーム<マジックワールド>と全く同じであることに気がついた。
そして、エルマは知っていた。<重騎士>こそが、最強のクラスであることを・・・!
伯爵家を追放され一人の冒険者となったエルマは、生前の知識をフル活用し、この世界の効率的な攻略を始めるのだった。

オープニング主題歌:「Awake」SPYAIR
エンディング主題歌:「Lv.1職業:人間」ReoNa4

©猫子・武六甲理衣・じゃいあん・講談社/「追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する」製作委員会

●ライブ情報
ReoNa ONE-MAN Concert 2027 「ハロー、アンハッピー」 atぴあアリーナMM
2027年3月6日(土)

ReoNa ONE-MAN Concert 2027“ハロー、アンハッピー ~逃げて逢おうね~” at ぴあアリーナMM
2027年3月7日(日)

ReoNa ONE-MAN Concert 2027“ハロー、アンハッピー ~やっぱり人が好き~” at ぴあアリーナMM
会場:ぴあアリーナMM

ReoNa動脈・静脈プロジェクト

ReoNa Live Tour 2026 “De:TOUR -動脈-”
7月19日(日)大阪府・Zepp Namba OPEN 17:00 / START 18:00
7月20日(月・祝)福岡県・DRUM LOGOS OPEN 17:00 / START 18:00
7月25日(土)東京都・Zepp Haneda OPEN 17:00 / START 18:00
8月8日(土)愛知県・Zepp Nagoya OPEN 17:00 / START 18:00
8月10日(月)宮城県・仙台 Rensa OPEN 18:15 / START 19:00
8月21日(金)北海道・PENNY LANE OPEN 18:15 / START 19:00

各プレイガイドにて抽選受付中
イープラス:http://eplus.jp/reona/
ローチケ:http://l-tike.com/reona/
チケットぴあ:http://w.pia.jp/t/reona/

ReoNa Concert Tour 2026 “De:TOUR -静脈-”
10月3日(土)千葉・浦安市文化会館 大ホール OPEN 17:00 / START 18:00
10月4日(日)千葉・浦安市文化会館 大ホール OPEN 16:00 / START 17:00
10月20日(火)福岡・福岡国際会議場 OPEN 18:00 / START 19:00
10月24日(土)兵庫・神戸国際会館 OPEN 17:00 / START 18:00
10月29日(木)東京・LINE CUBE SHIBUYA OPEN 17:30 / START 18:30
11月23日(月・祝)宮城・トークネットホール仙台(仙台市民会館)大ホール 17:00 / START 18:00
12月5日(土)愛知・Nittera日本特殊陶業市民会館 フォレストホール 17:00 / START 18:00
12月10日(木)北海道・札幌市教育文化会館 大ホール 18:00 / START 19:00

関連リンク

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