奈良のシカが過去最多の頭数に…新たな問題も

7月16日に奈良公園内に生息するシカの数が発表されました。

奈良の鹿愛護会の調査によると、シカの総数は1687頭と5年連続で増加。去年より222頭増え、調査を開始した1953年以降最多となりました。

「観光客らが高栄養価のお菓子を…」奈良のシカが5年連続増加で...の画像はこちら >>

一方、交通事故に巻き込まれる、住宅街で雑草を食べる、家の敷地とみられる場所に入っていく…などシカ増加に伴い新たな問題も出ています。

なぜ奈良のシカは増えたのか?そして、来年には“減る”という見方も?奈良の鹿愛護会への取材を踏まえて解説します。

観光客らが栄養価の高いお菓子などを…シカ増加の原因は「エサ」

「観光客らが高栄養価のお菓子を…」奈良のシカが5年連続増加で過去最多に…理由は『鹿せんべい以外のエサ』その影響でトラブルも「昔より交通事故が増えている感覚」
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シカ増加の原因は「エサ」だと話すのは、奈良の鹿愛護会・中西康博副会長。

そもそもシカが増えてエサとなる「芝」が足りなくなっている所に、観光客らが栄養価の高いお菓子など「鹿せんべい以外のエサ」を与えてしまったことが原因だということです。

シカは繁殖力が高く、高栄養価のエサは繁殖率を高める可能性があり、寿命が延びることもあるそうです。

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人間の食べ物は「脂肪が非常に多い」ため、シカに悪影響を及ぼす恐れがあると医師は話します。

(産婦人科医 丸田佳奈氏)
「人間の食べる物は脂肪が非常に多い、特に飽和脂肪酸が多く、シカにとって良くない脂肪がたくさん含まれています。繁殖力の問題だけではなく、肥満・脂肪肝などになるリスクもあると思います」

「交通事故」「角によるケガ」公園外にシカが増えると…

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奈良県の担当者によると、奈良公園の外にシカが増加すると、農作物・植木などへの被害交通事故角によるケガの恐れがあり、観光客らに影響するということです。

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地元住民からは「シカが増えたことで、昔と比べて交通事故なども増えている感覚がある」「庭で育てたミニトマトをシカに食べられてしまった」という声も聞かれました。

今年は過去最多なのに…来年はシカが減る!?

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過去最多の頭数となった奈良のシカですが、「来年は100頭以上減る可能性もある」と中西氏は指摘。

今のシカは人間が与えたエサ(シカせんべいなど)を食べているため、野生の環境で生きていない“弱い個体”が増えていて、出産で体に負担がかった場合、自然死が増えるのではないかと中西氏は分析しています。

『管理』と『保護』問われるバランス

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シカの『管理』『保護』。このバランスをどのように取っていくのか、今話し合われているようです。

(MBS山中真解説委員)
「奈良のシカは『種』としてではなく『奈良のシカ』として天然記念物に指定されていて、そこには歴史・宗教・観光・生態系保護など色々な意味があります。これまでは『保護』の対象でしたが、あまりに数が増えたので『管理』しましょうと」

「保護エリア外では、シカを駆除・捕獲していい場所があります。また、緩衝エリアに入ってきたシカについては、一度農作物の味を覚えると戻ってきてしまうため、捕獲して同じ場所で一生育てるというようなルールがありました。しかし、その場所がいっぱいになってしまっているため、駆除や捕獲に対する考え方も今変わってきています」

「鹿せんべい以外は絶対にあげない」

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奈良の鹿愛護会は「野生の動物は草を食べるのが幸せだ」として、鹿せんべい以外は絶対にあげないよう呼び掛けています。

(2026年7月17日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)

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