第2回では、クリエイターのパパさんがポスター制作を題材に、Adobe FireflyボードとAdobe Photoshopの生成AI機能を組み合わせたアイデア開発プロセスを解説する。単なる効率化ではなく、「発想の可能性を広げる使い方」にフォーカスしながら、MdNがクリエイターに届けたい活用テクニックを紹介していこう。
目次
Fireflyボードで発想を広げる
画像の合成やレタッチにおいて、アイデア出しと素材探しは制作の質を左右する最重要フェーズだ。この初期工程を強力にサポートするツールとして、MdNが注目しているのがFireflyボードである。ビジュアル素材をボード上に自在に配置・整理でき、制作の方向性を視覚的に固めるのに役立つ。
Firefly web版で背景素材を生成・編集する
素材生成の幅をさらに広げるなら、Adobe Firefly web版も積極的に活用したい。Firefly Image 4モデルを使った背景素材の生成では、プロンプトによる指定に加え、構図やスタイルを設定する多彩な手段が用意されており、一度に4パターンの画像が生成されるため、好みのものをすぐに選べる。
解像度を底上げする「生成アップスケール」
合成作業において、素材の解像度は仕上がりに直結する重要なファクターだ。粗い素材のままでは出力品質に限界が生じるが、そこで活用したいのがPhotoshopの「生成アップスケール」機能だ。生成AIが解像度を大幅に引き上げてくれるため、素材品質の底上げに大きく貢献する。使い方はシンプルで、対象レイヤーを選択した状態で「イメージ」メニューから「生成アップスケール」を選ぶだけ。ダイアログで2倍か4倍かを指定すれば、AIが高解像度化を自動で実行する。下の画像はFirefly Upscalerモデルを使ったアップスケール前後の比較だ。
Photoshopでさらに加工することを前提にするならFirefly Upscalerモデル、手間をかけずに見映えの良い画像を得たい場面ではTopaz Gigapixelモデルという使い分けが効果的だ。下はFirefly Upscalerモデル(左)とTopaz Gigapixelモデル(右)の出力の比較だ
被写体の切り抜きと不要要素の除去
コラージュ制作では、合成素材から不要な要素を取り除く場面が多く発生する。たとえば人物写真の背景を差し替えたい場合、元の背景をきれいに消去する必要がある。そこで活用したいのがPhotoshopの「被写体を選択」と「背景を削除」の組み合わせだ。「被写体を選択」はAIが自動的に画像内の主要被写体を検出・選択する機能で、「背景を削除」はその被写体以外の領域をAIがスマートに消去してくれる。下の例は「背景を削除」を適用し、背景レイヤーが透過した状態だ。
もう一つ押さえておきたいのが「削除ツール」だ。削除したいエリアをおおまかに囲むだけで、生成AIがその領域の要素を認識して除去し、周囲と自然になじむよう補完してくれる。
合成画像をなじませる「調和」
被写体と背景を合成した際の最難関が、光源やトーンの整合性を確保することだ。この難所を解決してくれるのが「調和」機能で、背景画像の光源情報を生成AIが自動解析し、被写体のトーンをシーンになじむよう調整してくれる。下の画像は「調和」の使用前と使用後の比較だ。
まとめ——発想を広げ、制作を加速させる
今回取り上げた各機能は、アイデア出しから最終仕上げまで、いずれもプロンプト入力やクリック操作だけで扱える。制作時間の大幅な短縮を実現しながら、何より“発想の可能性”そのものを広げてくれる点が編集部として強く推したいポイントだ。ぜひ制作ワークフローに組み込んでみてほしい。デザイン経験が少ない方はもちろん、日々の合成・レタッチ作業に追われているベテランクリエイターにとっても、FireflyボードとPhotoshopの組み合わせは制作の在り方を変える可能性を秘めている。
なお、Fireflyの利用には生成クレジットが必要です。現在の生成クレジット残量は、アドビのヘルプページから確認できます。
●残りの生成クレジット数を確認する方法を教えてください。
その他の生成クレジットに関するよくある質問は、こちらのページをご覧ください。
●生成クレジットに関する FAQ











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