能登半島地震による被害を受け使用ができなくなっていた新潟市中央区の鳥屋野運動公園野球場について、市は再整備の基本計画案をとりまとめました。
内野・外野ともに人工芝で、新たに屋内練習場が整備される一方、収容人数は現在の約4分の1以下の3000人程度、ナイター設備は設置されない方針です。
新潟市中央区の鳥屋野運動公園野球場は、1回目の新潟国体に合わせて1963年に開場して以来、高校野球の試合会場になるなど幅広い年代の市民に利用されていました。
しかし、2024年に発生した能登半島地震で被災。
以降、使用できない状態が続いていましたが、新潟市内で硬式野球の公式戦が開催できる野球場が限られていることなどから、市は野球場を建て替える方針を決定。野球に関わる団体へのアンケート調査や地域住民を対象としたワークショップを開くなどして、様々な意見を集めていました。
6月25日に新潟市が示した再整備基本計画案では、新しい野球場は「プレイヤーや市民に親しまれる野球場」を整備コンセプトに、硬式・軟式野球の公式戦が開催できる野球場、多目的な利活用が可能な野球場、安心・安全な野球場の3つの整備方針が掲げられています。
そのうえで、グラウンドは両翼98m、中堅122m、内野と外野は人工芝と、公認野球規則に準拠したものに。また、野球関係者からの意見をもとに、屋内練習場が整備される予定です。
一方で、入場者数が最も多くなる夏の高校野球の試合でも、近年は3000人前後で入場者数が推移していることから、収容人数はこれまでの1万4000人から3000人程度と、大きく減ることになります。
鳥屋野野球場は住宅街や鳥屋野潟の近くにあり、周辺環境への影響が懸念されることや、ナイター設備がある市内のほかの野球場の稼働率が高くないことからナイター設備は設置しない方針です。
協議会では、このナイター設備をめぐり「市の中心部にナイター設備のある野球場があることが重要」「中途半端なものを作ってしまうと利用率が下がってしまうので、どうやったら使われるのかという観点で考える必要がある」「防災機能も兼ね備えるのであれば照明はつけるべき」などといった意見が市議から出ました。
対して市は、「稼働率が高くない中でナイター設備を設置すると費用が上ぶれてしまう。暑熱対策で夕方から夜間にかけて試合をするということも考えられるが、“公式戦をする場合はナイター設備が必要”など、規則に明確に位置づけられたら計画を再検討したい」としていたものの、議論が紛糾したことを受けて最終的には「検討課題とする」としました。
市は、再度検討したうえで、再整備基本計画を策定することにしています。

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