[命ぐすい耳ぐすい 県医師会編](1384)
 月経前症候群(以下、PMS)とは、月経の3~10日前から現れる心身の不調のことをいいます。一般的な症状としては、イライラや気分の落ち込み、倦怠(けんたい)感、頭痛、めまい、胸の張り、眠気などがあります。

 月経前に見られる症状が、月経が始まると落ち着くのが特徴です。PMSのはっきりした原因は解明されていませんが、女性ホルモンの変動が影響していると考えられます。女性ホルモンのバランスが乱れている方だけでなく、ホルモンバランスが良好な方にもよく見られます。
 図のように、女性ホルモンは約4週間かけて大きく変動し、これを繰り返します。このホルモンの動きに、心身ともに振り回されているのが女性です。女性ホルモンの変動は正常な体の働きですが、多くの女性にとってはかなりの負担です。
 では、毎月やってくるこのつらいPMSをどうしたらいいのでしょうか。
 お悩みの方も多いと思いますが、PMSは治療すればちゃんとよくなりますので我慢する必要はありません。産婦人科ではホルモン治療や漢方治療など、お一人お一人に合った方法で治療していきます。
 よく使われるのが低用量ピルなどのホルモン製剤です。PMSの治療で使われるホルモン製剤は、卵巣の働きを抑え込む作用があります。
 図のように、ホルモン製剤を内服することで卵巣からの女性ホルモンの分泌が抑制され、排卵がなくなります。
そのため、これまで女性ホルモンの変動に振り回されていた方も穏やかに日常を過ごすことができるようになります。
 そして、もう一つよく使われるのが漢方薬です。月経前は、東洋医学的にいうと「気血水(きけつすい)」の巡りが悪くなる時期に当たります。漢方薬には、気血水の巡りをよくする作用がありますので、漢方薬を内服することで身体全体のバランスが整い、女性ホルモンの変動にあまり振り回されない体にしてくれます。
 どちらの治療も効果的ですので、お悩みの方は、一度お近くの産婦人科でご相談ください。( 多和田利香 Fクリニック沖縄=豊見城市)
イライラや倦怠感、頭痛… 月経前症候群の症状 ピルや漢方薬で...の画像はこちら >>
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