本作は、『南極料理人』(2009年)、『横道世之介』(2013年)などで知られる沖田監督が、長編映画デビュー20周年のアニバーサリーイヤーに送り出す完全オリジナル作品。
主人公の3人の“さとこ”は、初恋に揺れる15歳の中学生・中井聡子(姫野)、仕事も恋愛も迷走中の映画配給会社勤務・西田沙都子(有村)、そして子育てがひと段落し、忘れていた“小説を書く夢”を思い出す55歳の飯島里子(石田)。
今回出演が発表された細田は、石田演じる里子が紡ぐ物語のキーパーソンとなる書店員役。小鳥と心を通わせる穏やかなメガネ男子で、里子が学生時代に恋心を抱いていた書店員という役どころだ。
自分の時間を取り戻した里子は、かつて小説家を夢見ていた頃の記憶をたどりながら、自身を小鳥に重ね合わせて物語を書き始める。細田演じる書店員との交流は、その物語の重要な軸となる。
また、本作ではストップモーションアニメーションスタジオ・ドワーフとのコラボレーションも実現。NHKの人気キャラクター「どーもくん」や『こまねこ』シリーズなどで知られる同スタジオが、小鳥のストップモーションアニメーションを担当した。細田と“小鳥”の共演が、沖田監督ならではの優しくファンタジックな世界観を彩る。
「誰でも一冊なら、自分の本が書けるんだって。自分の物語」「この世には生まれてこなかった物語が無数にあるってことでしょ?すごいよ」など、思わずハッとさせられるような細田演じる書店員の言葉や、めいっぱい身体を動かしてその言葉の数々に呼応する愛らしい小鳥の姿にも注目だ。
『子供はわかってあげない』(2021年)に続き、沖田組への参加は2度目となる細田。
細田は本作について、「生まれて初めて小鳥とお芝居をさせていただきました」と撮影を振り返りつつ、「何かを始めてみることへの迷いは当然あると思いますが、そんな背中を優しく押してくれる作品になっていると思います」とコメントを寄せている。
本作は、人生のままならなさともがく3人の女性たちが、“自分の物語を書く”ことで自分自身を解放し、それぞれの人生と向き合っていく姿を描く人生賛歌。沖田監督らしい温かなまなざしとユーモアが詰まった作品となっている。
■書店員:細田佳央太のコメント(全文)
『子供はわかってあげない』以来、約6年ぶりに沖田監督とご一緒できとてもうれしかったです。
そして、生まれて初めて小鳥とお芝居をさせていただきました。小鳥からあふれ出る愛おしさと、羽があることによる包容力は、台本に書かれた温かさを増幅させていました。
僕自身は部分的に参加させていただきましたが、沖田監督の世界観にどっぷりと浸かることができ、幸せでした。
改めて本作を観た時は、3人のさとこが織りなす物語がどこか重なっているようで、でも各々の時間を過ごしている様が三本の映画を一気見したような感覚で、心が満たされました。
何かを始めてみることへの迷いは当然あると思いますが、そんな背中を優しく押してくれる作品になっていると思いますので、皆さまお楽しみに。
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