100円ショップで購入した和柄の布を見事なミニチュアサイズの着物に仕立て上げた写真がXに投稿され、大きな反響を呼んでいる。らぐどーるさん(@ragdoll3377)が「セリアで買ってしまい込んでた布、やっと着物になりました」という言葉とともに投稿したこの写真には7.6万いいねが集まった。
シルバニアファミリー用の衣装として生まれ変わらせた制作の裏側や、小さな洋服づくりならではのこだわりについて話を聞いた。

――セリアでこの素敵な和柄の布を見つけたときの第一印象や、それを「シルバニア用の着物にしよう」と思い立ったきっかけを教えてください。

「セリアは可愛い布がたくさん売っているので、用がなくてもつい手芸コーナーに立ち寄ってしまいます。特に買う予定もなく覗いたときに、この布を見つけました。秋らしい色と柄に惹かれて、抹茶色と赤で決めきれずに両方買いました。安価だと色違いで揃えられるので有難いですね。柄が細かくシルバニアにちょうどいいサイズ感だったので、買った当初から『いつかシルバニアに着物を作ろう』と考えていました。元々シルバニアと『和』の意外な組み合わせが好きで、過去には十二単や束帯を作ったこともあります。束帯は今年の春に雛人形として飾ることができました。」

――買ってからしばらく「しまい込んでいた」とのことですが、今回ついに制作に取り掛かろうと決意された理由や、完成までにどれくらいの時間がかかったのか教えてください。

「漠然と秋に作れたらいいなと考えていたのですが、モタモタしているうちに秋が終わってしまい、いつか作れたら…としまい込んでいました。しばらく忘れていたのですが、去年の7月に映画「国宝」の衣装を作ったことがきっかけで、この布のことを思い出しました。ちょうど季節も合っていたので今しかないと思い、急いで作りました。」

「今回の着物と並行して大正ロマンをテーマにしたドールハウスを作ろうと考えていたので、その世界観に合う和風ドレスと着物にしようと決めました。
着物はこれまでに何度か作っていて型紙があったので、縫製時間はそれほど掛からず、数時間程度で完成しました」

――シルバニアファミリーのお人形という非常に小さなサイズに合わせて着物を手作りする上で、特に苦労した縫製作業や、綺麗に仕上げるためにこだわったポイントはどこでしょうか。

「綺麗に仕上げる為に一番意識していることは『もこもこさせないこと』です。人形が小さい分、布を重ねるとどうしても着膨れ感が出てしまいます。この着膨れ感を軽減するために、チラッと見える襦袢の袖や半襟などは、見えるところだけを作って重ねました。なるべく本物の和装らしくする為に帯枕を作って帯揚げでくるんでいるのですが、『帯枕を覆う部分』と『帯の上に見える結び目の部分』に分けて帯揚げを作り、もこもこしないように心がけています」

――実際に完成したお着物をシルバニアのお人形に着せた時の率直なお気持ちや、今回このお人形を着用のモデルに選ばれた決め手をお聞かせください。

「やっぱり可愛い布だな(笑)と思いました。普段は無地の布を使って装飾の多い衣装を作ることが多いのですが、着物は形がシンプルな分、布の可愛さを堪能できると思いました。今回シルクネコをモデルに選んだのは、白い毛が着物の色とぶつかり合わないなと思ったからです。あと私が猫好きなので、つい、シルバニアファミリーもネコの人形を選んでしまいます」

――身近な100円ショップの布を見事な作品へと生まれ変わらせていらっしゃいますが、今後新たに作ってみたいシルバニア用のお洋服や小物のアイデアがあれば教えてください。

「今は特に作りたいものを決めていないのですが、100円ショップにふらっと立ち寄った時に何か出会いがあれば、アイデアが浮かぶかもしれません。半年ほど前にもダイソーで見つけたインド刺繍リボンがとても素敵だったのでドレスを作ったこともあります。インド刺繍リボンは高価なものが多いですが、100均だと少量を気軽に買えるので嬉しいです。
小さい人形の服や小物づくり程度なら足りる長さなので、機会あれば色々と試してみたいですね。あとは、ネイル用の装飾パーツ類が何かに使えそうだなといつも眺めています」

 らぐどーるさんはシルバニアにも使用できるミニチュア家具を販売されている他、シルバニア衣装の制作過程などをYouTubeで配信されている。
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