舞台となった「ええじゃないか」は、座席の回転とコースのループ、ひねりを合わせた総回転数14回転が世界記録に認定されているコースター。靴を脱いで搭乗し、後ろ向きのまま約76メートルまで引き上げられたのち、最大89度の角度で落下する。最高速度は126キロ、所要時間は1分55秒。真夏の日差しのもと、振り回されたのち屋外に戻ってきた客に渡されたのが、冷えた一杯だった。
乗車後の拠点となったのは、頭上をコースターのレールが横切る出口前の広場。水色の車体に「コーヒーで、ひと口のバカンスを。」と記されたキッチンカーが停まり、屋根には商品のビジュアルを掲げた看板が載る。周囲には「HELLO NEW COFFEE!」と大きく印字されたバナーが並び、赤いパラソルが日差しを遮る。車内にはレモンとラズベリーのジャグが据えられ、アロハシャツ姿のスタッフがフルーツ柄のパウチに注いで差し出すと、受け取った客がその場でレールを背景に写真を撮る場面が続いた。乗車前の拠点では、入口の鳥居付近でカップに注いで手渡された。
提供された「ネスカフェ クーラー」は、ネスレ日本が3月に発売したスティックタイプの製品である。ライトロースト(浅煎り)のコーヒーに果実の香りと酸味を合わせており、液色はコーヒーとしては薄く、透明感がある。フレーバーはレモンとラズベリーの2種が用意された。
コーヒーは長く、席に着いてじっくり味わう飲み物とされてきたが、喉の渇きを潤す場面へと広がりつつある。消費者行動研究所の「飲み物調査」によると、コーヒー飲用に占めるアイスの比率は約30年前の23%から現在では41%へと上昇し、20代では5割以上がアイスコーヒーを愛飲している。ネスレ日本によると、水やミルクで割って飲む濃縮飲料のコーヒー市場も、直近3年間で約1.5倍に拡大。絶叫の直後という、これまで水やスポーツドリンクが選ばれてきた場面にコーヒーを差し出す今回の企画は、その延長線上にある。
「ネスカフェ クーラー」は、ネスレが今後世界で展開するブランドとして、日本で先行して発売された製品でもある。アイスコーヒーの飲用が定着した日本市場が、その最初の舞台となっている。
ネスレ日本の益戸洋平氏は「これまでコーヒーを飲む機会が少なかった方に、まず一杯を体験していただきたかった。絶叫の直後は、一日のなかで最も喉が渇き、リフレッシュを求める瞬間。新しいコーヒーの入口として、ふさわしい場面だと考えた」と話す。
一方の富士急ハイランドは、来場者の約7割を18~30代前半が占める(同社調べ)。今夏はミストで涼しく絶叫できる「FUJI-Q ミスト&ナイト」や、富士山の天然水で遊ぶ「キッズジャッパーン!」など、パーク全体で"涼"を打ち出す企画を展開している。絶叫を降りた直後の、やりきった高揚感と渇いた喉。
「ネスカフェ クーラー」をめぐっては、これに先立ち、東京・渋谷ストリームの稲荷橋広場で体験イベント「ネスカフェ クーラー リフレッシュバカンス in Shibuya」が行われている。リゾート仕様のキッチンカーとパラソルを設置し、アロハシャツ姿のスタッフが迎える構成で、今回はその富士急ハイランド版にあたる。
会場には撮影用のフォトスポットも設置。「#ネスカフェクーラーでええじゃないか」のハッシュタグを付けて写真を投稿した来場者に、先着250名までオリジナルステッカーを進呈する企画も行われた。なお、富士急ハイランドは入園無料で、アトラクションの利用には別途乗物券が必要となる。
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