NHK連続テレビ小説『風、薫る』(月~土 前8:00 NHK総合ほか)で主人公・一ノ瀬りん役を演じる俳優の見上愛が、インタビューに応じた。撮影が終盤を迎えた現在の心境や役への思い、共演者とのエピソード、作品を通じて得た気づきを語った。


 撮影はラストスパートを迎えているが、見上は「まだ終わる実感はない」と率直な胸の内を明かす。「みんなで立て込んで撮影に挑んでいるので、終わったあと、しばらくたってから『終わったんだな』と実感する気がする」と話し、1年間をともに過ごした現場への思いをにじませた。

 W主演の上坂樹里が「見上さんと一緒にいることが当たり前になり、終わりが想像できない」と語っていたことについては、「平日は毎日顔を合わせることが当たり前になっていた1年間だった」と振り返る。「『りん』以外の役を演じる機会もほとんどなかったので、新しい作品や役に出会うことがまだ想像できない。でも、この経験を経たからこそ、それぞれ頑張れることもある。またどこかで仲間と再会できるよう頑張りたい」と前を向いた。

 演じるりんについては、当初は「思ったことを正直に口にし、間違ったことが嫌いで、自分を貫く人」という印象だったという。一方で物語が進むにつれ、看護婦としても1人の人間としても多くの葛藤に直面し、「正しさは1つではない」という価値観に気づきながら成長していく姿に変化を感じていると語った。「今まで恵まれていたことにも気づき、さらに成長していく人物になると思う」と今後の展開にも期待を込めた。

 また、共演する虎太郎役・小林虎之介、シマケン役・佐野晶哉についても言及。小林については「素朴さやまっすぐさの中に強いものを持っていて、それがお芝居にも表れている」と評価し、佐野については「ずっと年上だと思っていたくらい落ち着いている」と笑顔を見せた。

 特に印象に残っている出来事として、撮影直前に追加されたフランス語のせりふに挑む佐野の姿勢を挙げた。
「撮影が始まるまで先生とずっと練習していて、最後までベストな状態で臨もうと努力していた。弱音を吐く姿を見たことがなく、自分も頑張らないとと思わされる」と刺激を受けたことを明かした。

 自身が仕事で大切にしていることについては「ちゃんと対話をすること」と回答。「温かい現場から温かい作品が生まれる」という思いを持ちながらも、多くの人が関わる現場では考え方の違いも生まれると実感したという。その上で「疑問があれば監督に質問し、自分の考えも伝えながらしっかりすり合わせることを意識している」と語った。

 作品には現役の看護師や看護師を目指す人から多くの感想や手紙が寄せられているといい、「この作品で今働いている方々の背中を押せていることがとてもうれしかった」と笑顔を見せ、視聴者へ向けて「最後までどうか見守ってください」とメッセージを送った。
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