静岡県菊川市で唯一の大型書店だった「戸田書店リブレ菊川」の閉店を受け、店長の鈴木祐輔さんが、地域の文化拠点としての役割を維持すべく、ゼロからの書店立ち上げに奮闘している。7月のプロジェクト開始に先駆けて開設したInstagramは、4月公開から2カ月でフォロワーが2000人を超えるなど、高い注目を集めている。
鈴木さんは、新潟県上越市生まれ。2011年に戸田書店上越店でアルバイトとして本屋の世界に入り、翌年にフランチャイズ企業のリブレに入社。静岡県の掛川、裾野、そして菊川へ。各店で店長を務め、閉店の現場にも立ち会う中、「本屋は地域のコミュニティの中心になれる」と強く感じるようになった。自身の育児を通して子どもの発達に興味を持ち、民間の「児童発達支援士」資格を取得。発達支援の視点から絵本を選んだり、保護者との対話を重ねたりする中で、本を介して人とつながる時間の大切さを実感しているという。
戸田書店リブレ菊川店では、マルシェの主催や出店など、地域の人が自然と集まる企画を数多く行ってきた。本屋は“本を売る場所”ではなく、人が集まり、話し、学び、支え合う“まちの居場所”だと、鈴木さん。菊川店の閉店の知らせを受け、「このまちから本屋をなくしたくない」という一心で、自分自身の手で地域のための本屋をつくる挑戦を始めた。CAMPFIRE「MIRUIプロジェクト」でプロジェクト「本屋を取り戻す。地域の文化拠点と店長の挑戦」を公開。現在はアイデア段階で、フォローやコメントで応援を届けることで、鈴木さんのプロジェクトの公開を後押しできる。
「しずおかMIRUIプロジェクト」は、静岡新聞SBSなどが静岡県内事業者の新たな挑戦を応援するプロジェクト。「MIRUI(みるい)」は静岡弁で、「若い」「未熟な」という意味。「みるい」を「みらい」へと、頑張る事業者たちが未来へとつながる一歩を踏み出してほしいという思いが込められている。











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