小学生野球の高円宮賜杯第46回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメントは12日、松山中央公園野球場で準決勝が行われ、2年連続9度目の優勝を狙う長曽根ストロングス(大阪)が7-2で船橋フェニックス(東京)に快勝した。7年ぶり3度目の優勝を狙う多賀少年野球クラブ(滋賀)は2-1で初出場の南瀬谷ライオンズ(神奈川)に競り勝った。

 決勝は13日に松山中央公園野球場で開催される。

▽長曽根ストロングス(大阪)7-2 船橋フェニックス(東京)

「負けないぞ」という気持ち

 長曽根ストロングスは2点を追う三回、先頭打者の辻井恭悟が7球連続でファウルするなど12球粘って四球で出塁した。熊田耐樹監督が「三回の辻井のフォアボールが大きかった」と振り返った勝負の分かれ目だった。この回、4安打を集めて一挙4点をもぎ取り、逆転した。

 2年連続9度目となる優勝まであと1勝となった。熊田監督は「誰が見ても相手の方が強いチームだけど、負けないぞという気持ちで勝てた」と投打に力のあるメンバーをそろえた船橋フェニックスとの勝負を振り返った。「うちのチームの自慢はここにきてメンタル面で強くなれるところ」と最多優勝のプライドをのぞかせる。

 三回に中前適時打、四回には左中間二塁打を放った主将の吉見憲眞は「絶対にランナーを返して流れを完全に持ってこようと思った。明日もみんなで声を絶やさずにやりたい」と決勝戦を見据えた。(遠藤唯)

▽多賀少年野球クラブ(滋賀)2-1 南瀬谷ライオンズ(神奈川)

途中出場の宮下が勝ち越し打

 多賀少年野球クラブの辻正人監督の采配が冴えた。三回の守備から二塁に宮下朝陽を入れた。二塁手の近藤修二の打撃に消極性が見えたこともあるが、抜擢の理由はこの日の宮下の打撃練習にあった。

好機で一邪飛に倒れた11日の反省が生かされていたという。辻監督は「(反省が)今朝の打撃練習に出ていた。けっこう振れていた」と起用の意図を語った。

 打席が回ってきたのは、スクイズで追いついた直後の四回2死三塁だった。宮下は「真ん中あたり」という3球目を打ち返し、飛びついた中堅手の左を抜く勝ち越しの二塁打とした。「ランナーを返したかった。バットをドアのように回さないこと。センター中心という意識だった」と狙い通りの打撃で決勝点をたたき出した。

 プロ野球巨人の坂本勇人のファンで、坂本のデビュー時と同じ背番号61を付ける。「この調子で頑張りたい」と臨む決勝でも、巧みなバットコントロールを見せられるか。(松本青空)

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