2026年7月1日、ギフティは持株会社「ギフティグループ株式会社」を設立し、持株会社体制へ移行しました。国内事業を担う事業会社・ギフティの社長には、篠塚 大樹さんが就任しました。


篠塚さんは、現在「giftee for Business」の流通額の約8割を占める「giftee Box®」を立ち上げ、その成長を率いてきた人物です。大学在学中にインターンとしてギフティに加わり、そのまま入社した「新卒1期生」でもあります。

なぜ次のギフティを託されたのでしょうか。その歩みと、これからつくろうとしているギフトの未来を聞きました。

次なる成長を託された「新卒1期生」新生ギフティ社長・ 篠塚大...の画像はこちら >>


篠塚 大樹(しのづか だいき)

2017年 株式会社ギフティ 入社(新卒1期生)

2020年 giftee for Business Product Unit Manager 就任

2023年 giftee for Business事業部 本部長 就任

2026年 代表取締役 就任

インターンから入社した「新卒1期生」

新生ギフティの社長に就任した篠塚大樹さんは、もともと経営者という肩書を目指してキャリアを歩んできた人物ではありません。大学在学中、アルバイトのつもりでギフティのインターンに参加し、入社したという経歴を持ちます。

当時のギフティは、設立からまだ数年、社員数も10人程度のスタートアップでした。篠塚さんはインターンとして、個人向けeギフトサービス「giftee®」の業務を手伝っていました。デザイン会社から内定を得ていたものの、体験をつくる「ギフト」という領域の面白さと、メンバーの魅力に惹かれ、新卒採用すら行っていなかったギフティへの入社を決めます。のちに新卒採用が始まると、周囲から「新卒0期生」と呼ばれるようになりました。

個人向けサービスに関わるなかで、篠塚さんの関心は、まだ経験したことのないBtoB領域へと向かいます。「BtoB事業に関わりたいです」と、ギフティの前代表取締役である鈴木達哉さん(現・ギフティグループ代表取締役)に直談判したところ、新規事業だった「giftee for Business」を展開する事業部に配属されることになりました。

入社2カ月目には、大企業の経営者を前に、ビジネスコンペでのプレゼンテーションを任されます。
篠塚さんは社会人1年目から、事業づくりの第一線に飛び込んだのです。

入社4カ月目にしてBtoB事業の原点をつくる

中でも強く記憶に残っているのが、入社4カ月目に新規プロダクトの立ち上げを任された経験です。

当時、「giftee for Business」には、まだプロダクト群と呼べるものがありませんでした。篠塚さんはエンジニアと二人で、Twitter(現・X)のキャンペーンを通じて、企業がeギフトを配布できる仕組みの開発に奔走します。これが、のちの「giftee campaign platform」です。

何もかもが手探りで、目の前の仕事をこなすだけで精いっぱい。それでも、次々と新しい経験ができることに、篠塚さんは心を躍らせていました。当時のギフティには、年次にかかわらず大きな裁量を与え、思い切って仕事を任せる空気があったといいます。

こうして、giftee campaign platformは正式にリリースされました。その後、機能やソリューションを広げ、現在の「giftee for Business」のプロダクト群の原点となります。「giftee for Business」自体も、やがてギフティの屋台骨を支える事業へと成長していきました。

駆け出しのギフティに社会人1年目で飛び込み、そのスピード感を当たり前として走り続けてきた篠塚さん。まさしく「ギフティの申し子」とも呼べる歩みは、ここからさらに加速していきます。


転機となった「giftee Box®」

次なる成長を託された「新卒1期生」新生ギフティ社長・ 篠塚大樹がつくるギフトの未来


giftee campaign platformの立ち上げ後も、篠塚さんはBtoB事業の最前線を走り続けました。本人が「当時のことはまったく思い出せない」と話すほど、仕事に没頭する日々。数人のチームで新しい市場を切り拓いていくスタートアップ特有のスピード感の中で、気づけば会社で一番遅くまで働くことが多くなり、「あの頃は僕がいつもオフィスの鍵を持っていました」と苦笑しながら振り返ります。

そうして事業づくりに奔走するなか、2019年にギフティは東証マザーズ(現グロース市場)へ上場を果たし、2020年には東証第一部(現プライム市場)へ上場市場を変更しました。上場企業としてさらなる成長が求められるなか、会社は「次の柱となるプロダクトをつくる」というミッションを掲げます。その責任者に指名されたのが篠塚さんでした。

こうして動き始めたのが、篠塚さんにとっても、ギフティにとっても大きな転機となる「giftee Box®」の開発です。

「giftee Box®」は、1,000種類以上のラインナップから、受け取り手が好きな商品を選べるデジタルギフトです。現在では「giftee for Business」の流通額の約8割を占める、中核プロダクトに成長しています。篠塚さんは起案から開発、デザイン、営業、マーケティングまで、少人数のチームで立ち上げを担いました。

giftee campaign platformの立ち上げから数年、「giftee Box®」は、篠塚さんが積み重ねてきたプロダクト開発の知見を注ぎ込む、集大成のようなプロジェクトになりました。

「これまでの作り方やコンセプトの考え方を全部注ぎ込んで、『giftee for Business』全体に波及するようなプロダクトが作れたと思っています。自分の持っているものを出し切れた感覚があって、面白かったですね」

それまでの法人向けデジタルギフトは、企業があらかじめ決めた単品のeギフトを配布する形が中心でした。
「giftee Box®」はここから一歩進み、企業はギフトの種類ではなく「ポイント」をキャンペーン参加者に渡し、受け取った人が商品群の中から好きなギフトを自由に選べるという仕組みを生み出したのです。

そして、「giftee Box®」は2021年7月に正式にリリースされました。「受け取り手が選べる」という仕組みが支持され、大手企業のキャンペーンを中心に利用が急拡大します。コロナ禍を経てスマホ決済が普及し、デジタルギフトが生活者に受け入れられやすくなっていたことも追い風になりました。

「ギフティ」の名を広げた立役者

「giftee Box®」には、名称にも狙いがありました。

それまで、「giftee for Business」のプロダクトでは、「ギフティ」という名前が利用者の目に触れる機会はほとんどありませんでした。ところが「giftee Box®」では、大手企業がキャンペーンを告知するたび、その名称が掲載されます。利用の拡大とともに「ギフティ」の名前も世の中へ広がり、ギフティ自体の認知向上につながりました。これも、篠塚さんが狙っていた効果でした。

「giftee Box®」のリリース翌年、篠塚さんは「giftee for Business」全体を管掌する事業本部長に就任し、100人を超える組織を率いる立場になります。視点はプロダクトチームから、事業と組織の全体へと大きく広がりました。

「事業が広がっていくことが自然な構造であるところが、ギフティの面白さだなと思っています。良い人が多くて、ギフティの人が大好きで……」

「ギフト」という事業の面白さに惹かれて入社した篠塚さんは、いつしか、ギフティという会社そのものを率いる立場へと近づいていました。


型はない。けれど、未来の絵は描ける

giftee campaign platform、「giftee Box®」と、新しいプロダクトを生み出してきた篠塚さんには、確立された仕事の型があるように見えます。ところが本人に尋ねると、「仕事をしながら自然にやってきたことで、型はないですね」とあっさり答えます。自身が見てきた二人の代表のマネジメントも、それぞれ独自のスタイルで、「強くマネジメントされてきた実感があまりなく、決まったフォーマットを踏襲するということはありませんでした」と言います。

決まった型の代わりに篠塚さんが頼りにしてきたのは、目の前の状況を見ながら最適解を探ることでした。感情に流されず、次々と降ってくる難題に向き合う姿を、周囲は「合理的な人」と評します。本人は「無頓着で大雑把なだけです」と笑いますが、失敗を引きずらず、すぐに次の一手へ進めることは、変化の速い環境を走り続けるうえで大きな力になったのでしょう。

もう一つ、篠塚さんが大切にしてきたのが「とりあえずやってみる」ことです。興味を持ったことにはまず飛び込み、自分の言葉で語れるところまで、その面白さをつかむ。そこまでたどり着いたら、次へ進む。新しい領域へ踏み出し続ける力こそが、プロダクトを生み出す原動力になってきたのかもしれません。

ただ、やみくもに次へ進むわけではありません。
周囲は篠塚さんを「蓋然性のある絵を描ける人」と評します。目の前の状況から根拠のある未来を構想し、そこへ至る道筋まで描ける人、ということです。

しかし本人は、「才能のような絶対的な能力は信じていません。環境を最大限に活かせるかどうかだと思っています」と言い切ります。たしかに、ギフティという環境がなければ、giftee campaign platformも「giftee Box®」も生まれなかったかもしれません。ただ、その可能性を見つけ、実現までの道筋を描き、形にしてきたのは篠塚さんでした。

そして次に向き合うことになったのは、一つのプロダクトではなく、ギフティという会社そのものの未来でした。

即答できなかった、社長への打診

次なる成長を託された「新卒1期生」新生ギフティ社長・ 篠塚大樹がつくるギフトの未来


篠塚さんが社長就任を正式に打診されたのは、就任のおよそ1年前です。ただ、それ以前から、太田睦さん・鈴木さん(ともに現・ギフティグループ代表取締役)から、将来的な役割について折に触れて話をされることはあったと言います。

「以前から、それらしい話をいただくことはありました。ただ、ある日改めて正式な打診があり、そのときはやはり驚きました」

段階的に可能性を伝えながら、正式な打診まで時間を置いたのは、お二人なりの配慮だったのかもしれません。

指名されたことをうれしく思う一方で、篠塚さんはすぐには返事をしませんでした。社長になることへの、ためらいもあったからです。


篠塚さんは、ものづくりの手触りや、顧客に近い場所で働くことにやりがいを感じてきました。役職が上がるにつれて現場から遠ざかっていくことには、一抹の寂しさもあったといいます。社長になれば、さらに遠ざかってしまうのではないか。そんな思いがありました。

「引き受けるのならば自分は何を実現したくて、何をすべきだろうか?」

「どんな組織に発展させていけば良いのか?」

この二つに自分なりの答えが見えるまで、太田さん、鈴木さんと丁寧に対話を重ね、やがて就任を決断しました。社長就任の打診に対してさえ、感情だけで答えを出さず、会社にとっての最適解を真摯に探る。そこにも、篠塚さんらしさが表れています。

「責任ある立場になりますが、これ以上大きなチャンスは他にないと思っています。更なる成長を見据え、引き続きマーケットに向き合いながら考え、走り続けていきたいです」

その言葉には、肩書を目指してきた人ではなく、目の前の事業に向き合いながら新しい道を作り続けてきた篠塚さんらしさが滲みます。

ギフトを、気持ちを伝えるインフラへ

社長としてバトンを受け取った篠塚さんは、ギフティとともにどこへ向かおうとしているのでしょうか。

持株会社化により、グループ全体での海外展開は引き続き推進しながら、事業会社としてのギフティは、国内事業に専念する体制となります。法人向けの「giftee for Business」だけでなく、個人向けの「giftee®」も含めて国内事業全体を再構築し、さらなる成長を目指します。

ギフティの強みは、プラットフォームとしての構造にあります。eギフトの流通が増えれば、参画するブランドや商品が増える。選択肢が増えれば、さらに利用が広がる。この好循環は、企業の販促キャンペーンだけでなく、自治体の住民支援や、企業の福利厚生といった新たな用途にも広がってきました。

この循環をさらに大きくし、「あらゆるギフト体験を、一つのプラットフォームから贈れるサービス」へと発展させていくことが、篠塚さんの現在のミッションです。

「コミュニケーションのチャネルは、今後も変わり続けると思っています。手元のAIにおすすめのギフトを聞いて、そのまま購入まで完結するような世界は、少しずつ浸透していくでしょう。そうした変化を受け止めるためのインフラや機能を、ギフティが担えるといいなと思っています」

AIによってギフトを選び、贈る方法が変わっても、篠塚さんが広げたいものは変わりません。人が誰かに気持ちを伝えるための手段です。

「世の中に『気持ちを伝える手段』はたくさんあるほうがいいし、そのほうが社会は豊かになると思っています。ギフトはその媒体の一つ。それをビジネスとして社会実装し、長く続けていくことに、僕はまだ、とても興味があるのです」

◾️ 関連情報

プレスリリース:株式会社ギフティ、新代表取締役に篠塚 大樹が就任 「ギフトを起点に、体温が通った社会をつくる。」を新ミッションに掲げ新体制でさらなる成長に向け始動

■ 会社概要

社名:株式会社ギフティ

英文名:giftee, Inc.

代表取締役:篠塚 大樹

所在地:東京都品川区東五反田2丁目10-2

設立:2010年8月10日

資本金:3,286百万円(2026年3月末時点)

従業員数:292名(2026年7月1日時点)

事業内容:eギフトプラットフォーム事業の展開(以下4サービス)

① カジュアルギフトサービス「giftee®」の運営

② 法人を対象としたギフト販売システム「eGift System」サービスの展開

③ eギフトを活用した法人向けソリューション「giftee for Business」サービスの展開

④ 自治体・地域の課題を解決するデジタルプラットフォーム「e街プラットフォーム®」サービスの展開

URL:

株式会社ギフティ https://giftee.co.jp

giftee® https://giftee.com

eGift System https://gift-creation.giftee.co.jp/

giftee for Business https://giftee.biz/

e街プラットフォーム® https://emachi-platform.jp
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